7月5日、Qrioはスマートロックの最新モデル「Qrio Lock」(Q-SL2)を発表した。新モデルの価格は2万4840円で、7月19日発売。すでに直販サイトのQrio StoreやAmazonなどでは予約を受け付けている。
自宅の玄関を手軽にスマートロック化
解除のレスポンスが爆速に!
Qrio Lockは玄関のロックを手軽にスマートロック化できる製品として2015年に登場。スマートフォンを使って解錠できる玄関用のスマートロックとしては国内トップシェアの人気製品となっている。
今回の新モデルは前モデル登場から約3年が経過しているので、製品のブラッシュアップとともに、新しい機能も搭載している。たとえば施錠・解錠のレスポンスは平均約0.3秒と1/8に短縮。通信距離も3倍に広がっているため、施錠・解錠できるエリアが広がっている。製品のプレゼンを行なったQrio Lock事業部 事業部長 兼 マーケティング部 部長の高橋 諒氏によると、ハードウェアの改良だけでなく、「通信するデータ量そのものを減らすことでレスポンスや通信距離を向上させた」と説明している。
上の動画を見てもらえるとわかるが、スマホアプリのボタンをタップすると、すぐに施錠・解錠される
ハンズフリー解錠もできるように!
またGPSとiBEACONを利用して、ハンズフリー解錠にも対応。スマートフォンを持っていればドアに近づくだけでアプリを操作しなくても自動で解錠してくれる。また、ドア枠にマグネットセンサーを設置することで、ドアが閉まったタイミングですぐに施錠するオートロック機能も追加された。
対応するサムターン錠の種類も増えており、レバーハンドルタイプだけでなく、柄の長いプッシュプル型のドアノブに対応しているとのこと。さらにサムターン錠が2つあるようなドアでも、Qrio Lockを2つとりつけて同時に連携させ施錠・解錠する機能も追加されている。
ちなみに各種新機能に対応させるためスマートフォン用のアプリは別途新規に開発されており、前モデルとの互換性はない。アプリのインターフェースも大きく変わっており、施錠・解錠は大きなボタンを1回タップするだけで行えるなど、使い勝手が向上している。
前モデルとも連携していた、Bluetoothのエリア外からWi-Fiを使ってQrio Lockの施錠・解錠状態をモニタリング、操作できる「Qrio Hub」は新モデルでも引き続き利用可能。ただしプロトコルを大きく変更しているため、ファームウェアのアップデートが必要とのこと。また2つのQrio Lockを連動させる機能はQrio Hubでは対応していない。
デザインとしては角を落としたオーバル形状で、前モデルと比べて約10%低背化しており、全体の重量も約40%軽くなっている。そのため、前モデルではドアに取り付けた際に使用する両面テープが剥がれやすいトラブルもあったが、両面テープも4分割にして気泡が入りにくくするなど、簡単には剥がれないような工夫がなされている。本体カラーもマットブラックに変更。つまみの部分には金属を採用して重厚感のある印象になっている。
子どもでも操作できるリモコンキー
Qrio Lockの新モデルとあわせて、スマートフォンを持っていない子どもなどにむけた専用のリモコンキー「Qrio Key」もラインアップ。自動車のドアキーのように開閉ボタンのみのシンプルな構造で、子どもや年配の方にもわかりやすい。Qrio Keyの価格は4860円。発売は8月16日とQrio Lockよりも1ヵ月ほど遅くなるが、Qrio LockをQrio Storeで予約購入したユーザーには先着500名にQrio Keyをプレゼントするキャンペーンを実施する。
発表会に登壇したQrioの代表取締役 西條晋一氏は「製品の発売にとどまらず、サービスを提供する事業も拡大していきたい」とし、個人向けの販売だけでなく、家事代行や不動産の内見、民泊といったケースに利用するB2Bの展開にも意欲を見せている。実際スモールオフィス向けの鍵管理サービス「カギカン」や子供向けの見守りサービス「ただいまキット」といったサービスをQrioは提供しており、今回発表した新モデルとあわせて市場の拡大を狙っている。
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