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オーテク、JVC、そして北欧ブランドなど多彩

この流れ必然、完全独立型イヤフォンにあふれたポタフェス

2018年07月15日 06時00分更新

 7月14日、今年もベルサール秋葉原でポタフェス 2018 SUMMERが開幕した。

 注目の新製品や憧れの製品の試聴ができる場。週末の秋葉原での開催ということもあり、年代や性別、国籍などもバラエティに富んでいる。

オーストラリア生まれのブランド「AUDIOFLY」ブースから。同社初の完全ワイヤレスイヤフォンを前面に打ち出した展示。

完全ワイヤレスの関心度と種類の豊富さに驚く

 2018年夏のポタフェス会場を賑わせていたものは何かと言えば、やはり完全ワイヤレス(完全独立)型イヤフォンを筆頭に挙げたい。ポータブル機器において、すでにBluetoothの存在は無視できないものになっている(ハイエンドだから有線一択みたいな考え方は過去のものになりつつある)が、であれば両側をつなぐ線そのものをなくしたいという考えに行きつくのは自然だ。

 もっとも現在市場に出回っている完全ワイヤレス型イヤフォンは、まだ成熟しているとは言えず、まだまだ改善の余地はある。接続性やバッテリー寿命といった課題もあり、正直これが鉄板という機種はまだ出ていない印象だ。とはいえ、裏を返せば、進化の余地があるということ。この線は最低限クリアしたいという線引きはあるものの、形状・機能・デザインなどに個性や工夫を感じ、そこに楽しさもある。

オーディオテクニカのATH-CKS7TW。8月の発売に先立っての展示。色は3色。

重低音をコンセプトにしたSOLID BASSシリーズ。Bluetooth 5.0対応で、SBCに加え、AACコーデック対応。直径11㎜のダイナミックドライバーを採用し、5Hz~45kHzまでの広帯域再生が可能。連続で最大8時間、充電ケース併用で20時間の使用が可能だ。本体8g、充電ケース約75g。

 目立つのは国内メーカーの取り組み。会場に入ってすぐ、1Fにブースを構えたオーディオテクニカが発売前の新製品「ATH-CKS7TW」の試聴機を用意。試聴を待つ列も長く注目度の高さをうかがわせた。女性の注目度も高いようだ。

AudioFlyのAFT1は9月末頃の発売予定。価格は1万4000円程度。6mmのダイナミック型ドライバーを搭載という。

 もともとクラウドファンディングなどを発祥に、ヨーロッパや中国など海外ブランド中心に展開されてきたカテゴリーだが、遅ればせながら、国内ブランドの参入が加速している。オーディオテクニカ以外にも、JVCが新機種を試聴。既存のソニー、パイオニアなど大手ブランドからの発表も一巡した印象で、バラエティに富んだ製品が並んでいる。

スウェーデンのブランドSudioの「Sudio Niva」には珍しいカモフラージュ柄も用意される見込み。価格は1万2800円(税別)。カモフラージュが先行するとのこと。

ブルーとピンクのパステルカラーも投入予定だ。

完全ワイヤレス型イヤフォンの先駆者的存在と言えば「EARIN」。女性が手にしているのはM-2。シルバーモデルも展示されていた。

 ファッション性やカラー、デザインなどにこだわった機種と言えば、以前ヨーロッパ発祥のブランドに強みがあるし、安さなら中国ブランドだが、価格帯としては、1万円台の前半がひとつの目安。多くの製品がこのレンジを狙っている。上級機種になれば、接続が切れにくいNFMIの採用や、aptXなどの高音質コーデック、ノイキャンやタッチ操作などの付加機能などが付いてくるが、そのぶん数万円と高価で上級機種となる。逆に1万円を大きく切る製品も出てきているので、お試し感覚で選んでみるのもいいだろう。

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