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ゲームも写真編集もこなせる1台

GTX 1050搭載17.3型ノートPCは大画面で仕事からゲームまで超快適

2018年08月28日 11時00分更新

実際に触ってみてパフォーマンスチェックしてみた

鋭角的なデザインでスタイリッシュ。ゲーミング系とは違いシンプルでオフィスに置いても違和感ない

 m-Book W880シリーズのCPUは、第8世代のCore i7-8750H(2.2GHz/最大4.1GHz)を搭載。6コア/12スレッドの威力は、CPUパワーを使う画像処理や動画の変換、ゲームなどの用途に最適。さらに、GPUはGeForce GTX 1050(4GB)を搭載しているので、動画の視聴はもちろん、カジュアルな3Dゲームであれば難なくこなせるレベルだ。

 メモリーは8GBから、最大32GBまで搭載可能。ストレージはデュアル化ができ、SSDとHDDの組み合わせが選択できる。SSDはSATA3接続のほか、M.2 SATA3接続やM.2 PCIe接続の中から選べ、256GBと512GB、1TBが選択可能。HDDは500GBと1TB、2TBの中から選べる。SSDだけだと容量に不安がある人は、大きめのHDDと組み合わせて購入するといい。

 無線LANはIEEE 802.11acに対応し、最大433Mbpsと最大1.73Gbpsの高速タイプが選択可能。価格差は3800円なので、数年使うのを考えてもここは高速タイプを強くオススメ。また、いずれもBluetooth 5.0対応だ。

 そのほか、光学ドライブは搭載できないが、外付けとして同時に注文は可能。OSはWindows 10 Home 64ビット日本語版で、「Office Personal 2016」も追加でき、仕事用として利用したい場合は同時に購入するとオトクに手に入る。

 スペック周りの話はこの辺にして、さっそく使ってみた。今回は使用したモデルは「m-Book W880XN-M2SH2」で、M.2 SATA3接続のSSD 256GBと1TBのHDDを搭載。メモリーは16GBで、Wi-Fiは433Mbpsタイプだ。主なスペックは以下のとおり。

試用機「m-Book W880XN-M2SH2」の主なスペック
CPU Core i7-8750H(2.2GHz/最大4.1GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1050(4GB GDDR5)
メモリー 16GB PC4-19200 (8GB×2/デュアルチャネル)
ストレージ SSD:256GB(SATA3 M.2規格)/HDD:1TB(SATA3)
ディスプレー 17.3型 (1920×1080ドット)
無線LAN IEEE 802.11 ac/a/b/g/n(最大433Mbps対応)

 電源ボタンはキーボード右上にあり、電源を入れてからわずか12秒ほどで起動した。シャットダウンも数秒で、M.2 SATA3接続のSSDでもなかなかのパフォーマンスをみせてくれる。そして画面はさすがに大きくて見やすく、文字サイズはもちろん100%表示。画面はノングレアで光の反射が低減されていて作業しやすい。また画面が広いので、エクセルやLightroomで写真の現像など、細かな作業をしたいときにとてもラクだ。

 キータッチは打鍵音が小さめで、入力していても思考を邪魔しない。ストロークが約1.8mmと深めなので、打鍵している感覚がしっかりあるため、筆者的には打ちやすかった。ただ、先述の通り右側のSHIFTキー周りとカーソルキーがちょっと変則的なので、SHIFTキーを押したつもりが右カーソルキーだったときもあり、このあたりは慣れが必要だろう。

 デスクワークが中心となるので、基本は電源接続で利用すると思うのでバッテリーの持ちはあまり関係ないだろうが、公称で約6.2時間。たまにリビングへ持ち出して家族みんなで写真や動画を閲覧するときなどでも、余裕の持ち時間だろう。

 続いてパフォーマンスのチェックをしてみた。まずはCPU性能から。「CINEBENCH R15」を使って計測してみた。前世代のCore i7-7500U+内蔵グラフィックスでの計測結果を参考値として比較している。

OpenGLの結果

CPUの結果

 OpenGLが105fpsと100fpsを超え、CPUは6コア/12スレッドの威力を発揮して1080cbと、いずれもCore i7-7500U+内蔵グラフィックスを圧倒した。これだけ出れば、カジュアル3Dゲームも難なくこなせそうだ。

 次に、同じくCPU性能を計測する「Geekbench 4」を実行してみた。こちらも比較対象としてCore i7-7500Uの結果を併記している。

「Geekbench 4」の結果。CINEBENCH R15と同様にCore i7-7500Uを参考値として入れた

 マルチコアは、比較対象が4コア/12スレッドなので大きく差が開くのは当たり前だが、シングルコアも800ほど差をつけて速くなっている。第7世代のCPU搭載したマシンと比べてもこれだけ違えば、速度差を体感できるだろう。

 Officeソフトや動画、画像編集など実際の作業を模してベンチマークテストを実施する総合ベンチマークソフト「PCMark 10」を実行してみた。

PCMark 10

PCMark 10の結果
  m-Book W880(Core i7-8750H/GeForce GTX 1050)
PCMark 10 Score 4497
Essentials 8023
Productivity 6490
Digital Content Creation 4739

 結果は、「Digital Content Creation」がほかに比べて若干低いものの、バランスの取れたパフォーマンスを発揮している。仕事にもプライベートにもストレスなく利用できるはずだ。

 もう1つ、3Dグラフィックス性能を測るベンチマークソフト「3DMark」もテストしてみた。実行したのは「Time Spy 1.1」だ。

Time Spy 1.1

Time Spyの結果
3DMark Score 1824
Graphics Score 1628
CPU Score 5743
Graphics Test 1 10.72 fps
Graphics Test 2 9.26 fps
CPU Test 19.3 fps

 結果は、やはりグラフィックススコアがちょっと低いが、CPUスコアが高くそれを補っている感じ。Time SpyはDX12でのテストでかなり重く、GPU搭載マシンでも数値が低くなる傾向にある。ただ、ベンチ中の画面をみていると、負荷が高い3Dゲームだとギリ遊べるレベルではないだろうか。

 ストレージの速度は「CrystalDiskMark 6.0.1」でチェックした。今回搭載されているSSDはM.2 SATA3接続タイプなので、BTOで選択できる最高のものではないことだけは、あらかじめ断っておく。

「CrystalDiskMark 6.0.1」での計測結果。左が256GB SSD M.2 SATA3接続、右が1TB HDD SATA3接続。デュアル化すれば、速度と容量のいいとこ取りができる

 結果としては、シーケンシャルリードで550MB/秒、シーケンシャルライトでも500MB/秒に迫る数値を出している。ランダムリード、ライトも大きくは落ち込んでいないので、Windowsや各種ソフトの起動時間やファイルの読み込み短縮に効果があるだろう。ビジネスソフトにしてもゲームにしても読み込み時間は短いに越したことはない。より高速のM.2 PCIe接続のSSDも用意されているで、速度にこだわる人なら、BTOで高速タイプを選択するのもありだろう。

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