レインボーシックス シージでHDDから合計44秒も短縮!
まずは「R6S」。2015年に発売された、トム・クランシー原作を題材とした、対テロ作戦がテーマのタイトルだ。今回は、2018年版をSteamで購入。ゲームの容量は60.9GBだ。計測したのは、メインタイトルが表示されるまでの時間(起動時間)と、メインタイトルからメニューが表示されるまでの時間(メニュー表示時間)、そしてゲームを選択してゲームがプレイできるまでの時間(ゲーム開始時間)の3シーン。
プレイしたゲームはシチュエーションモードの「03 重要ターゲット」。なお、ロード中にムービーが表示されるが、ロードが終わるとスキップできるようになるため、スキップできるまでの時間を計測している。
今回検証したマシンのスペックは、CPUがIntel「Core i7-8700K」(6コア/12スレッド、定格3.7GHz、TB時最大4.7GHz)、マザーボードはASRock「Z370 Taichi」(Intel Z370)、メモリーは16GB(DDR4-2666、8GB×2)、グラフィックスボードはASUS「ROG-STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING」(GeForce GTX 1080 Ti)。970 EVOはM.2接続、HDDはSATA 3.0で接続。通信環境はギガビットLAN接続で、回線はNURO光を使用。ゲームの解像度は4Kで、画質は最高設定としている。
結果はHDDと比べて970 EVOは起動時間が約15秒、メニュー表示時間は約7秒、そしてゲーム開始時間は約22秒と、合計44秒も短縮した。特にゲーム開始時間においては、HDDだとムービーが終了してもまだロードが終わらずストレスがかなり溜まった。970 EVOならすぐにスキップしてプレイ開始できるのは大きなアドバンテージだろう。失敗してリトライする際にも、ロード時間は970 EVOのほうが速いので、プレイスキルを研鑽したい人は無視できない数字のはずだ。
PUBGではロビーからマッチ待ちまでの時間が半減!
続いて「ドン勝」でお馴染みの「PUBG」。こちらもSteamで購入し、容量は17.4GB。計測したのは、起動してからロビー画面までの時間(起動時間)とロビーからマッチ待ちまでの時間(ゲーム開始時間)。サーバーはヨーロッパを使用し、開始直後のマッチング時間はブレが発生するので省いている。
起動時間は約2秒の短縮とわずかな差だったが、ゲーム開始時間は約9秒も速くなっている。もともとロード時間は短いほうのゲームなので短縮時間は少ないが、ゲーム開始時間は約半減しているのでかなりの効果と言えるだろう。
60.9GBのゲームファイルコピーでHDDの7倍高速
単純なデータファイルのコピー時間も計測してみた。R6Sの60.9GBのファイルをフォルダーごとコピー。コピー元は970 EVO(250GB)、コピー先は970 EVO(500GB)と4TB HDD、それぞれへ転送した場合を比較している。
結果は予想通り、970 EVO同士の組み合わせが圧勝。その差は実に7倍に及ぶ。ほぼ平均毎秒1GB弱の転送スピードを実現しており、異次元の世界だ。ファイルの転送スピードをチェックしてみると、最初は毎秒2GB程度で書き込み、その後毎秒600MB程度に落として最後まで実行していた。
途中で転送速度がグッと落ちる現象は、「Intelligent TurboWrite」機能によるものだ。Intelligent TurboWriteはフラッシュメモリーの一部を擬似的にSLCとして扱って書き込み時のキャッシュとして利用し、書き込み速度を向上する機能だ。この機能はモデルによって有効になる書き込み容量が異なり、250GBモデルの場合は13GB、500GBモデルの場合は22GB、1TBモデルの場合は42GB、2TBモデルの場合は78GB以下となる。
今回試した500GBモデルでは、Intelligent TurboWriteが有効なファイルサイズ(22GB)のときのシーケンシャルライトの速度は毎秒2300MB、22GBよりもあふれると毎秒600MBまで落ちる。つまり、今回のファイルサイズはコピーの前半の22GBぶんまではIntelligent TurboWriteが効いて毎秒2GB程度の速度が出ているが、後半の38.9GBぶんは毎秒600MB程度まで速度が落ちるのは当然の結果と言える。
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