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それぞれのケータイにドラマがある「おもいでケータイ再起動」沖縄で開催

2018年05月16日 15時00分更新

文● モバイルプリンス 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

昔使っていた機種から双子のお子さんの子ども時代の写真が出てきて、涙ぐむ女性。ひとつひとつの再起動にドラマがありました

 KDDI・沖縄セルラーは、5月11日(金)~13日(日)の3日間、au NAHAにて古い携帯を充電してデータを取り出すイベント「おもいでケータイ再起動」を開催しました。

 おもいでケータイ再起動は、昨年8月のau NAGOYAを皮切りに、au SENDAI、au FUKUOKAとKDDIの直営店舗で開催。那覇は4ヵ所目となります。今回は過去最高となる約280名のユーザーが来場しました。

イベントは店舗前の特設ブースにて開催

沖縄でもすぐに開催したかった

 イベント参加は無料で、他社ユーザーや他社の携帯電話の再起動も受け付けOK。再起動した携帯電話のデータを印刷してプレゼントしたり、利用中のスマホに移行していつでも見られるような状態にします。

 端末の充電に成功し、待ち受け画像が出てきた時には歓声が響き渡ったり、スタッフの皆さんも試行錯誤・臨機応変にあの手この手で再起動に挑戦するなど、すごくアットホームな雰囲気で開催されていました。

イベント期間中、沖縄の天気は最高でした

 長らく充電していないリチウムイオン電池は過放電となり、通常の充電器では充電できなくなります。また「充電端子が破損して、充電できなくなったから機種変更をする」といった方も多いため、昔使っていた携帯電話を家庭で再起動するのは難しいものです。

 おもいでケータイ再起動では「テスター」と呼ばれる機械を使い、バッテリーを単体で充電することで再起動が可能になります。

 「テスターは、AEDのような装置」とおっしゃるのは、このイベントの発起人、KDDI広報部の西原氏。テスターによって過放電状態を抜け出すと、通常の充電器も充電できるようになります。

 当初は、社内にわずかに残っていた使い古したテスターをイベントに使用。製造も終了していたため「テスターをどう確保するか」と悩んでいたところ、イベントの趣旨に賛同した製造メーカーの社長さんが立ち上がり、再びテスターを生産。新しいテスターを確保でき、復活のノウハウも蓄積されてきたため、(前回取材した)名古屋の時よりも再起動の時間が短縮されていました。

 会場では他社の携帯電話に対応すべく、さまざまな端子の充電ケーブルが並んでいます。

ドコモやボーダフォンなどで使われてたPDC端子が見られるのもこのイベントならでは

このボーダフォン端末は充電できて再起動したものの、SIMカード未挿入のためロックを解除することができず、残念ながらデータは取り出せませんでした

再起動に成功し、中のデータを取り出しが完了した携帯電話をリサイクルとして回収に出すサービスも実地しています。専用の機械で破砕して、個人情報を守ります

 おもいでケータイ再起動はKDDIの広報部で立ち上げたプロジェクト。これまでKDDI直営店にて開催され、今後もKDDI直営店にて開催予定です。

 沖縄でのauは、KDDIではなくグループ会社の沖縄セルラーが運営しています。au NAHAも沖縄セルラーの直営店です。

 2社は良好な関係とはいえ、グループ会社なので会社間での調整が必要になります。開催はもっと先に……と思いきや、イベントの趣旨に賛同した沖縄セルラー側がスムーズな段取りで進めたため(まだ開催していないKDDI直営店がある中)、4番目の開催が実現しました。

沖縄での開催を取りまとめた沖縄セルラー 営業本部の赤嶺太陽課長は「お客さんに喜んでもらいたくて……」と照れながら述べていました

 いつもは裏方で、ユーザーと直接は対面しない本社勤務の人たちが、ぎこちない笑顔で再起動をする所にもドラマがありました。

 大盛況のまま終わったおもいでケータイ再起動、今後はau OSAKA(秋)、au SAPPORO(冬)、au SHINJUKU(来春)で開催予定です。


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