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開発途上国での製品化に向けて実証実験をスタート

低コスト3Dプリント義足の実証実験をフィリピンにて開始

2018年07月25日 08時00分更新

フィリピン大学総合病院との合意覚書締結(左)と、現地実証実験(右)の様子

 インスタリムは7月25日、3Dプリント義足の製品化に向けた実証実験を、フィリピンにて開始したと発表。

 従来の義足は、多大な製造過程・設備コストや、患者個人に合わせて製作する義肢装具士の技術力が必要となる。そのため1本あたり30~100万円と高価であり、またその製作には通常2、3週間程度かかるといわれている。

 開発途上国を中心に、義足を購入することができず社会参画が困難となっている人々が多く存在している。フィリピン1国だけにおいても100万人以上が必要な義足を手に入れられていないという実態がある。

 この社会課題を解決すべく、同社は義肢装具製作専用の3Dモデリングソフト、3Dプリンター、機械学習による形状レコメンド機能などを含む義肢装具のカスタム量産ソリューションを独自で開発。従来のおよそ10分の1のコストダウンと、納期短縮を実現できる見込みだという。

 実証実験を通じて、安全面などを最終検証のうえプロダクトを完成させ、2019年春頃をめどに同国にて事業開始を予定している。

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