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東京東側エリアの大企業と協業可能性のあるベンチャー企業を日本橋へ集積し、支援

日本橋をベンチャーの聖地に 三井不動産、プロトスターの「“E.A.S.T.”構想」と連携

2018年09月20日 15時00分更新

プロトスター株式会社CCO 栗島祐介氏(左)、三井不動産株式会社 ベンチャー共創事業部長 菅原晶氏(右)

 三井不動産は9月19日、プロトスターによる「“E.A.S.T.”(イースト)構想」との連携を発表した。

 “E.A.S.T.”構想は、東京の東側に集積するさまざまな産業の革新に挑戦するベンチャー企業の日本橋への集積を促進、支援することで、ベンチャー企業の爆発的成功と大企業のオープンイノベーションを同時に叶えていくプロジェクト。

 具体的には、プロトスターの活動拠点をClipニホンバシへ移し、日本橋でのスタートアップコミュニティ創出を強化する形だ。大企業が集積する地域リソース、三井不動産のアセット、プロトスターのノウハウで新しいプレーヤーを日本橋に呼び込むという。

 三井不動産のベンチャーとの共創事業は設立から3年半が経過。コミュニティ、資金、支援(実証実験などの展開)などを有望なベンチャーと向き合い、できるだけの支援を実施してきたという。

 とくに31VENTURESでは、これまで「31VENTURES Clipニホンバシ」を拠点として、大企業の新規事業創出やベンチャー企業の実証実験などをサポート。今後、大企業の新規事業創出に関しては東京ミッドタウン日比谷の「Base Q」が担い、Clipニホンバシでは、幅広い領域のベンチャー企業の集積と支援にフォーカスして活動していく。

 一方のプロトスターは、特にスタートアップを中心とした「挑戦者の支援インフラを作る会社」。ウェブメディア「起業LOG」、起業家と投資家のマッチングプラットホーム「STARTUP LIST」、リアルでのマッチングの機会を、メンタリングや発表会で提供している。

 プロトスターの栗島祐介CCOによれば、「STARTUP LIST」はすでに約2300社が登録しており、VCなど国内の主要スタートアップ投資主体も含めた最大級のネットワークがあるという。

 栗島氏は、“E.A.S.T.”構想でのコンセプトを「日本橋を起業家たちの聖地にする」と発表。日本橋は立地自体の良さもあるが、すでに渋谷・六本木に並ぶスタートアップの集積地域になっているという。地域としても上場企業の集積地であり、B2Bのビジネス事業者が多く、ToBでの展開や事業連携がしやすい。

 Clipニホンバシを、プロトスターがすでに持つベンチャーコミュニティーの拠点とし、さらに両社のネットワークやノウハウを活かした新たな活動を興すことで、ベンチャー企業にとっての世界的な一大拠点とすることを目指すとしている。

 地方では福岡、東京都内であれば渋谷・六本木・大手町・五反田などスタートアップを盛り上げる起業の街づくりが拡大している。さまざまな都市の中で、いかに日本橋が存在感を高めていくのかが楽しみだ。

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