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Battlefield Vに有利なのはRadeonなのか? オープンβで検証してみた

2018年10月10日 11時00分更新

RX Vega 56やRX 580が良好な結果を残すが
DirectX 12は全体的にかなり重い印象

 さて、今回テストするGPUは、「Radeon RX Vega 56」(以下、RX Vega 56)、「Radeon RX 580」(以下、RX 580)、それに「Radeon RX 570」(以下、RX 570)の3製品。ミドルレンジからアッパーミドルに位置するグラフィックスカードを用意した次第だ。

 比較対象には、それぞれの競合製品となる「GeForce GTX 1070」(以下、GTX 1070)、「GeForce GTX 1060 6GB」(以下、GTX 1060 6GB)、「GeForce GTX 1050 Ti」(以下、GTX 1050 Ti)の3製品をそろえている。

 Battlefiled Vの最小動作環境と推奨動作環境を表にまとめたが、推奨動作環境から外れるRX 570とGTX 1050 Tiがどの程度のフレームレートを発揮する点も要注目だ。

Battlefield V動作環境
  最小動作環境 推奨動作環境
OS Windows 10/8.1/7 64bit版 Windows 10 64bit版
CPU AMD:AMD FX-6350
Intel:Core i5-6600K
AMD:AMD FX-8350 Wraith
Intel:Core i7-4790
メモリー 8GB 16GB
グラフィックスカード AMD:Radeon HD 7850
NVIDIA:GeForce GTX 660
AMD:Radeon RX 480
NVIDIA:GeForce GTX 1060 3GB
DirectX 11.0互換ビデオカードまたは同等の性能 11.1互換ビデオカードまたは同等の性能
インターネット接続 512kbps以上 512kbps以上
HDD空き容量 50GB 50GB

 グラフィックスドライバーには、テスト時に最新バージョンとなる「Radeon Software Adrenalin Edition 18.8.2」と「GeForce Driver 399.07」を利用。そのほかのテスト環境は表のとおりとなる。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-8700K」(3.7GHz、最大4.7GHz)
マザーボード ASUS「ROG STRIX Z370-F GAMING」(Intel Z370)
メモリー DDR4-2400 8GB×2
グラフィックスカード AMD「Radeon RX Vega 56リファレンスカード」
ASUS「ROG-STRIX-RX580-O8G-GAMING」(Radeon RX 580)
ASUS「ROG-STRIX-RX570-O4G-GAMING」(Radeon RX 570)
NVIDIA「GeForce GTX 1070 Founders Edition」
NVIDIA「GeForce GTX 1060 6GB Founders Edition」
ASUS「STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMING」(GeForce GTX 1050 Ti)
SSD SAMSUNG「SSD 850 EVO」(Serial ATA 3.0、500GB)
OS Windows 10 Pro 64bit版
グラフィックドライバー Radeon:Adrenalin Edition 18.8.2
GeForce:399.07

 さて、肝心のテスト方法だが、グランドオペレーションのNorvikマップにおいて、実際に2分間プレイし、その間の平均フレームレートと最小フレームレートをツールにより計測した。

 グランドオペレーションでは、攻守どちらになるかはランダムとなるため、毎回同じシーンをテストすることができない。とはいえ、2分間と比較的長めにテストを行うことで、各GPUのおおまかな傾向はハッキリと表れていると判断した次第だ。

HIGHとMEDIUMの設定内容。どちらも垂直同期を無効に設定している

 また、Battlefield Vは、DirectX 12とDirectX 11の両方をサポートしているため、テストは両方のグラフィックスAPIで検証している。そのため、フレームレートはDirectX 12では「OCAT」(Version 1.1.0)を、DirectX 11では「Fraps」(Version 3.5.99)をそれぞれ利用し、APIによって使用しているツールが異なる点は注意してほしい。

 解像度は最も利用者の多いフルHD、つまり1920×1080ドットに固定。そのうえで、「OPTIONS」から「VIDEO」の「GRAPHICS QUALITY」を「HIGH」と「MEDIUM」に変更してフレームレートの変化を見た。フレームレートを稼ぐために利用することが多いであろうこれらの2つのグラフィックスプリセットで、前述のGPUで快適にプレイできるかどうかを探ろうというわけである。

Radeon RX Vega 56がトップ
DirectX 11、画質MEDIUM設定

DX11、MEDIUM設定

 まずは、DirectX 11の結果から見ていこう。MEDIUM設定では、RX Vega 56がわずかながらGTX 1070を上回りトップの座に就いた。どちらも、最小フレームレートは100fpsを大きく上回っており、プレイの快適性は申し分ない。

 RX 580は、そこから幾分か離されはするものの、最小フレームレートがGTX 1060 6GBの平均フレームレートを越えている点は立派。さらに、RX 570にいたっては最小フレームレートが60fpsを上回るを頑張りを見せている。

 一方のGTX 1050 Tiは、推奨動作環境にも満たないこともあり、平均フレームレートが60fpsに届かず、RX 570にも大差を付けられてしまっている。

60fpsを維持できるGPUはわずか
DirectX 11、画質HIGH設定

DX11、HIGH設定

 HIGH設定では描画負荷が大きくなるため、全体的にフレームレートは低下し、最小フレームレートが60fpsを超えるGPUはRX Vega 56、GTX 1070 6GB、RX 580の3つに絞られる形となった。

 とはいえ、相変わらずRX Vega 56がGTX 1070を超えるパフォーマンスを発揮し、RX 580もGTX 1060 6GBに大きな差を付けている。また、MEDIUM設定では良好なスコアを残したRX 570だが、グラフィックスメモリー容量がネックとなったのか最小フレームレートは60fpsを切ってしまった。だが、GTX 1060 6GBに迫る勢いを見せている点は評価できよう。

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