ミドルクラス中心のWiko 上位2機種はノッチ付き
ミッドレンジスマートフォンを数多くリリースしているWikoは、IFA 2018でスマートフォン2製品「View 2 Plus」と「View 2 Go」を発表しました。どちらもSnapdragon 400シリーズをチップセットに採用した低価格機で、ヨーロッパを中心に発売されます。またエントリーモデルの「Harry 2」も合わせて発表になっています。
View 2 Plusは5.93型(720×1512ドット、19:9)のディスプレーを搭載しています。ディスプレー上部のノッチはiPhone Xに似た横広のものとなり、2月に登場した「View 2」の丸型ノッチとは異なるデザインとなっています。価格は249ユーロ(約3万2000円)で今回発表されたモデルの中で最上位に位置します。
CPUはSnapdragon 450 1.8GHz、メモリー4GB、ストレージ64GB。カメラは1200万+1200万画素のデュアルで、フロントカメラは800万画素。フロントカメラはフェイスアンロックに対応するほか、背面に指紋認証センサーを搭載しており2つの生体認証が利用できます。背面は光沢を強めた輝きのある仕上げになっています。
本体カラーはAnthracite、Gold、Supernovaの3色。SupernovaはラベンダーとWikoのコーポレートカラーであるブリーンの2色を、グラデーションをかけて塗分けています。本体サイズは153.4×73.2×8.6mm、重量は166gです。
View 2 GoはView 2 Plusと同じ本体デザインを採用しています。5.93型(720×1512ドット)のディスプレーサイズもまったく同じで、外観上の違いは背面カメラと本体カラー程度。なお本体サイズは153.6×73.1×8.5mmで若干異なっています。重量も160gとやや軽量。価格は158ユーロ、約2万円と抑えられています。
CPUはSnapdragon 430 1.4GHz、メモリー3GB、ストレージ32GB。カメラは1200万画素にフロント800万画素。つまりカメラ構成はView 2 Plusのデュアルに対して、シングルです。背面は指紋認証センサーがなく、表面仕上げもView 2 Plusより光沢感を抑えた印象です。
本体カラーはAnthracite、Cherry Red、Deep Bleen。それにSupernovaも加わります。カジュアルな色合いながらも光沢感により安さを感じさせない仕上がりとなっています。
2つのモデルの差を見てみましょう。カメラは周りはよく見るとデュアルとシングルの構成でデザインが異なっています。このあたりはファーウェイの「HUAWEI P20 Pro」と「HUAWEI P20」の違いに似たイメージです。
またWikoと言えば、独特なデザインのカバーが特徴ですが、今回の2モデルには表面の右下側が半透明になったフリップ型ケースが別売されます。閉じたままでも時間や着信を三角形型の半透明窓から確認することが可能です。
日本市場への投入はまったく未定
エントリーモデルも用意
さてWikoは日本市場に参入したものの、最近は新モデルが発売されていません。発表会終了後にPR担当者に話を伺ったところ、今回発表した2つの製品はまずは欧州市場で展開予定で、それ以外の国については現時点では未定とのこと。
日本への投入も今回はまったくの未定だそうです。また今回の2モデルは既存の「View 2」シリーズを拡張するもので、最上位モデルの「View 2 Pro」「View 2」も引き続き販売されるとのこと。
さて発表会では説明されませんでしたが、エントリーモデルとなる「Harry 2」も合わせてアナウンスされています。5.45型(720×1440ドット)ディスプレーを採用し、CPUはMT6739WA 1.3GHz、メモリー2GB、ストレージ16GB、1300万画素カメラ+500万画素フロントカメラのエントリーモデル。価格は119ユーロ(約1万5000円)です。
本体背面は艶を消したマット感のある仕上げで、Cherry Red、Gold、Anthracite、Bleenの4色展開。なお3機種とも外部コネクターはmicroUSB端子を採用しています。いずれも「コスト重視で気軽にスマートフォンを買い換える」という若い層を狙った製品で、欧州市場でのプレゼンスを高めるための戦略的なモデルと言えそうです。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります