デノンは7月31日、「CEOL-N10」(キオル・エヌテン)を発表した。ネットワーク再生に対応した一体型コンポ「RCD-N10」とスピーカー「SC-N10」で構成されている。価格はそれぞれ5万7800円(税抜)/1万7800円(税抜)。発売は8月中旬を予定している。
小型ながら全部入り、これがHEOSの威力
従来機種N9との違いは「HEOS」(ヒーオス)を搭載したこと。HEOSは、デノンとマランツ製品に搭載されているネットワーク再生用モジュールで、これを製品名にそのまま冠したWi-Fiスピーカーもある。最大192kHz/24bitのPCMや最大5.6MHzのDSD再生に対応。さらに対応機器を連携したマルチルーム再生や「Spotify」「AWA」「Amazon Music」「SoundCloud」など幅広い定額制音楽ストリーミングサービスを使えるのが特徴だ。
いわゆるCDレシーバー型製品にネットワークプレーヤーの機能を盛り込んだ製品のため、CD再生が可能(MP3/WMAファイル再生にも対応)。さらにUSBメモリーからの再生、インターネットラジオ機能、ワイドFM対応チューナーなども備える。
iOS11の新機能、AirPlay 2にもいち早く対応できる
またiOS機器から「AirPlay 2」を使った再生も対応予定(後日アップデート)。Apple Musicからのストリーミング再生や、AirPlay 2対応機器によるマルチルーム再生、Siriを使った音声操作が可能となる。リビング設置を考慮してテレビとの連携も考えられている。光デジタル入力にテレビからの音声信号が入った際に連動して電源がオンになったり、リモコン信号を学習させ、テレビリモコンからN10を操作するといったこともできる。
デノンならではのシンプル&ストレート設計を踏襲。基板上の電源ラインをより太く短くすることで高音質化できるという思想だ。またデジタルアンプ回路、ローパスフィルタ―回路には従来機種のノウハウを取り入れ、高音質パーツも利用している。
UIに関しては、天板の上部にタッチ式の選曲ボタン、ボリュームボタンを置くなど、操作性にもこだわっている。前面のディスプレーは有機ELの3行表示で、漢字などの表示も美しい。
本体サイズは幅280×奥行き305×高さ108㎜で、重量は3.4㎏。最大出力は65W+65W(4Ω)。SC-N10との組み合わせ時には、内蔵DSPを利用して最適化した再生も可能とのこと。Bluetoothに加え、IEEE 802.11a/b/g/n準拠のWi-Fi接続が可能。5GHz帯も利用可能だ。ヘッドフォンアンプは3段階のゲイン調整機能付き。
iOS11の新機能、AirPlay 2にもいち早く対応できる
SC-N10は30㎜のソフトドームツィーターと、120㎜のウーファーを使用した2ウェイ2スピーカー、バスレフ型のブックシェルフスピーカー。15㎜のバッフル板を使用する。本体サイズは幅153×奥行き200×高さ233㎜で、重量は2.4㎏。インピーダンスは6Ωで、50Hz~20kHzの再生が可能だ。
なおHEOS搭載ということもあり、購入者に各月10人ずつ(2ヵ月間)HEOS1をプレゼントするキャンペーンも実施する。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります