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スマホを1分充電する未来の電池、 歯の裏に付ける減塩ソルトチップなど 神奈川発ベンチャー10社

2018年12月20日 06時00分更新

「ソルトチップによる減塩サポート」LTaste(エルテイスト)

 慶応大発のベンチャー企業のLTaste。「現代の日本人は塩分を取りすぎている」と警告する代表取締役の東 和彦氏。1日5グラムのところ、日本人は平均10グラム摂取しており、ほかの栄養素に比べると取りすぎているという。しかし、減塩する手法として、薄味に慣れていくソリューションばかりが目立っている。

 そこで、ソルトチップを開発。従来の味は変えずに減塩をサポートしてくれるものだ。歯の裏にこれをつけると、塩分を感じながら食事ができるので、塩味のつけていない食事でも美味しく食べられるという。

 ソルトチップには、0.08グラムの塩分が含まれている、これを5分間かけて溶かしながら摂取すれば、しっかりした塩味を感じながら食事ができる。どういう理屈かというと、塩味のついた料理の場合、ほとんどの塩は舌に触れずに体内に吸収される。このため、味として必要な量だけを取れば、塩味を感じながら減塩が可能になるわけだ。

舌の上で感じる塩味はごく一部。大半は舌に触れずに体内へ

 すでに販売しており、20粒入り1000円として病院の売店などに置かれているという。今後目指す市場としては、病院をはじめ通信販売で一般向けも取って行きたいとのこと。今回のプログラムの目標としては、事業提携してくるところを見つけること。塩味だけでなく、ほかの味でも同様のことが可能なので、メーカーと一緒に一般向け商品を開発することだ。

20粒入りで1000円。これで塩おにぎりなら96%も塩分削減できる

「パートナーロボットによる生活支援サービス」Mira Robotics

 代表取締役の松井健氏は、日本や中国においてIoTデバイスを開発。その経験を生かしてパーソナルロボットの開発を進めるMira Roboticsを設立した。日本はすでに高齢化社会に突入し、2050年には世界的に少子化社会になっているという。そんな社会で役立つロボットの開発を目指している。

 注目したのが年々増加している共働き世帯。時間がなく、家事労働負担、精神的負担を抱えており、家事代行サービスを利用する家庭も増えている。ただ、都内での需要が多く、供給が追い付いていないのが現状だ。

家事代行サービスにかわり家事ロボットがサポート

 そこで考えたのが、遠隔操作ロボットで地方や海外のオペレーターが操作し、家事をするというもの。特に家事の中でも洗濯にフォーカスをして現在開発を進めている。月額利用料での貸し出しとし、どのような家事代行をさせるかは、専門家のチケット制にする予定。家事代行から教育、レッスン、診察まで展開は可能としている。

パートナーロボットは、専門家による遠隔操作で作業する

 2018年中にロボットとクラウドのシステムを開発。来年にはβ版として利用してもらう。2020年にサービスインの予定。当初は人間に遠隔操作してもらうが、そのデータを蓄積することで自動化も目指していくという。今回のプログラムでの目標は、資金調達と事業提携としている。

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