週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

クレカ持たない派でもiPhoneでSuica 「Mizuho Suica」を使う

2018年08月05日 12時00分更新

 みずほ銀行とJR東日本は、FeliCa搭載のiPhone、Apple Watchを対象に、みずほ銀行の口座から直接チャージできる「Mizuho Suica」を開始した。実際に試してみた。

みずほ銀行に合わせた青のSuicaが発行される

みずほ銀行のアプリを入れて、Suicaを発行
機能は限定的でシンプル

 Mizuho Suicaは、みずほ銀行ユーザー用のアプリ「みずほWallet for iOS」から発行できる。そのため、まずはこのアプリをインストールする必要がある。

まずはアプリのインストールから

 このアプリを起動後、Mizuho Suicaの発行を選び、チャージ用のみずほ銀行の口座情報を入力(みずほダイレクトのアカウントを持っているユーザーはそのIDなど)。自動引き落としの手続きを済ませれば作業は完了。発行されたMizuho Suicaは自動的に「Wallet」アプリ内に登録される。

Mizuho Suicaの発行を選び、口座引落のための情報を入力する

 Mizuho Suicaへのチャージは、WalletアプリとみずほWalletの両方から可能だが、前者でする場合はApple Payの決済プラットフォームを用いる。つまりクレジットカードを経由するため、従来のApple PayのSuicaと同じ。銀行口座からの直接チャージには、みずほWalletアプリから実行する必要がある。

Apple Payに登録したカードからのチャージも可能だが、これだと従来のSuicaと同じなので、あまり意味はない

口座から引き落とすには「みずほWallet for iOS」からチャージする

 チャージが終われば、あとはiPhone(またはApple Watch)を自動改札機やコンビニのリーダーにかざすことで、カード型のSuicaと同じように利用できる。Touch IDやFace IDへのアクセスなしで利用したい場合はエクスプレスカードに設定しておくといいだろう。

 ただ、従来のiPhone向けSuicaと異なり、「Suica」アプリとの連携はできないので、定期券や特急券の購入には対応していない。オートチャージも不可能だ。

エクスプレスカードに登録しておけば、直接リーダーにかざしても利用できる。複数枚のSuicaがあるときはどれを優先するかを選んでおこう。従来のSuicaアプリからはMizuho Suicaは認識されない。逆も同じ

 つまり以前からApple PayでSuicaを便利に使ってきたユーザーにとっては、(みずほ銀行の口座から直接チャージできる点を除いて)機能的にはプラスになっていないわけで、あまり魅力的には感じないだろう。

 一方で、クレジットカードを持つこと、使うことに抵抗を感じている層はまだまだ多く、せっかく搭載されたiPhoneのApple Pay/FeliCaの機能がまったく使われないままというケースは結構な割合だったはず。年会費も不要で、カジュアルに使うのなら、このくらいがシンプルでわかりやすそうだ。Apple Payが飛躍していくうえで注目のサービスと言える。


■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります