デュアルはもう当たり前、トリプルも登場した
2018年夏スマホのカメラ機能の違いをチェック
2018年夏スマホのトレンドは、複数のカメラを搭載したデュアルレンズやトリプルカメラだ。各メーカーとも、複数のカメラを光学ズームや高画質写真と4K動画の同時撮影、高感度撮影など、従来のスマホでは難しかった撮影機能を実現している。
今回は、この夏注目の複数カメラを搭載する「HUAWEI P20 Pro」「Galaxy S9+」「AQUOS R2」のハイエンドスマホ3機種をピックアップ。それぞれのカメラ機能の特徴をチェックした。なお、本記事のカメラ作例画像はクリックするとフルサイズ画像が表示される。ファイルサイズが大きいため注意してほしい。
光学3倍ズームとAI手ぶれ補正が魅力
HUAWEI P20 Pro
ドコモから6月15日に発売されたファーウェイ製スマートフォン「HUAWEI P20 Pro」は、ライカと共同開発のトリプルカメラを搭載したハイエンドスマホ。高感度撮影や光学3倍ズームを楽しめる。
詳しいカメラの仕様だが、4000万画素カラーセンサー(F値1.8)と2000万画素モノクロセンサー(F値1.6)のカメラに加えて、光学3倍のレンズを搭載した800万画素カラーセンサー(F値2.4)を搭載。カラーとモノクロセンサーの情報を合成して、高画質かつ高感度の撮影を実現する。
カメラ撮影は、AIが被写体を認識してオススメの撮影モードへと自動的に切り替えてくれる。人物や食事はもちろん、青空や夜景に猫や犬など、合計19種類の認識パターンが用意されている。
イチオシの機能は、夜景モードでの撮影だ。カメラのAIが夜景撮影だと認識すると、AI手ぶれ補正が効いた4秒ロングシャッター撮影となり、ノイズが少なく白飛びや黒つぶれも抑えたクリアな夜景を撮影できる。もちろん、高感度性能を生かした通常の撮影でもキレイなのだが、画質にこだわるなら夜景モードのほうがノイズが少なく済む。
ふつうは手持ちで4秒のロングシャッター撮影をすると写真がぶれてしまうのだが、光学や電子手ぶれ補正と多重露光、AI処理の組み合わせでぶれを防いでくれるというわけだ。
人物を認識すると、美肌補正や一眼レフ風の背景ぼかしを楽しめるポートレート撮影に切り替わる。ファーウェイが得意とする、2つのカメラから得た深度情報をもとにぼけを再現する方式だ。画素数の多さもあってか、同様の機能を持ったスマホと比べて、人物と背景の分離やぼけ具合がかなり自然なものとなっている。
光学ズームは35ミリ換算で広角27mmと、光学3倍の望遠80mmに対応。さらに、最大5倍までまではハイブリッドズームによりほぼ劣化のない撮影が可能だ。撮影サイズは通常1000万画素だが、広角の場合は最大4000万画素の撮影も可能。明るい屋外で、遠くの被写体をアップで撮りたいときに活躍してくれる。
今回紹介する3モデルの中では静止画撮影の機能が充実しており、特に一眼デジタルカメラなどをふだん使っているユーザーほど、深く楽しめるスマートフォンだ。
「HUAWEI P20 Pro HW-01K」の主なスペック | |
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メーカー | ファーウェイ |
ディスプレー | 6.1型有機EL(18.7:9) |
画面解像度 | 1080×2240 |
サイズ | 約74×155×7.9mm |
重量 | 約180g |
CPU | HUAWEI Kirin 970 2.4GHz+1.8GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | × |
OS | Android 8.1 |
最大通信速度 | 下り最大988Mbps |
VoLTE | ○(HD+) |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:4000万画素(RGB、F値1.8) +2000万画素(モノクロ、F値1.6) +800万画素(ズーム、F値2.4) /イン:2400万画素(F値2.0) |
バッテリー容量 | 3900mAh |
FeliCa/NFC | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ×/× |
防水/防塵 | IPX7/IP6X |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
USB端子 | Type-C |
Qi | × |
連続待受時間(LTE/3G) | 約330時間/約360時間 |
連続通話時間(LTE/3G) | 約930分/約920分 |
カラバリ | Midnight Blue、Black |
発売時期 | 6月15日 |
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