アップルは日本時間9月25日2時、新OSとなる「macOS Mojave(モハべ)」をリリースした。散らかったデスクトップを整理する新しいスタック機能やFinder、クイックルック上で画像や動画の簡単な編集が可能になるなど、一般的なユーザーからプロフェッショナルなユーザーまで、使い勝手が向上する機能が追加された。
バージョン番号は10.14で、Mac OS X、OS Xから現在のmacOSまで続く15番目のメジャーバージョンアップとなる。利用できるMacは、OS X Mountain Lion以降以降の以下のモデルだ。
MacBook (2015年前期以降に発売)
MacBook Air (2012年中期以降に発売)
MacBook Pro (2012年中期以降に発売)
Mac mini (2012年後期以降に発売)
iMac (2012年後期以降に発売)
iMac Pro (全モデル)
Mac Pro (2013年後期に発売、Metal 対応の推奨グラフィックスカードを搭載した2010年中期または2012年中期のモデル)
誰もが使いやすい「macOS Mojave」新機能ガイド
●ダークモード
ツールバーとメニューが背景に溶け込み、作業に集中できる。設定は、「システム環境設定」の「一般」パネルから「ダークモード」をオンにする。Macに標準で搭載されているFinderやSafari、カレンダー、メッセージなどの内蔵アプリケーションのほか、他社製アプリを対応させることも可能。
●ダイナミックデスクトップ
新しく追加されたデスクトップピクチャーは、Macを利用している場所の時刻に合わせて、ピクチャー自体が朝から夜の風景に変化する。
●スタック
デスクトップに散らかりがちなファイルの新しい整理方法が「スタック」。日付やファイルの種類、タグなど、デスクトップ上のファイルをユーザーが指定したグループにまとめて重ねて表示をする。
スタックされたファイルの山をクリックすると、スタックが展開され個々のファイルにアクセスできる。
●Finder
Finderの表示方法が新しくなり、使いやすさが向上した。
「ギャラリー表示」は、Cover Flowの発展版のようなもので、複数のファイルをスクロールしながら、大きなプレビューで表示する。
「クイックアクション」に対応している作業であれば、アプリケーションを開くことなくFinder上で「画像の回転」や「ビデオのトリミング」を実施できる。
また、プレビューパネル上でファイルのすべてのメタデータを表示可能。もちろん、確認したいメタデータのみをカスタマイズして表示できる。
●クイックルック
ファイルを指定してスペースバーをタップする「クイックルック」が進化し、ファイルを開いたりアプリケーションを立ち上げることなく、画像やPDFに注釈を加えたり、トリミングや回転することができる。オーディオファイルや動画ファイルのトリミングも可能。メールやメッセージをAirDropで素早く共有することも可能になった。
●スクリーンショット
スクリーンショットのショートカットを忘れがちなユーザーに朗報。「Shiftキー+Commandキー+数字の5」を同時に押すことで、複数のスクリーンショットの操作がまとまったメニューが、表示される。
また、撮ったスクリーンショットが画面の端に移動するので、クリックして注釈を加えることも可能。そのままにしておくと、指定した場所に自動的に保存される。
●連係カメラ
iPhoneで近くにあるものやレシートを撮影したりスキャンすると、その画像がmac上で自動的に表示される。Finder、メール、メッセージ、メモ、Pages、Keynote、Numbersに対応。
●iOSアプリがMacバージョンに
ボイスメモ、株価、ホームがMacバージョンにとして登場。これにより、ボイスメモはiTunesから独立。
●プライバシーとセキュリティ
macOS MojaveのSafariは、追跡防止機能が強化された。デバイスの特性を基にユーザーを追跡するために「指紋」が作られることがあるが、macOS Mojaveでは、Safariが簡略化されたシステムプロファイルだけを共有することで、これを阻止するという。例えば、ソーシャルメディアの「いいね!」ボタンや共有ボタン、コメントウィジェットなどの埋め込みコンテンツが、ユーザーの許可ない追跡を行わないようにするという。
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