シーンに合わせて自由なスタイルで作業できる「HP ENVY 15 x360」
「HP ENVY 15 x360」の大きな特徴になっているのが、独自のヒンジ機構によって360度回転するディスプレイだ。ディスプレイの角度を変えることで「ノートブック」「フラット」「タブレット」「テント」「スタンド」の5つのモードに変更できる。
文書の作成や写真の編集、文字入力を伴う作業に適した「ノートブック」モード
そのうち「ノートブック」は、通常のクラムシェル型ノートと同じ感覚で使用することが可能。文書の作成や写真の編集、文字入力を伴う作業に適したモードだ。
実際に使用して印象的だったのが、ディスプレイの角度調節のしやすさ。ヒンジに適度な硬さがあり動きもスムーズなので、机の上でも膝の上でも見やすい角度にしやすく、どんな場所でも快適に作業できた。
キーボードはキーピッチが約18.7×18.7mmあり、ストロークも約1.5mm確保されていてクリック感がしっかりあるため、タッチタイプしやすく感じた。タッチパッドはクリックボタン一体型でスペースが広いため、細かいカーソルの移動がやりやすく、スクロールやピンチイン・ピンチアウトなどのジェスチャーもしやすい印象だ。
打ち合わせなど複数人で画面を視認できる「フラット」モード
ディスプレイを180度開けて画面の内容を複数人で確認できる「フラット」モードも意外に大きなメリットだ。打ち合わせなどで向かい合った相手に画面を見せるようなときでも、操作しやすい。その場合、自分も相手もななめから画面をのぞきこむことになるものの、「HP ENVY 15 x360」はIPS方式液晶パネルのため視野角が広く、真横に近い角度から見ても色の変化がほとんどなく画面内容が確認しやすい。
紙のノートのように情報を書き込みやすい「タブレット」モード
「タブレット」モードは、液晶ディスプレイ側を表にして本体を完全にふたつ折りにした状態。「HP ENVY 15 x360」は質量が2.11kgあり、片手で持って操作するのはさすがに辛いため、卓上に寝かせて紙のノートのように情報を書き込むといい。この場合、15.6型という大画面がメリットとして活きる形となり、文字の書き込みなど細かい作業がしやすいのだ。また、電子ブックなどを読む場合、同じ情報量なら10インチクラスのタブレットより文字サイズが大きくなって読みやすいのもメリットに感じた。
設置面積が少なく、狭い机の上にも置きやすい「テント」モード
「テント」モードはヒンジ部を上にしてテント状に開くスタイル。設置面積が少なく、狭い机の上にも置きやすいのが大きなメリットだ。自宅のソファのサイドテーブルに置いて動画を観たり、カフェのテーブルでWebページを見たりするのに便利だった。
画面タッチ操作が多い場合も安定させやすい「スタンド」モード
「スタンド」は、キーボード面を下にしてディスプレイ部を起こした状態で使用するモード。「テント」モードより設置面積は大きくなるが、そのぶん安定感はある。タッチ操作が頻繁に求められるアプリやゲームなども使いやすかった。
ちなみに付属のスタイラスペンは1024段階の筆圧検知機能を搭載しており、対応したペイントアプリなどで抑揚のある線を描画できる。プロのイラストレーター向けのツールに比べると筆圧の段階も少なめでON荷重も大きめのようで、キレイな線を描くには力の入れ具合を工夫する必要がある。慣れればある程度本格的なイラストも描画可能で、メモ書きやラフスケッチ程度には十分すぎる性能だ。
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