サッカーW杯開幕まであと1ヵ月を切った。サッカーの試合は観客の声援も盛り上がる要素の1つであり、テレビなどで見る場合はその再現性が高いほど迫力が増す。
このため、ホームシアターシステムがあるとかなり楽しめる。最近はバータイプのシアターシステムもあるので手軽に導入できるが、迫力を最大限に感じたいのであれば、5.1chなど複数スピーカーとAVアンプの組み合わせがおすすめだ。
実は先月から今月にかけて各オーディオメーカーから新製品のリリースが相次いでいる。そこで、AVアンプ新製品をまとめてみた。なお、価格表記は基本的に希望小売価格(税別)となる。
5chアンプは実売2万円台半ばの製品も
実際のところ、AVアンプの国内市場は縮小傾向にあるが、これを打破しようとエントリーモデルはかなり意欲的な価格の製品が登場している。
ソニーの5.1chアンプ「STR-DH590」や、デノンの5.2chアンプ「AVR-X550BT」は希望小売価格は3万円台だが、実売価格はすでに3万円を切っている。2万円台半ばで販売するショップもあり、スピーカーとセットで5~10万円でサラウンド環境を実現できる。
また、ヤマハも5.1chアンプとして「RX-V385」を投入。こちらも最安レベルだと約3万円で購入可能だ。
これらの機種はDolby AtmosやDTS:Xといったオブジェクトサウンドには対応しないが、Dolby TrueHDやDTS-HDといったロスレスサラウンドには対応。
加えて、HDMIは4Kパススルーが可能で、HDR10 やDolby Vision、HLGといったHDR信号にも対応する。
このほかBluetoothにも対応しており、スマホに保存されている音楽をAVアンプに飛ばして再生できる。ただし無線LANには対応しない。
ヤマハが6月に発売する「RX-V485」は5.1chアンプとしては若干高めとなるが、DSD 11.2MHzやFLACの再生が可能。無線LANを内蔵し、「Deezer HiFi」や「Spotify」といった音楽配信サービスを直接利用できる。
4~11万円で選べるメインストリームの7chアンプ
7.1chや7.2chアンプになると、Dolby AtmosやDTS:Xへの対応が当たり前となってくる。
一番低価格なのはソニーの7.1chアンプ「STR-DH790」で、DSDのネイティブ再生や無線LAN、HDMIの4Kアップケーリング機能などが省かれているものの、安いところでは3万円台半ばで購入できる。
次いで低価格なのはデノンが6月中旬に発売する7.2chアンプ「AVR-X1500H」。定価は5万9800円だが、安いところでは4万円台半ばで購入できそう。
AVR-X1500HはDolby AtmosやDTS:Xに加えてDTS Virtual:Xに対応しており、ハイトスピーカーを置いていない環境でも仮想的に高さ方向の音を再現できる。
このほか、無線LANを内蔵し、ストリーミングサービスを直接受信できる。ハイレゾ音源はDSD 5.6MHzやFLACの再生が可能だ。
7chアンプは8万円以上の機種になるとHDMI出力が2つ搭載され、テレビとプロジェクターの両方に接続できる。
一番低価格なモデルは、ヤマハが5月発売予定の7.1chAVアンプ「RX-A780」で、希望小売価格は8万8000円。
Dolby AtmosやDTS:Xへの対応や無線LANの搭載、DSD 11.2MHzやFLACといったハイレゾ音源再生はもちろんのこと、独自の音場創生技術「シネマDSP 3D」により、5.1chのスピーカー構成でも仮想的に最大9.1chの音場を再現できる。
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