今年で2回目となる「かながわ・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム(KSAP)」のキックオフイベントが2018年9月21日に横浜で行なわれた。資金調達や事業提携、認知度の向上など、事業を飛躍させたい方を応援するプログラムで、高い技術力や有望なビジネスプランを有するスタートアップを公募して選抜。これから5ヵ月間の個別ハンズオン支援やメンター(指導・助言者)による支援などを通じて、スタートアップ事業の拡大を実現させるためのプログラムだ。
神奈川県から委託を受けた事業者が実施する事業で、昨年(第1期平成29年度)は12の企業がこのキャンプに参加。アクセラレーション・プログラムとして採択された5つの企業に対し、資金調達は3億円(見込み)、メディア掲載41件、業務提携・導入が28件(見込み)という実績を上げた。
今年度は32社がキャンプに参加。アクセラレーション・プログラムには10社を採択。この日、アクセラレーション・プログラムに採択された10社のうち9社が登壇(1社はビデオ出演)。集まったメンターに対して自社の製品やサービスをアピール(ピッチ)した。
ピッチに先立ち、神奈川産業労働局産業部 産業振興課長の山崎氏は、「かながわ・スタートアップ・ハブは、神奈川にベンチャーのコミュニティーを作っていくということを合言葉に進めている事業です。政策や予算について庁内で議論していますが、今後もベンチャー事業に対して充実させるべく戦っています。今回、生の声を聞きながら今後の活力にしていきたいと思います」と挨拶した。
続いて、運営事業者のプロジェクトマネージャー・村田氏が今回の事業を説明した。「この事業の目的は、神奈川県の企業コミュニティーをつくり、企業が成長できる環境をつくることをゴールとしています。神奈川県コミュニティーがあまりないため、こうしたコミュニティーをつくり、成長していく環境を創出していくというのが1つの解だと思っています。そのために事業を2つの視点で3つの取り組みを行なっています。1つ目が創出として、企業啓発イベント。2つ目が成長として起業家向け勉強会の実施。そして3つ目がKSAPとしてハンズオン支援を行なっていくことです。
KSAPは、本日から2月8日のデモデイまでの5ヵ月間、月2回ほどの定例MTGやメンターとのメンタリングなどを行ない、資金調達や事業提携、認知度向上を目標としたベンチャーの支援を実施していきます」
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