インターアクションは5月17日、新生Olasonicの第一弾としてBluetoothスピーカー「IA-BT7」を発表した。価格は3万円前後で、6月8日発売。
ソニーやBOSEと比べて音で勝るものを作ろうと企画したモデル。東和電子に在籍していた数名で立ち上げた会社、SOZOデザイン技術協力のもとで仕上げた。
Olasonicといえば卵型の見た目が代名詞だが、今回は箱型の木製キャビネットを採用。木目を強調したウォルナットモデルと、ピアノフィニッシュ塗装のシルクホワイトの2モデルで展開する。サイズは幅275×奥行き65×高さ144mm。リビングとデスクトップに置くことを考えた大きさだという。
スピーカーユニットは10Wの中高域用2基と、20Wの低域用1基で、50Hzから40KHzまでをカバーする。2基のメインユニットはそれぞれ直径57mm、サブウーファーの直径は110mmと、キャビネットに収まるギリギリのサイズ。SOZOデザインの山本喜則氏は「スピーカーユニットはいろいろ試したが、大きければ豊かな音が出る。DSPなどで低域を上げる方法もあるが、もともと出る音が違うので、箱に入る最大のモノを選んだ」と話す。さらに低域を強化するためにパッシブラジエーターも搭載した。
アンプも低域と中高域で分けたバイアンプ仕様で、スピーカーユニット同士の相互過干渉を避けているという。DSPによるチューニングも施され、実際に音を聴きながらバランスを取っているそうだ。
Bluetoothモジュールも独自設計。これによりLDACとaptX HDに対応し、ハイレゾ相当の音が楽しめる。
アナログ入力にも対応し、ADコンバーターにより24bit/96kHzのハイレゾ音源が再生できる。なお本体には「AI/AUDIO」と記載。スマートスピーカーと接続することを考えた表記だという。
試用機をほんの少しの時間聴かせてもらったが、サイズからは想像できない迫力の音が印象的だった。サブウーファーとパッシブラジエーターによって強調された低域はとにかく力強い。かといって中高域が埋もれてしまうことはなく、チューニングされたバランスの良さが感じられた。音量によって左右されることもなく、音を上げたときの破綻や、小さい音にしたときの劣化も感じられなかった。
「独自でのBluetoothは開発がかなり大変だった」(山本氏)とするものの、試聴している分にはまったく問題なく、動画で音と映像のズレも感じられなかった。
なお、同日に発表会も開催。その様子は後ほどお届けする。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります