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Android 9が正式発表 コードネームは「Pie」

2018年08月07日 15時20分更新

 グーグルは、Androidの最新アップデートとなる「Android 9」を発表した。従来は「Android P」と呼ばれていたバージョンだが、コードネームが「Pie」であることも合わせて公開された。すでにPixel/Pixel XL/Pixel 2/Pixel 2 XL向けのイメージも提供が開始されている。

スイーツの名前が代々付けられているコードネームは今回は「Pie」

ユーザーの使い方に合わせて端末が進化
デュアルカメラやノッチといった最新ハードにOSで対応

 Android Pは、今年3月に最初のPreview版、5月に最初のベータ版と順調に開発が進められ、第3四半期中という予定どおりに正式リリースされた。

 一般ユーザー向けの特徴としては、「Tailored to you」として、使い方に応じて、機能や設定がよりユーザーに合わせられていくという点が挙げられている。

 具体的には「Adaptive Battery」「Adaptive Brightness」といった機能がある。ユーザーの利用スタイルを学習し、より使うアプリに電力利用の優先度を挙げることで、バッテリーの無駄使いを防いだり、ユーザーが周辺環境に合わせて画面の明るさを調整するのを学習し、自動で調整してくれるという。また、「App Actions」では、ユーザーのアプリの利用パターンに合わせて、次の操作を予測してくれる。

Adaptive Batteryの機能をオンにしておくだけで、より効率的にバッテリーが消費されるとする

 さらにGoogleの検索ウィンドウで単語を入力するだけで、アプリによる操作を提案する「Slices」、ホームボタンをスワイプするだけで過去のアプリ履歴を表示するといった新しいUI、スマホ使いすぎ問題を防ぐため、夜になると自動的に画面がグレイスケールになる機能なども用意された。

キーワード検索でアプリの操作を含めた検索結果が表示される

 開発者向けの内部的な進化はより多く、2個、またはそれ以上のレンズを持つカメラのOSレベルでの対応。動画ではHDR VP9 Profile 2、静止画ではHEIFといった最新フォーマットのサポート。Wi-Fi Round-Trip-Time(RTT)と呼ばれる室内位置情報への取り組み。いわゆるノッチ(切欠)付きディスプレーをサポートすることによるAPIの追加とエミュレーター上での実装などがある。

ノッチ付きディスプレーをOSレベルでサポート。 またアプリ開発者は、ノッチ付きの環境での振る舞いをエミュレーター上で確認できるようになった


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