今回のCOMPUTEX TAIPEI 2018の目玉といえば、インテルから発売される8086登場40周年記念プロセッサー「Core i7-8086K LIMITED EDITION」。その限定CPUを搭載したPC「MASTERPIECE i1630PA3-SP2」がマウスコンピューターから発売される。価格は35万4800円より(直販価格)。台北のマウスコンピューターオフィスでは、プレス向けにデモ機を展示し、5GHzで動作する様子やベンチマークなどが披露された。
MASTERPIECE i1630PA3-SP2は、前述のようにCore i7-8086K LIMITED EDITIONを搭載したモデルだが、さらにマルチコア動作時のターボ・ブースト動作周波数の最大値を300MHzアップした設定で出荷される。そのため、動作周波数は1コア動作時で5GHz、2コアで4.9GHz、4コアで4.7GHz、6コアで4.6GHzとなる。
MASTERPIECE i1630PA3-SP2を起動させて「HWiNFO」でCPU動作クロックをチェックしてみると、シングルコアでは最大5Ghzで動作しているのが確認できた。CPUの基本性能を測る「CINEBENCH R15」での計測では、マルチコアテストで1524cb、シングルコアテストで215cbを記録。
マルチコアでは数回計測してみたが、おおむね1500cb前後の結果となっていた。マウスコンピューターでは、第7世代の「Core i7-7700K」搭載モデルと比較して、物理演算処理能力が約46%向上したと説明している。
そのほかMASTERPIECE i1630PA3-SP2のスペックは、グラフィックスに「GeForce GTX 1080 Ti」を搭載し、SSDは512GBでNVMe対応、PCI Express接続のモデルを採用。メモリーは32GB(PC4-21300 DDR4-DIMM)で、最大64GB (16GB×4)まで対応している。またCPUクーラーは、360mmのラジエーターと3連ファン搭載の水冷式。
本体ケースはMASTERPIECEシリーズ専用のもので、スチール製サイドパネル搭載モデルに加え、スモーク加工の強化ガラス製のサイドパネルを採用したモデルもラインアップしている。
ちなみにCore i7-8086K LIMITED EDITIONのCPUパッケージは限定デザインとなり、パッケージには限定モデルであることのメッセージも同梱されている。マウスコンピューターでは現在、MASTERPIECE i1630PA3-SP2にこのパッケージとメッセージも付けられるかどうか確認中とのこと。
また限定CPU搭載モデルということで、MASTERPIECE i1630PA3-SP2の販売台数も数量限定。マウスコンピューターによると、正確な台数は非公開だが、販売開始すぐに瞬殺してしまうような台数ではないと回答している。とはいえコレクターアイテムとしても人気を呼びそうな記念限定CPU搭載モデルということで、気になるユーザーは早めにチェックしたほうがよさそうだ。
「MASTERPIECE i1630PA3-SP2」の主なスペック | |
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CPU | Core i7-8086K LIMITED EDITION(6コア/4.00GHz/TB時最大5.0GHz/12MB キャッシュ/HT対応) |
OS | Windows 10 Home |
メモリー | 32GB PC4-21300 DDR4-DIMM(16GB×2)/最大64GB(16GB×4) |
グラフィックス | GeForce GTX 1080 Ti(GDDR5X/11GB) |
ストレージ | 512GB SSD WD Black PCIe(NVMe 対応/ M.2 規格/PCI Express Gen3×4接続)、2TB 7200rpm(6Gbps/Serial ATA接続) |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー(360mm大型ラジエーター&3連ファン搭載) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
インターフェース | USB3.1 Type-A×2(Gen2 背面×2)、USB3.0×6(前面×2、背面×4)、USB2.0×2(前面×2)、DisplayPort×3、HDMI×1、LAN×1 (1000Base-T/100Base-TX/10Base-T 対応)ほか |
電源ユニット | 700W (80PLUSR Bronze) |
本体サイズ | およそ幅約215×奥行490×高さ501mm |
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