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PC版のモンハンワールドはコスパの良い3万円台のRadeon RX 580で快適!

2018年09月07日 11時00分更新

同じ価格帯のグラボと比較して
高いコスパを実現!

 今回、比較対象には競合製品となるGTX 1060 6GBとGTX 1050 Tiを用意。RX 580とRX 570のグラフィックスドライバーには、「Radeon Software Adrenalin Edition 18.8.1」を利用した。これは、テスト時における最新バージョンとなるものだ。そのほかの、テスト環境は表のとおり。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-8700K」(3.7GHz、最大4.7GHz)
マザーボード ASUS「ROG STRIX Z370-F GAMING」(Intel Z370)
メモリー DDR4-2400 8GB×2
ビデオカード ASUS「ROG-STRIX-RX580-O8G-GAMING」(Radeon RX 580)
ASUS「ROG-STRIX-RX570-O4G-GAMING」(Radeon RX 570)
NVIDIA「GeForce GTX 1060 6GB Founders Edition」
ASUS「STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMING」(GeForce GTX 1050 Ti)
SSD SAMSUNG「SSD 850 EVO」(Serial ATA 3.0、500GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」(1200W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro 64bit版
グラフィックドライバー Radeon:Adrenalin Edition 18.8.1、GeForce:398.82

フルHDならRX 570でも十分プレイ可能
RX 580ならGTX 1060よりも快適に

 まずは、「モンスターハンター:ワールド」のテスト結果から見ていこう。モンスターハンター:ワールドでは、オプションから高プリセットを適用したうえで、フィールド「古代樹の森」において、「ドスジャグラス」の討伐を始めてから、討伐し終えるまでの平均フレームレートと最小フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)を用いて取得した。

 モンスターハンター:ワールドを実際にプレイしてみてわかったのだが、最小フレームレートが30fps以上あれば、ひとまずのプレイにおいて差支えはあまりない。より快適なプレイを目指すのであれば、最小フレームレートは40fps以上ほしいところだ。

モンスターハンター:ワールド(1920×1080ドット)のフレームレート

モンスターハンター:ワールド(2560×1440ドット)のフレームレート

 それを踏まえて結果を見ていくと、RX 570は1920×1080ドットで最小フレームレートが30fpsを越え、問題なくプレイできた。RX 570の平均フレームレートも、60fpsにあと一歩のところまで迫っており、GTX 1050 Tiに27%もの差を付けている。

 一方のRX 580は、1920×1080ドットで平均フレームレートが60fpsを上回り、最小フレームレートも46fpsとかなり快適なプレイが実現している。また、RX 580は、平均と最小の両方で、GTX 1060 6GBに若干ながらも溝を空けている点も要注目だ。

バイオ7ではRX 570がGTX 1060よりも
1060よりも上回り、高いコスパを見せつけた!

 続いては「バイオハザード7」だ。バイオハザード7では、オプションから描画負荷が最も高くなるように各項目を設定したうえで、移動する際の1分間の平均フレームレートと最小フレームレートをFrapsから計測している。

バイオハザード7(1920×1080ドット)のフレームレート

バイオハザード7(2560×1440ドット)のフレームレート

 ここで目を惹くのは、RX 570のフレームレートの高さだろう。RX 570は、GTX 1050 Tiはもちろんのこと、GTX 1060 6GBに平均フレームレートで8%ほどの差を付けている点は素直に賞賛できよう。また、1920×1080ドットでは、最小フレームレートが60fpsを余裕に上回っており、プレイの快適性は申し分ない。

 一方のRX 580は、RX 570から平均フレームレートがさらに10~13%ほど伸びており、1920×1080ドットでは今回のテストで唯一、100fpsの大台に達している。さらに、RX 580は2560×1440ドットでも最小フレームレートが60fpsを越えており、プレイの快適さは言うまでもない。

RX 570でも60fps超え!
GTX 1050 Tiに圧倒的差を付けた

 最後はグラフィックスAPIにDirectX 12を採用している「Forza Motorsport 7」のテストだ。同ゲームにはベンチマークモードが用意されているので、今回のテストではそれを利用している。なお、グラフィックス設定は、オプションからウルトラプリセットを適用している。

Forza Motorsport 7(1920×1080ドット)のフレームレート

Forza Motorsport 7(2560×1440ドット)のフレームレート

 DirectX 12ではRadeonシリーズが高いパフォーマンスを発揮する傾向があるのだが、その例に漏れず、RX 580が若干の差ではあるが、平均フレームレートと最小フレームレートの両方でGTX 1060 6GBを上回りトップの座に就いている。

 とくに、2560×1440ドットでも最小フレームレートが60fpsを大きく上回っており、プレイの快適性は抜群だ。一方のRX 570も、GTX 1060 6GBに届きはしていないものの、2560×1440ドットで最小フレームレートが60fpsを超えており、こちらもプレイに際し、差支えはまったくない。

安価な製品でも快適なプレイは実現
RX 580およびRX 570搭載モデルは一考の価値アリ

 以上のテスト結果から明らかなように、モンスターハンター:ワールドとバイオハザード7、それにForza Motorsport 7の3つのタイトルは、RX 580とRX 570の両GPUで快適にプレイ可能だ。

今回テストに利用したグラフィックスカードはかなり安価。テスト結果を踏まえると、コストパフォーマンスは抜群だ

 今回用意した「STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMING」は、「ROG-STRIX-RX570-O4G-GAMING」と同じ店舗での価格が3000円ほど安価ではあるが、ゲームによっては大きく差をつけており、コスパはRX 570に軍配が上がるだろう。ややフレームレートが低いモンスターハンター:ワールドのようなゲームでも、RX 570を選んだ方が設定の見直しは少なくて済みそうだ。

 一方、GTX 1060はVRAMが6GBの製品だと価格は3万5000円以上。今回検証したゲームの差を考えれば、店舗によっては3万2000円前後の「ROG-STRIX-RX580-O8G-GAMING」の方がコスパは高く、予算がこのラインならRX 580の方がお得。また、AMDはドライバーの最適化に力を入れており、パフォーマンスが向上しているゲームも増えているので、RX 580とRX 570搭載モデルは、一考の価値ありではないだろうか。

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