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スマホと同じ番号で使える通話専用機 ドコモ「ワンナンバーフォン」をチェック

2018年10月21日 10時00分更新

 17日に開催されたドコモ冬春モデル発表会では、VoLTEやテザリングにも対応した「カードケータイ KY-01L」に注目が集まりましたが、もう1機種、気になる通話専用機が発表されました。それが「ワンナンバーフォン ON 01」です(10月下旬発売予定)。

親機のAndroidスマホと子機の「ワンナンバーフォン ON 01」が同時に着信しています。それぞれ個別に基地局と通信しているので、親機と子機は全然別の場所にあっても問題ありません。

Apple Watchと同じく2台で同じ電話番号を共有
設定終了後は単体の電話機としてスマホと同時利用も可

 ワンナンバーフォンはZTE製の端末で、Androidスマートフォン(Android 8.0以降のドコモ契約のスマホ、iPhoneは非対応)の子機として、親機(Androidスマートフォン)と同じ番号を用いて発着信ができるというケータイです。

ごくごくシンプルな普通のケータイで、本体サイズは約110×54×7mm、重量は約55g

キーも普通に打ちやすいものです。USB端子はmicroUSB

 この仕組みは、Apple Watchのセルラーモデルとともに導入された「ワンナンバーサービス」を用いるもので、ワンナンバーフォンと親機のスマートフォンは設定時のみBluetoothで接続。専用アプリを用いて、ワンナンバーフォン内のeSIMに電話番号などの情報を書き込みます(アドレス帳もアプリから転送可能です)。子機の月額使用料は税抜月500円。通話料などは親機と合算されるので、通話定額に入っていれば当然その分は使い放題になります。

親機と子機の関係は同じ番号を持つ個別の電話機になります

 上記の登録手続きが済めば、ワンナンバーフォンは単独の電話機になるので、親機と離れた場所に持っていっても、それぞれで通話できます。また、VoLTEでの高音質な通話に対応し、SMSの送受信も可能です。

SMSの送受信は可能で、電卓やアラームなどの機能もありますが、テザリングは不可。基本的には通話専用機と考えるのがいいでしょう

営業職などで通話を頻繁にする人はもちろん
デジタルデトックスにも便利そう

 通話や着信の履歴については、それぞれ単独の電話機なので、完全に同期することはできませんが、着信については両方の端末が鳴るので、履歴自体は両方の端末で確認することができます。またワンナンバーフォンでの通話と同時に、スマホでのデータ通信も可能なので、メールで送られてきた書類を見ながらの会話など、仕事でのやり取りにも便利に使えるはずです。

 ワンナンバーフォンの利用例としては、スマホとの2台持ちでの使い分けはもちろん、プレイベートな時間や休暇中にデジタルデトックスをしつつ、でも最低限、音声通話だけはできるようにしておくといった用途にも便利そうです。実際そのような場面向きに、アドレス帳の中からあらかじめ指定した相手のみ、ワンナンバーフォン側も鳴らすという「プライオリティ着信」と呼ばれる機能も用意されています。

 端末については、ハードキーが搭載されたごくごくシンプルなケータイで誰でも使いやすい端末と思います。連続待受時間が約155時間、連続通話時間が約130分とやや短めなのは気になりますが(ともにLTE時)、スマホとセットで持てて、安価で使えるケータイとして、こちらも注目の1台と言えるでしょう。


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