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8月8日か西日本限定で発売

マックまさかの「金沢カレーバーガー」めっちゃうまいげん

2018年08月02日 11時30分更新

 日本マクドナルドは「ご当地グルメバーガー祭 2018」を8月8日から期間限定で開催します。「宮崎名物チキン南蛮バーガー(全国販売)」、「名古屋名物みそカツバーガー(東日本限定)」、「金沢名物黒カレーカツバーガー(西日本限定)」の3種類のバーガーを発売。価格はいずれも単品390円です。

 7月31日に開催された発表会では、郷ひろみさん、浅田舞さん、ダンディ坂野さんが登場して新商品の魅力をアピールしました。発表会の記事はコチラ

 チキン南蛮バーガーは全国発売ですが、みそカツバーガーは東日本エリア、黒カレーカツバーガーは西日本エリアでしか食べられません。エリア限定のバーガーメニューを展開するのは、日本マクドナルド史上初めて。日本マクドナルド マーケティング本部 上席部長の川野辺孝則氏によると「夏休みのシーズンでもあるので、食べ歩きとしてその地域に訪れて、食べ比べてほしい」という意図があるそう。

ご当地グルメふうのハンバーガーが8月8日から

●全国発売
「宮崎名物チキン南蛮バーガー」(単品390円)

 宮崎の名物料理「チキン南蛮」をイメージしたバーガー。店内で揚げたタイ産鶏肉を使用したチキンパティに、特製タルタルとキャベツ、スライスオニオンを合わせ、まろやかでコクのある南蛮ソースをたっぷり絡めて仕上げたそうです。バンズには香ばしいゴマをトッピング。

●東日本エリア限定
「名古屋名物みそカツバーガー」(単品390円)

 名古屋の「みそカツ」をイメージしたバーガー。決め手は、豆みそを使用した名古屋ならではの甘みがある「みそカツソース」。とんかつパティに、キャベツ、スライスオニオンを合わせてサンド。5種類の穀物を使用したバンズを香ばしくトーストしているのもポイントだそうです。

●西日本エリア限定
「金沢名物黒カレーカツバーガー」(単品390円)

 金沢名物の黒カレー(金沢カレー)をイメージしたバーガー。とんかつパティに、スパイスたっぷりでウスターソースも加えた、コクのある「黒カレーソース」を使用。ホワイトチェダーチーズ、マヨソースも合わせています。こちらも、5種類の穀物を使用したバンズで香ばしさを出しています。

「金沢名物黒カレーカツバーガー」が激ウマ

 マクドナルドでご当地色をここまで出したバーガーはこれまでになかったです。エリア限定商品というのは、全国で共通したメニューを提供するのが強みであるマクドナルドでは異色で、かえっておもしろく感じます。

いち早く、3つを食べてみました。

 記者はひと足先に3つのバーガーを試食することができました。どれも「なるほど、ご当地グルメを上手にバーガーにしたな」と納得できる味なのですが、中でも感激したのは、西日本エリア限定の金沢名物黒カレーカツバーガー。

「金沢名物黒カレーカツバーガー」が絶品でした!

●香りが良い

 金沢名物黒カレーカツバーガーは、包みを開けた瞬間に、ブワッとスパイシーな金沢カレーの香りが広がり、食欲を刺激します。カルダモン、クミンなどを使っているため、香りにオリエンタルな豊潤さがあります。それがまたそそります。

開けた瞬間スパイシーな香りが立ち込めます。

 考えてみると、マクドナルドでカレーソースを使ったバーガーはちょっとめずらしいです。2017年に登場した「夏カレーロコモコ」など、過去に例がないというほどではないのですが、カレーがここまで強調されているバーガーというのは貴重かもしれません。バーガーからカレーの香辛料の香りがここまでするのは新鮮です。

●まんま金沢カレー

 では、ガブッとかぶりつきます。ここでも飛び込んでくるのは、金沢カレーの存在感。う、うまい。

カレーソースがたっぷり。

 あらためて書きますと、カレーソースに使われているのは、ジンジャー、ガーリック、クローブ、クミン、カルダモンなど。また、金沢カレーの特徴として、ウスターソースが使用されています。金沢カレーはもともと洋食屋さんが発祥なので、複数のスパイスを使用し、じっくり煮込んだコクのある味わいがキモ。バーガーはまんま、コク深い金沢カレーの風味がしますよ。これは、よい。

 金沢カレーにはカツとの組み合わせが定番なので、パティのとんかつとの相性は言うまでもありません。肉厚でぷりぷりとした食感で、決してカレーに負けていません。ですが、食べたあとに不思議とカツよりカレーの印象が鮮明に残りました。それだけ、カレーのインパクトが強いのでしょう。

 技巧的なのは、マヨソース、ホワイトチェダーを加えたこと。カレーを邪魔しないのにマイルドさを加え、パティとのつなぎの役目を果たします。単純にカツとカレーソースをパンに挟んだだけだと、「ご飯のほうがいい」となる可能性もあるところ、マクドナルドらしい隙のないバーガーに仕上げてきています。

●ほどよく辛くて夏にぴったり

 食べている最中は、香辛料の爽やかな香りとまろやかな甘みとコクが広がり、後味にはほどよく刺激的な辛さが残ります。激辛、というのではないけれど、まるまる一個食べ終わったあとは少し汗をかいていました。後を引いて、食欲が減退しがちな夏にもぴったりです。

夏はやっぱりカレー!

 いちばん味が濃く、香辛料の刺激も強いということもあり、今回の3つのバーガー中で最も強烈なインパクトがありました。そんな、金沢名物黒カレーカツバーガーは西日本エリア限定発売です。東日本の方は残念ながら地元のマクドナルドでは食べられませんが、休暇を活用して西日本エリアに足を運んでみるのもいいかもしれませんね。

マクドナルドなりの「懐の広さ」を見せてきた

 ご当地バーガーを食べて感じたのは、マクドナルドが、かつてなく挑戦しているということ。これは私の見解ですが、モスバーガーやロッテリアではすでにご当地グルメをテーマにしたメニューを展開していますが、マクドナルドは王道なハンバーガーチェーンという自負があるために、多様性があるローカルな味を取り入れることへの障壁が大きかったものと思います。

全国発売の「宮崎名物チキン南蛮バーガー」は想像以上に酸味が爽やかでした。夏にもさっぱり食べられます。

 できあがったご当地バーガーを食べてみると、具材のバランス感や、食べた後の満足感など、バーガーとしての完成度は保ちつつ、存分にご当地グルメの味を引き出していて見事。ただし、マクドナルドらしい味かと聞かれると、正当派とは違う路線ですので、ちょっと首をかしげます。ですが、既存の概念を打ち壊して果敢に新しい手法を取り入れた姿勢が立派。ご当地バーガーにマクドナルドの今後の方向性が見えるようです。


~マクドナルド「ご当地グルメバーガー祭 2018」~
販売期間:8月8日~9月上旬(予定)
販売時間:午前10時30分~閉店まで(24時間営業店舗では翌午前4時59分まで)

~商品~
●「宮崎名物チキン南蛮バーガー」
価格:単品390円、バリューセット690円
販売エリア:全国

●「名古屋名物みそカツバーガー」
価格:単品390円、バリューセット690円
販売エリア:東日本
(三重、岐阜、長野、新潟、愛知、静岡、山梨、神奈川、群馬、埼玉、栃木、茨城、東京、千葉、福島、宮城、山形、岩手、秋田、青森、北海道)

●「金沢名物黒カレーカツバーガー」
価格:単品390円、バリューセット690円
販売エリア:西日本
(富山、石川、福井、滋賀、奈良、和歌山、京都、大阪、兵庫、鳥取、島根、岡山、広島、山口、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、大分、宮崎、熊本、鹿児島、沖縄)

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書いた人:記者ナベコ

デジタル媒体アスキーでなぜか食べ物の記事ばっかり手掛けている人。3度の飯を食らいつつ酒をがんがん飲んでいる。好きなジャンルはビール、ウイスキー、焼酎、日本酒、ワインなど高アルコール全般。苦手なお酒は甘いカクテル全般とスピリタス。酒豪ではなきにつき鯨飲した翌日はSNSからも消える。Facebookやっています。

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