週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

「LINEやInstagramくらい簡単に」できるVTuberライブ配信目指す「REALITY」

2018年08月07日 23時45分更新

 Wright Flyer Live Entertainmentは8月7日、バーチャルYouTuber(以下、VTuber)事業の方針説明会を実施。同時にVTuber専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」の提供を発表した。

 事業方針の説明には同社代表取締役社長の荒木英士氏が登壇。冒頭で「なりたい自分で、生きていく」を同社のビジョンとして掲げ、なりたい自分で生きていくための事業をしていきたいと表明した。

 事業方針としては、「デビュー」「活動・収益化」「コミュニティー拡大」のステージで進めるという。

Wright Flyer Live Entertainment代表取締役社長、荒木英士氏

プロデュースやオーディションでデビュー支援

 VTuberデビュー面においては、支援として個人の才能のプロデュースやオーディションでの公募、人気IP(知的財産)のVTuber化支援をするとしている。

 プロデュースはアニプレックスと共同で2人組VTuberのデビューが決まっており、オーディションについてはピクシブやバイドゥが開催済み。IPのVTuber化についても、ニトロプラスのマスコットガール「すーぱーそに子」や、人気イラストレーター「葉月ナツ」がデビューしている。

 ほかの共同プロデュースパートナーも発表した。

 テクノロジー面での支援も必要不可欠であると考え、VTuber専用に設計・施工した自社スタジオを設置。高品質なセルルック3D表現をUE4で実現するパイプライン開発のため、ポリゴン・ピクチュアズとの資本業務提携もしている。

VTuberの収益化を図るライブ配信プラットフォーム「REALITY」

 REALITYはVTuberファンとの交流および収益化を支援するプラットフォームだ。スマホアプリではVTuberのライブ視聴ができる。毎日ライブ配信をし、VTuber同士のコラボ配信も実施するという。まずは月間で約60時間配信し、順次拡大していく予定とのこと。

 ファンとの交流面ではコメントやギフト機能を用意し、3D着せ替えギフトにも対応。収益化については、配信初日から有償ギフトにより売り上げを獲得できるとしている。プラットフォーム利用の手数料は売上あたり30%で、収益化にあたり条件はない。

 サービス開始を記念して出演VTuber応援キャンペーンも実施し、2018年11月末までは手数料0%、3Dモデル制作料0円、売上還元率200%になるとのこと。

デモの様子

視聴者が3Dギフト「サングラス」をプレゼントし、受け取ったVTuberが身に着けている

 プロダクションパートナーはにじさんじ、upd8、ホロライブなどが参画し、今後も続々登場するという。

 また2018年秋には、スマホのみで簡単にオリジナルアバターが作成でき、VTuberとしてライブ配信ができるアバタープラットフォームのα版「REALITY Avatar(仮称)」の公開も予定している。

 VRMインポートにも対応予定で、自作したオリジナルアバターでもスマホのみで配信ができるという。

音楽レーベル設立でコミュニティーの拡大目指す

 事業方針であるコミュニティー拡大への取り組みについては、キングレコードとのVTuber特化型音楽レーベルを設立や、アイディアファクトリーとの乙女向けVTuberのプロデュースなどが決定している。

 荒木氏は「現時点で活動している方の多くは特殊なスキルや機材、ノウハウなどをお持ちだと思います。ですがスマホでLINEやInstagramを使うくらいの簡単さで(VTuber配信が)できるようになると、世界がガラッと変わっていくのかな考えています。まずはそういう世界を作っていきたいなと思っています」とコメントしている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります