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フォートナイトが設定次第で120fps超え!2万円以下で買えるRyzenGはコスパ最強

2018年08月08日 11時00分更新

 AMDのCPUラインアップには、グラフィックス機能が統合されたAPU(Accelerated Processing Unit)が用意されているが、その最新世代となるものが「Ryzen G」シリーズである。

 このRyzen Gシリーズは、開発コードネーム「Raven Ridge」と呼ばれていたもので、CPU性能もさることながら高い3Dグラフィックス性能を備えている点が大きな特徴だ。

 今回は、そのRyzen Gシリーズに属する「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」の2つのAPUについて、どの程度ゲームが快適にプレイできるのかを探ってみたい。

CPUにRyzenを、GPUにRadeon Vegaを
組み合わせた最新世代のAPU

 まずは、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの仕様について説明しておこう。これらのRyzen Gシリーズは、CPUコアにRyzenシリーズを、GPUコアにRadeon Vega世代のものを組み合わせた最新世代のAPUとなる。

 Ryzen 5 2400GのCPU側は、第2世代のZenマイクロアーキテクチャーを採用し、CPUコアのクラスターとなる「CCX」(CPU Compulex)を1基実装したものとなっている。

CPUコアにRyzenを、GPUコアにRadeon Vegaを組み合わせたAPU「Ryzen 5 2400G」

 第2世代のZenマイクロアーキテクチャーでは、CCXは4個のCPUコアと4MBの共有L3キャッシュで構成されるため、Ryzen 5 2400GのCPUコア数は4基、L3キャッシュ容量は4MBとなる。ただし、Ryzen 5 2400GではSMT(Simultaneous MultiThreading)がサポートされているため、4コア8スレッドタイプのCPUとなるわけだ。

 また、ベースクロックは3.6GHzで、自動クロックアップ機能「Precision Boost 2」により、動作クロックは3.9GHzまで上昇する。さらに、メモリーにDDR4-2933をサポートしている点は、Raven Ridgeの注目点の1つだ。

パッケージ上部にシルバーの“PROCESSOR WITH RADEON VEGA GRAPHICS”の文言とVEGAのロゴが追加されている

 一方、Ryzen 5 2400Gに統合されたGPUコアは「Radeon Vega 11 Graphics」と呼ばれるもの。このコア名に含まれる“11”という数字は、演算ユニットである「Compute Unit」の数を示している。

 ただ、ここで言うCompute Unitは、Radeon Vega 11 GraphicsがRadeon Vega世代をベースにしたGPUコアであるため、プリミティブシェーダーや新しいジオメトリエンジンが組み合わされた「Next-Generation Compute Unit」のことを差す。

200ドル未満の製品での性能比較。インテル製品に比べて高い競争力を持っている

 また、Radeon Vega 11 Graphicsも、デスクトップ向けRadeonシリーズと同様に「Graphics Core Next」(以下、GCN)アーキテクチャーを採用しているため、Compute Unitは「Stream Processor」と呼ばれる16基のシェーダプロセッサーを束ねたものを4基で構成されており、それゆえStream Processorの総数は16×4×11で704基となる計算だ。

 なお、グラフィックスメモリーはシステムメモリの一部を共有するUMA(Unified Memory Architecture)方式を採用している。しかし、Ryzen 5 2400Gは、前述しているようにメモリーはDDR4-2933に対応しているため、従来のグラフィックス機能統合型CPUに比べて、メモリー帯域幅も向上している点もトピックのひとつと言える。

Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの比較

 続いてRyzen 3 2200GのCPUコアだが、1基のCCXで構成されている点はRyzen 5 2400Gと同じ。ただし、Ryzen 3 2200GではSMTがサポートされていないため、4コア4スレッドタイプのCPUとなる。また、動作クロックもベースが3.5GHz、ブーストが3.7GHzと、Ryzen 5 2400Gから若干低めに抑えられている。その一方で4MBのL3キャッシュを備える点や、メモリーにDDR4-2933に対応する点は変わっていない。

 Ryzen 3 2200Gに統合されたGPUコアは、「Radeon Vega 8 Graphics」で、その名のとおりCompute Unit数は8基となる。Compute Unitの構成などはRyzen 5 2400Gと同じであるため、Stream Processorの総数は512基となり、これはRyzen 5 2400Gの70%強の規模だ。

Ryzen Gシリーズには標準でWraith Stealthクーラーが付属する

 GPUコアの最大動作クロックもRyzen 5 2400Gが1250MHzであるのに対して、Ryzen 3 2200Gでは1100MHzと150MHz低い。そのほか、グラフィックスメモリーはUMA方式でシステムメモリーの一部を共有する点などは、Ryzen 5 2400Gを踏襲した仕様となっている。

 下表は、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの主なスペックを、競合製品となる「Core i5-8400」(以下、i5-8400)とともにまとめたものだ。Ryzen Gシリーズの2製品に統合されたグラフィックス機能がかなり大規模なものであることがわかるはずだ。

Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの主なスペック
  Ryzen 5 2400G Ryzen 3 2200G Core i5-8400
開発コードネーム Raven Ridge Coffee Lake-S
製造プロセス 14nm FinFET 14nm++
CPUコア数/スレッド数 4/8 4/4 6/6
ベースクロック 3.6GHz 3.5GHz 2.8GHz
ブーストクロック 3.9GHz 3.7GHz 4.0GHz
L3キャッシュ 4MB 9MB
対応メモリー DDR4-2933 DDR4-2666
メモリーチャネル数 2ch
GPUコア Radeon Vega 11 Graphics Radeon Vega 8 Graphics Intel UHD Graphics 630
GPU最大クロック 1250MHz 1100MHz 1050MHz
GPUシェーダープロセッサー数 704基 512基 24基
GPU演算ユニット数 11基 8基 非公開
GPUテクスチャユニット数 44基 32基 非公開
TDP 65

Radeon SettingsにおけるRyzen 5 2400Gのハードウェア情報

Radeon SettingsにおけるRyzen 5 2200Gのハードウェア情報

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