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「HP Pavilion Desktop 590/595」クラスを選べるコンパクトデスクトップ

2018年09月21日 11時00分更新

グラフィックボードを搭載する595は最大3台のマルチディスプレイに対応

 ミニタワー型ボディーを採用した590595だがインターフェイスは豊富に用意されている。前面の端子、スロットの構成はまったく同じ。背面端子も基本的には同じ構成だが、グラフィックボードを搭載する595はDVI-D、HDMI、DisplayPort端子を追加で装備している一方で、本体のアナログRGBミニD-sub15ピン、HDMI端子が省かれている。なお590のマルチディスプレイは2画面までだが、595は最大3台のディスプレイを同時接続可能だ。

590の前面。ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1、SDカードスロット×1、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、USB 3.1 Gen1 Type-C×1を用意。またフロントローディングタイプのDVDドライブが搭載されている

595の前面。デザインは異なるが、端子、スロットの構成は590と変わらない

590の背面。ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×1、HDMI×1、アナログRGB ミニD-sub15ピン×1、ギガビットイーサネット×1、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、USB 2.0×4を用意

595の背面。本体側のアナログRGBミニD-sub15ピン、HDMI端子は塞がれ、グラフィックボード側にDVI-D、HDMI、DisplayPort端子が搭載されている

595の左側面。吸気用の穴が多数空けられている

595の左側面内部。CPUクーラーは空冷式。メモリー、ストレージはCPUの右側に搭載されている

590の左側面内部。外部グラフィックスが搭載されていないぶん、PCI Express x16が1スロット、PC Expressが1スロット空いている

590、595ともに本体以外にキーボード、マウス、「速効!HPパソコンナビ特別版」、マニュアル一式、電源コード、保証書が同梱されている

デスクトップPCに付属するキーボードとマウスは安価なものが多いが、595と590に同梱されているのはワイヤレス式。タイピング音はやや大きいが、剛性は高く、打鍵感も良好だ

クリエイティブ系アプリ、3Dゲームを動作させるなら595がオススメ

 最後にベンチマークスコアを見てみよう。今回はCPU/グラフィックスベンチマーク「CINEBENCH R15.0」、グラフィックスベンチマーク「3DMark v2.5.5029」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0.1」を実施した。

ベンチマーク
HP Pavilion Desktop 590 HP Pavilion Desktop 595
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Core i5-8400 Core i7-8700
メモリー 8GB DDR4-2666 16GB DDR4-2666
ストレージ インテルOptaneメモリー(16GB)、2TB HDD 256GB M.2 SSD(PCIe NVMe)、2TB HDD
グラフィックス インテルUHDグラフィックス630 NVIDIA GeForce GTX 1050Ti
CINEBENCH R15.0
OpenGL(fps) 47.49 144.23
CPU(cb) 924 1331
CPU(Single Core、cb) 167 198
3DMark v2.5.5029
Time Spy 379 2469
Fire Strike 953 6684
CrystalDiskMark 6.0.1(MB/s)
Q32T1 シーケンシャルリード 931.985 1514.299
Q32T1 シーケンシャルライト 159.685 805.746
4K Q8T8 ランダムリード 921.192 534.397
4K Q8T8 ランダムライト 162.254 428.449
4K Q32T1 ランダムリード 304.938 342.303
4K Q32T1 ランダムライト 162.273 307.307
4K Q1T1 ランダムリード 103.45 30.462
4K Q1T1 ランダムライト 62.153 93.344

 CPUパフォーマンスは595590の1.44倍を記録。オフィスアプリやブラウジングなどの一般的な用途では大きな差は体感されないが、RAW画像の現像、動画の書き出しなどの重たい作業は595で大幅な作業時間短縮を見込める。

 大差となったのがグラフィックスベンチマーク。3DMarkのTime Spyでは6.51倍、Fire Strikeでは7.01倍と外部グラフィックス搭載モデルならではのパフォーマンスを595が見せつけている。実際、3DMark実行中の画面を見ても滑らかさは段違い。3Dゲームをプレイするなら595を選ぶべきだ。

 ストレージベンチマークではインテルOptaneメモリーが効果を発揮しており、ランダムリードの一部項目では590のほうが高いスコアを記録した。もちろんトータル性能はM.2 SSD(PCIe NVMe)を搭載する595のほうが上だが、590もHDDのみを搭載するPCよりは段違いに快適だ。

コンパクトなボディーにバランスの取れたスペックを凝縮!

 590はエントリーモデルからスタンダードモデル、595はスタンダードプラスからパフォーマンスモデルがラインナップされており、目的と予算に応じたモデルを選択できる。また今回借用した最上位モデルでも、15万2000円と値頃感が高い価格が設定されている。

 ミニタワー型なので大型グラフィックスボードを搭載できないという制限はあるが、コンパクトなボディーにバランスの取れたスペックを搭載したデスクトップPCを探している方には、HP Pavilion Desktopシリーズは魅力的な選択肢と言える。

左が21.5インチフルHDディスプレイ「HP 22fw」(1万3800円)、右が27インチフルHDディスプレイ「HP 27fw」(1万9900円)。どちらも590、595とセットで購入できる

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