コンシューマーゲーム機でゲームを遊ぶ場合、パッケージを買っていれば内蔵ストレージの容量なんていらない!というのは、今や昔の話。PlayStation 4(PS4)の場合も同様で、ゲームをパッケージで購入していても内蔵ストレージ、PS4の場合は500GBまたは1TBのHDDにインストールする必要がある。また、アップデートごとに保存する容量も増えていくので、気が付いたら空き容量がひっ迫していたなんてことも……。
インストールする容量はゲームによって異なる。以下は筆者のPS4内にあるゲームの容量だが、ビッグタイトルになると10GBは当たり前。ダウンロードコンテンツ(DLC)を適用したりすることで、容量が増えることもあるが、30~40GBを超えるゲームもざらだ。
人気ゲームタイトルの容量表 | |
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グランツーリスモSPORT | 83.4GB |
グランド・セフト・オートV | 67.2GB |
コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア | 60.4GB |
鉄拳7 | 47.9GB |
ゴッド・オブ・ウォー | 45.3GB |
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて | 30.2GB |
戦場のヴァルキュリア4 | 26.3GB |
モンスターハンター:ワールド | 16.7GB |
※しばらくプレイしていないタイトルも含まれるため、あくまで参考値として考えて欲しい
それに加え、PS4ではゲームプレイ動画を「DUALSHOCK 4」のSHAREボタンで簡単に録画でき、HDDに保存することができる。そのため、ゲームプレイの録画を頻繁に行なう人の場合、ますます容量不足に陥ることになる。
PS4の容量は、以前SeagateのGame Drive活用の記事で紹介したPS4 Proへの増設と同じく、外付けHDDを接続して増やすこともできる。その場合は最大8TBまでのストレージを増設でき、ゲームを含むアプリケーションをすべて逃がすことができる。ただし、PS4はUSBポートが前面に2つあるのみ。
外付けHDDにゲームをインストールして活用する場合は、常にUSBケーブルで接続し続けなければならないため、前面に外付けHDDを接続すると邪魔に思うこともあるだろう。また、USBポートを外付けHDDでひとつ埋められていると、もう片方しか使用できないため「DUALSHOCK 4」を2つ持っている人は、同時に充電ができない。
そのうえ、PlayStation VRを使っている場合は、さらにもうひとつのUSBポートも常に埋まることになるので心もとない。そのため、背面にUSBポートのあるPS4 Proと異なり、PS4の場合は内蔵HDDの換装をするメリットが大きい。ただし、PS4で換装を行なったストレージは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の保証外になるので、あくまで自己責任の作業になることは了解しておいて欲しい。
PS4には、Serial ATA(SATA) 3Gbpsに対応する厚さ9.5mm以下、容量160GB以上、2.5インチサイズのストレージが利用できる。その条件に合って、速度と容量の両方を求めるのなら、SSHD(ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ)をオススメしたい。
SSHDは簡単にいうと大容量HDDに、SSDのような高速な読み込み速度を持たせた製品。今回使用するSeagate「FireCuda」シリーズの「ST2000LX001」は、2.5インチのSSHDで容量は2TB。価格はAmazonで1万230円。
SSHDは使用するごとに速くなる!
FireCudaシリーズは、SSDなどで使用されているMLC NANDフラッシュメモリーをキャッシュとして利用することで、使用頻度が高いファイルをキャッシュへ保存。そうすることで、通常のHDDよりも高速で読み取ることが可能になっている。
キャッシュへの保存は、自己学習型ソフトウェア・アルゴリズム「Adaptive Memory技術」により、データの使用を動的に監視し、自動的に最適な処理速度になるよう調整されている。たとえば、以前のPS4 Proの換装記事の結果で示したように、同じゲームを2度、3度起動すると、その都度ファイルが最適化され、徐々にゲーム起動などの速度が高速化する。
また、キャッシュへのアクセス頻度を高めることで、HDDの寿命を伸ばすとともに、消費電力の低減も期待できるのもSSHDの特徴だ。
次にページより実際の換装作業に入るが、HDDの換装作業には精密ドライバー(先端サイズ プラス:N0.1)と、1GB以上のUSBストレージが必要となる。USBストレージはほぼ1GBのPS4の再インストール用のアップデートファイルの保存に必要。もし、PlayStation Plus(PS Plus)に加入しておらず、セーブデータやゲームのスクリーンショット&プレイ動画もすべてバックアップする場合は、その総容量を事前に確認し、その容量分のUSBメモリーまたはUSB接続の外付けHDDを用意しておこう。
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