長尾製作所オリジナルヒートシンクが付属する特別モデルが登場
超高速シリーズにふさわしい性能を我々に見せつけた970 EVOだが、このたびオリジナルヒートシンクが付いてくる特別モデルを現行品と同じ価格で販売するキャンペーン『970 EVOを買って「長尾製作所オリジナルヒートシンク」をゲット!』がスタート。ラインアップも現行品と同様、250GB(MZ-V7E250B/HS)、500GB(MZ-V7E500B/HS)、1TB(MZ-V7E1T0B/HS)、2TB(MZ-V7E2T0B/HS)と4モデルある。現行品と型番が異なるので、購入する際は間違わないよう注意しよう。
オリジナルヒートシンクは精密金属加工で有名な長尾製作所に制作を依頼したということで、かなり期待が持てる仕様だ。今回は特別にASCII.jpで3つのタイプの試作機を試す機会を得たので、どのタイプが一番効果が高いのかテストしてみた。
3つのタイプとは、SSD全体を覆う一枚板のAタイプ、セパレート型のBタイプとCタイプの2種。セパレート型を用意したのは、コントローラーとNANDでは温度の上昇度合いが異なり、コントローラーのほうがかなり高温になるため、NANDへ温度が伝わらないようにするためだ。そして、セパレート型でも熱に弱いNAND部と比較的熱に強いコントローラー部&キャッシュメモリー部をそれぞれ覆うBタイプと、コントローラー部を完全に隔離したCタイプがある。
テストは先程行なったR6Sのファイル転送の時間と温度を計測。モニタリングソフト「CrystalDiskInfo 7.6.0」でS.M.A.R.Tの温度を観察し、サーモグラフィーカメラ「FLIR ONE」を使って表面温度を撮影している。ちなみに、S.M.A.R.Tの温度値はNANDの温度とされている。まずは、ヒートシンクをつけていないときの温度から見ていこう。
ソフト計測では69℃、サーモグラフィーでは66.7℃を示したNAND部。コントローラー部は82.1℃を記録し、だいぶ高熱なのがわかるが、NANDの危険水域は一般的に80℃なのに対し、コントローラーは100℃以上まで耐える設計なので問題ない。しかし、NANDの温度は低ければ低いほどデータ保持寿命に与える影響が小さくなるので、ここから何度下がるかに注目したい。では、各ヒートシンクの結果をご覧いただこう。
NAND部が最も冷えたのはヒートシンクCタイプを装着したときだった。ヒートシンクなしの場合と比べて、CrystalDiskInfo 7.6.0上では14℃下がり、FLIR ONEで撮影した限りでは表面温度も14.5℃下がった。ヒートシンクのタイプ別で比べても、Cタイプは理に適った形状であることがわかる。ちなみに、今回バンドルされるモデルはこのCタイプ。納得できる結果だ。
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