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IoTやサービスがたくさん詰まったCEATEC JAPAN 2018の楽しみ方

2018年10月18日 09時00分更新

深層学習技術をはじめ
テクノロジーが詰まったお片付けロボット

 Preferred Networksが展示する「全自動お片付けロボットシステム」は、一見すればモノを持ち上げて所定の場所に置いているだけのようだが、散らかった部屋を片付けることと、さまざまな形のモノを確実に持ち上げるためにはさまざまなテクノロジーが必要で、知れば知るほどテクノロジーが詰まっていることがわかる。

 デモでは、乱雑に置かれたものをロボットが取り上げ、仕分けして片付ける。そのなかには物をつかむ、物を置く、動作計画を立てるなど、ロボットが人間の生活空間で仕事をするために必要な物体認識・ロボット制御・音声言語理解技術があり、深層学習を用いてロボットが高速・高精度に動作できるようになったとしている。

Preferred Networksの「全自動お片付けロボットシステム」

5GやVRを体験するなら
KDDIやNTTグループ、コマツ

 KDDIは5GとVRを前面に押し出して、VRなどを体感できるブースとなっている。さまざまな体験ができるが、シューティングガンや野球のバッティングなどができ。5Gの特徴である低遅延を実感できるデモを行なっている。

 また、NTTグループとコマツは、建設機械の遠隔操作を5Gで行なうデモを実施。近くの研修所にある模擬現場を通信回線で結び、実際のショベルカーの作業を遠隔で行なえることを実演した。

 ショベルカーのコクピットと操作レバーと複数のディスプレーが用意されるもので、遠く離れた現場の操作ができることで、建機オペレーターが2つの機器を交互に扱うなど、さまざまな応用の可能性を示している。

コマツのブースには大型建機がある

KDDIは5GとVRをメインに展示

NTTグループでは5Gでコマツの建機を遠隔操作

コマツブースにも建機の遠隔操作はある

IoT機器の広がるに期待できるTuya Smart

 ソフトバンク コマース&サービスがパートナーとなって国内展開するTuya GlobalのブースではTuya Smartの紹介をしている。製品としては+Styleからロボット掃除機など3製品が24日発売となるが、展示の狙いは個々のエンドユーザー向けの製品ではなく、Tuya Smartのモジュールを組み込むことでさまざまな家電がスマート家電に変化することの紹介となっている。

Tuya GlobalのブースにはTuya Smartを搭載した+Styleの3製品が展示

参考出品のIoT機器。Tuya Smartを搭載すればすぐにIoT機器開発の手間が大幅に省ける

 ブースに並べられた製品は、+Styleから登場予定の製品のほか、海外で展開されるスマートプラグをはじめ、スマート電球や壁面に埋め込むスマートスイッチなど豊富。モジュール搭載製品はTuyaのアプリであるTuya SmartやSmart Lifeで使えるようにすることや、独自アプリを用いるようにカスタマイズできる。Tuya Smartを使うことでメーカーはスマート家電を作るためのソフトウェア技術やノウハウを持つことなくスマート家電を出すことが可能になる。

Tuya Smartのモジュールの一例

 Tuya Smartのモジュールが組み込まれたものは製品は海外で多数あり、国内でも通販サイトでTuya Smartの入った海外向けスマートプラグがたくさん売られているという現状がある。ソフトバンク コマース&サービスが展開することで、今後は国内正規品として国内向けのさまざまなスマート家電が登場する可能性がありそうだ。

スマート宅配ポストなど建材の観点から
IoTを推進するリクシル

 ソフトウェアやセンサー類がいくら進化しても、実際にモノを動かさないとスマートハウスは実現しない。水回りからサッシ、外壁などさまざまな建材の統一ブランド、リクシルはスマート宅配ポストなどスマートハウス実現のための製品を展示した。

 スマート宅配ポストは10月1日発売。鍵を遠隔制御することで、1つの収納スペースに複数配達分の荷物を入れることができるなどのメリットがある。また、リクシルは玄関ドアの鍵や電動シャッターなどいったリクシル製品との連携をはじめ、エアコン、給湯器、スマートスピーカーなどを連携する展示も行なっている。

 スマートハウスを実現するには、エアコンや照明のオン・オフだけでなく、信頼性の高い玄関のスマートロックやシャッターの遠隔操作など、建材メーカーでないとできないところもある。もう一弾進んだスマートハウスに興味があるなら、IoTに積極的な建材メーカーにも注目すべきだ。

リクシルのスマート宅配ポスト

リクシルでは、玄関の鍵あけをトリガーとしてシャッターやエアコンなどの操作を自動化するなどのデモを行なった

部品やデバイスメーカーの展示にも注目

 CEATECといえば電子部品やデバイスの展示が多く、設計技術者のための展示会という一面もある。部品メーカーの展示も変化しているもののパーツなどの展示は豊富だ。

 TDK、タイコエレクトロニクスジャパン、太陽誘電、ローム、アルプス電気、村田製作所など電子部品やデバイスメーカーが並んでいるほか、パナソニックや京セラは最終製品はなく、デバイスの展示に終始している。

 一般の人でこの分野の展示に興味を持つ人は少ないかもしれないが、展示されている部品のトレンドから最終製品のトレンドや次の流行まで想像するのも面白いだろう。なお、今回はワイヤレス、車載、パワーデバイスといった最近注目されているものをはじめ、増えてきたものとしてはセンサー類がある。センサーといってもさまざまなものがあるが、画像認識技術を含む広い意味でのセンサー類が多く見られた。

ロームのブース

半導体の展示。これは車載用のDC/DCコンバーター

ロームが展開する車載用デバイス

村田製作所のワイヤレスモジュール

パナソニックはセンサー類を展示し、コンシューマー製品は一切なし

部品ベンダーも多数出展している

CEATECの楽しみ方
説明員と積極的にコミュニケーションを取るべし!

 数年前までの認識でコンシューマー製品を目当てにいくと、従来のような製品は少ないと感じるかもしれないCEATEC。以前と比べて土曜日の開催がなくなったこともあり、新4K、8K衛星放送をアピールするブースはあるが、コンシューマー製品の展示に期待するものではなくなっている。

 そして、モノからソフトウエアやサービスにシフトしていることも感じられる。サービスの展示は説明がないとわかりにくく、足早に見てしまうと展示内容を理解せずに通り過ぎてしまうこともあるかもしれない。

 そのため、時間をかけてブースの内容を知り、できれば説明員とコミュニケーションを取ることが望ましい。一見、なんのためにも出展したのかわかりにくいブースでも、説明員と話をすることで、展示の目的や狙いなどを発見することもある。ぜひ、CEATECをを楽しんでほしい。

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