絞りで画質アップ、AR絵文字も楽しい
Galaxy S9+
ドコモとauがラインアップするサムスンの「Galaxy S9+」はGalaxy S9シリーズの上位モデル。デュアルレンズ構成で、1220万画素で広角77度と、1220万画素で光学2倍の望遠45度のカメラをズームの撮影倍率によって使い分けて撮影する。
特徴は光学2倍のズーム撮影のほか、絞りの切り替えによる解像感の向上や、背景をぼかせるライブフォーカスなどだ。このほか、夜景のローノイズ撮影、自分の顔を絵文字にできるAR絵文字、使い勝手の良い960fpsのスーパースローモーション(HD解像度、1回につき0.2秒間)といった機能も搭載する。
絞りの切り替えは標準の広角レンズのみが対応する。明るい場所では絞りをF値1.5からF値2.4に切り替えることで、被写界深度が深くなり解像感が向上する。一方、夜景など暗い場所では明るさを優先してF値1.5のまま撮影する。通常は自動切り替えなので絞りの存在を気にする必要はないのだが、マニュアル撮影時は手動で切り替えが可能だ。実際に絞りを変えて撮り比べたところ、細部の解像感の向上を確認できた。
光学2倍ズームは、風景撮影などで遠い被写体をより大きく撮りたいときに便利だ。カメラは両方とも光学手ぶれ補正に対応しており、光学2倍ズームでもほぼぶれを気にせず撮影できる。
背景をぼかすライブフォーカス撮影は、ポートレートや花などの撮影で便利だ。さらに、ライブフォーカス撮影時、かつ夜景などの背景に光の玉ぼけをキレイに撮れた場合に限り、後から編集で玉ぼけをハートや星の形に変えるフィルターを適用できる。手前に明るい照明で撮った人物、背景に夜景の玉ぼけという条件を用意できれば、SNS映えしそうなエモーショナルな写真撮影を楽しめる。
ただし、この玉ぼけの編集が有効になる撮影条件はかなりシビアだ。背景の玉ぼけになる照明は、小さい正円かつやや暗めでないと、編集機能が玉ぼけを認識してくれない。街中で明るい看板や街灯が多い場所や、光鮮やかで密度の高いイルミネーションでは撮影できなかった。
もし上手に撮りたいなら、歩道橋などやや高い位置から50m以上遠く照明の少ない夜景や、手前に写す人物を明るく照らせる場所を探そう。ライブフォーカス撮影時はLEDフラッシュを利用できないので、手前の人物を照らすには外部の照明が必要になるからだ。かなりおもしろい機能なだけに、もう少し撮りやすくなるとうれしいところだ。
AR絵文字はインカメラで撮った顔写真をもとに、SNSで利用できるイラスト風のスタンプを作成してくれる機能だ。実際に作ったスタンプを使うかは別として、カメラが似顔絵風のモデルを生成する部分を見るだけでも楽しい。
Galaxy S9+のカメラは画質の向上だけでなく、AR絵文字など最新の技術をより気軽に活用できるよう進化している。写真画質だけでなく、カメラを生かしたさまざまな表現を楽しみたいユーザーにオススメのスマートフォンだ。
「Galaxy S9+」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | サムスン電子 |
ディスプレー | 6.2型有機EL(18.5:9) |
画面解像度 | 1440×2960 |
サイズ | 約74×158×8.9mm |
重量 | 約187g |
CPU | Snapdragon 845 2.8GHz+1.7GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDHC(最大400GB) |
OS | Android 8.0 |
最大通信速度 | 下り最大988Mbps(ドコモ) 下り最大958Mbps(au) |
VoLTE | ○(HD+) |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:1220万画素 (標準、F値1.5/2.4) +1220万画素(望遠、F値2.4) /イン:800万画素(F値1.7) |
バッテリー容量 | 3500mAh |
FeliCa/NFC | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ○/○ |
防水/防塵 | IPX5,8/IP6X |
生体認証 | ○(指紋、虹彩、顔) |
USB端子 | Type-C |
Qi | ○ |
連続待受時間(LTE) | 約400時間(ドコモ) 約430時間(au) |
連続通話時間(LTE) | 約1310分(ドコモ) 約2330分(au) |
カラバリ | Midnight Black、Tinanium Gray |
発売時期 | 5月18日 |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります