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7月31日予約開始! 鹿野司氏、西田宗千佳氏がQDレーザのRETISSA Displayを語る

気分はもうボトムズ! 2018年、網膜投影型がVRブームを革命する

2018年07月20日 18時00分更新

ボトムズ直撃世代は問答無用に体験したくなるハズ!

AT(アーマードトルーパー)の搭乗者は、頭部カメラで撮った映像を網膜投影ゴーグル(OPでキリコが投げ捨てるアレ)で見ている、という設定だ。写真はマックスファクトリー製ライトスコープドッグ

西田 そもそも網膜に当てると聞いただけで、サンライズで育った40代はみんなイッちゃうわけですよ。心が惹かれる。

手嶋 ボトムズに登場した、AT操縦用の「網膜に投影するゴーグル」ですか(笑)

西田 必ず思い出しますよ、この世代は。だからVR系の人でも、究極は網膜投影でしょみたいな話をしている方はいます。

 でも、目ってセンシティブなパーツである一方、すごくいい加減じゃないですか。脳の中でいろいろな処理をして、その結果、欠損があったり前に障害物があってもそれをキャンセルして見ていたりするので。それをディスプレーのデバイスの一部として使うって結構めんどくさいことだなとは思うんですよね。

 ちょっと気になったのは、水晶体白濁、いわゆる白内障ですよね。透過度が下がっちゃった方の場合ってどうなるんですか?

手嶋 全体的に混濁していると見えにくいと思います。ただ、混濁は部分的に起きていたりしますので、投影するスポットさえ確保できれば。。

西田 なるほど。

鹿野 そして白内障は手術できますからね。

西田 ちょっと実験してみませんか。HDMIにカメラを挿して映像を見れば、とりあえず視界の中にカメラの映像を上書きできますよね。

手嶋 iPadのカメラを使ってみましょう。

鹿野 (iPadとRETISSA Displayを接続して装着)四角い枠の中に見えているのでビデオチャット感はあるんですけど、おもしろい。iPadを動かして自分と向かい合っている状況にすると……なるほど、鏡像じゃないのか。

 これなら運転手が目線を動かさずに死角を確認できるかも。

西田 バイクのフルカウルヘルメットにカメラを付けて、内部の液晶でバックミラーの代わりをさせたりするソリューションを、今年のCESで見た記憶があります。そう考えると、視界に違和感なく映像を流し込めるRETISSA Displayは、このような用途でもアリじゃないかな。

開発中の医療用には、眉間の部分にカメラが取り付けられている。装着者の視界の一部を切り取った映像を網膜に映し出すことで視野を補う仕組みだ。同一方向に各種センサーカメラを取り付けて、その映像を任意に切り替えられたりすると、まさにボトムズ気分を味わえるのでは!?

西田 放送中のルパン三世Part5では、たまにルパン三世がモノクルを付けるんですけど、あれも網膜ディスプレーっぽい描写ですよね。

一同 あー!

手嶋 ここぞ、というときにしか使っていないので、バッテリーも小さいでしょうし。最終的にはあれぐらいまでコンパクトになると便利かもしれません。

西田 ワーキングディスタンスっていう言い方でいいのかわからないのですが、ミラーから水晶体までの距離ってどのくらいまで近づけられるのですか? ルパンのモノクルみたいなレベルにしようと思うと、ディスタンスは狭い(距離が近い)ほうが当然、作りやすいと思うので。

鹿野 瞳孔にケられないためにも狭いほうがいいのかな。

手嶋 狭いほうが作りやすいかどうかは一概に言えないのですが、光学系の設計でいかようにも変えられます。瞳孔に近いと画角をもっと広げられるかもしれません。

西田 画角を変えられるなら、今度は入力する画像を歪ませて調整……なんてことをしたくなりますね。

モノクルはPVの26秒あたりに登場する。将来はRETISSA Displayもこのサイズになる?

RETISSA Displayの予約開始日が7月31日(火)に決定

※販売や予約方法の詳細は後日、ASCII.jpおよびアスキーストアで告知いたします。

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