週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

マルチタスクにも強いメモリー6GBのミドルハイ・ZenFone 5

2018年06月30日 12時00分更新

新機能「AI Photo Learning」は
回数を重ねると楽しい

 新しい機能で注目はAI Photo Learningがある。ギャラリー内の「アシスタント」から実行できるもので、ギャラリーの編集機能を使用すると、処理後の画像と処理前の画像が表示され、気に入ったほうの処理を選ぶと、それを記憶していく。これを繰り返し学習させていくと、写真に応じて自動的に処理を実行してくれるようになる。数回ではとくに変化はなかったが、10回以降はたまに反応するようになり、なかなか面白い機能だ。カメラでの撮影時点で実行してくれるといいのだが、それは今後に期待したい。

純正の写真編集機能は充実しているので、しばらく使い込んで覚え込ませてみよう

 ZenFone 5のディスプレーはDCI-P3対応となっている。iOSデバイスではおなじみだが、Androidではまだ少ない。ただ対応しているだけなく、環境光に合わせた自動色調調整機能まであり、しかも精度が高く、iPad ProのTure Toneに近く、ストイックに合わせてくれる。

 スマホで撮影したデータは共有することが前提的なので、色が分かりやすいのはうれしい部分といえる。なお、デフォルトはDCI-P3で、標準を選ぶとsRGBになる。世の中の大半は、いまのところsRGBなので、シェア前提であれば最初に設定を変更してもいい。

ディスプレーの項目の最下段に「画面カラーモード」がある

「自動調整を有効にする」で、環境光に合わせて色温度などを調整してくれる

「広い色域」がDCI−P3、「標準」がsRGB

 ZenFone 5のスペックはSoCがSnapdragon 636、メモリー6GB、内蔵ストレージが64GB、バッテリー容量3300mAhなど。ミドルクラスとしては充実したものといえる。また、DSDVである点もポイントだ。これにより、4G+4G同時待受が可能になるだけでなく、auをバックボーンとするMVNOも選択肢に含めることができる。

 ベンチマークを見ると、過不足ないスコアとなっている。3D中心のゲームにはさすがに弱いが、CPU性能は上々であり、あまり困ることはなさそうだ。画面録画や配信のできるGame Genieを使用する場合、ブラウザーなどの操作の録画であればなんら問題ないが、3D中心のゲームの場合はアプリ側の設定によっては応答が遅くなることもあったので、事前にテストしておきたい。このあたりを考えているのであれば、ハイエンドモデルの「ZenFone 5Z」をチェックしておこう。

 また、メモリーが6GBと多いのも特徴で、SNSをモリモリとしつつウェブブラウズ、といった場合も応答性が気になることはない。AIブーストはAnTuTu Benchmarkでの効果が明瞭だが、よく体感できるシーンはそれほどないため、バッテリーライフを考えると限定的な扱いでよさそうだ。なお、下記ベンチマークはAIブーストをオフにした状態のもの。

3DMark

PCmark for Android Work 2.0

PCmark for Android Compute

Geek Bench 4.2.0

AnTuTu Benchmark

 ほどよく、PUBG Mobileが配信されたので実際に遊んでみた。起動直後の判定は「バランス画質」。グラフィック設定を高くしてもプレーはできたが、シーンによってはフレームレートの落ち込みがよく発生したため、快適にプレーしたいのなら、アプリ側のオススメに従っておくといい。

 また画面が16:9よりも広いため、指で隠れる部分が気になりにくいのも良かった。なお、プレー時にはヘッドフォンを推奨する。これは音楽を再生してみるとわかるが、受話口側のスピーカーと底部のスピーカーの音量バランスが悪いからだ。

「PUBG Mobile」(C)2018 PUBG Corporation. All Rights Reserved.

 価格からすると、フラッグシップモデルのZenFone 5Zと共通した部材を採用しているため、高級感が十二分にある。またスペックについても普段使いの範囲で十分であり、メモリーは6GBなので、起動しっぱなしにしたり、Twitterのように徐々にメモリー消費量が増えていくようなアプリを常用するシーンに強い。なるべく端末購入費を抑えていきたいのであれば、ZenFone 5をチェックするといいだろう。

  ZenFone 5 ZenFone 5Z(参考) ZenFone 5Q(参考)
メーカー ASUS
価格(税抜) 5万2800円 6万9800円 3万9800円
ディスプレー 6.2型Super IPS+液晶(19:9) 6型IPS液晶(18:9)
画面解像度 1080×2246ドット 1080×2160ドット
サイズ 約75.6×153×7.7mm 約76×160.5
×7.7mm
重量 約165g 約168g
CPU Snapdragon 636
1.8GHz(オクタコア)
Snapdragon 845
2.8GHz(オクタコア)
Snapdragon 630
2.2Hz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB 4GB
内蔵ストレージ 64GB 128GB 64GB
外部メモリー microSDXC(最大2TB)
OS Android 8.0 Android 7.1
LTE対応バンド 1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/41
3Gバンド 1/2/5/6/8/19
DSDS ○(4G+4G DSDV) ○(4G+3G)
CA対応 ○(2CC) ○(3CC) ○(2CC)
VoLTE ○(ドコモ、au、Y!mobile)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:12メガ(標準)+8メガ(広角)
/イン:8メガ
リア:16メガ(標準)
+8メガ(広角)
/イン:20メガ(標準)
+8メガ(広角)
バッテリー容量 3300mAh
高速充電 最大5V/2A 最大9V/2A 最大5V/2A
生体認証 指紋、顔
SIM形状 nanoSIM×2(microSD排他) nanoSIM×2
(microSD別)
USB端子 Type-C microUSB
3.5mmイヤホン
カラバリ シャイニーブラック、スペースシルバー ルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事