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SOTOのダッチオーブンを購入 お手入れと準備いらずですごくラク

2018年05月04日 15時00分更新

準備もお手入れもいらない

 購入の決め手になったのは、ステンレスによる扱いやすさだ。

 まずうれしいのは買ってすぐ使えること。鋳鉄製のダッチオーブンはシーズニングという下準備が必要。お湯でよく洗ってサビ止めワックスを落とし、乾燥させて油を塗って加熱、油をしみこませて野菜の切れ端を炒めて、また油を塗って……と、買っていきなりは使えない。だが、ステンレスはシーズニングが不要。買ってその日から即戦力として機能する。

 鋳鉄はお手入れも気をつかう。洗剤は使わず、水かお湯で汚れを落とし、加熱して水分を完全に飛ばす。乾いたら再度油を塗って保管。ケアを怠るとサビてしまったり、油がなじまず使いにくかったりする。この手間ひまかけてやることがダッチオーブンの良さであり、いわゆる「ブラックポット」を目指す楽しみもわかるのだが、ゆるキャン派の自分としては面倒なことは避けたい。

 ステンレスのもうひとつの良さは、こうしたお手入れが不要なこと。洗剤とたわしでガシガシ洗えるし、布きんでサッと吹けば良し。油も塗らない。なんとラクだろうか。

 まだまだキャンパーとしては初心者の身。年に数回関東近辺のオートキャンプ場に行けたらマシという体たらくであり、いつ気が変わってインドア派になるかもわからない。であれば扱いやすいモノを選んでおいた方がいいじゃないか。しかもこいつはガスコンロはもちろん、IHやハロゲンヒーターにも対応しており、家でも使える。これならインドア派も安心。

 お値段は少々高く、Amazon.co.jpで2万5920円。鋳鉄製だと1万円を切るモノもあるので、考えてしまう人はいるだろう。

 また、買う前に気になったのは密閉性だ。メーカーサイトには

 「ステンレスダッチオーブンは、本体とフタの間に多少のガタツキがあります。 これは、本体とフタの熱による伸縮に違いがあり、スムーズな開閉を保つために 設けています。12インチは他サイズに比べ、ガタツキはややおおきくなります。 ただし、本体とフタの間に「すき間」がでるような場合は当社へお問合せください」

 とある。またいくつかのサイトのレビューだと、すき間があり、水蒸気が漏れることもあるらしい。つまり圧力鍋のように使うには難があるようだ。

 ただ、メーカーサイトを読む限りすき間は個体差のようで、これは買って使ってみないとわからない。本当は実物を見て購入したかったのだが、探し方が甘かったのか、都内のいくつかのショップで回っても見つけらなかった。

持ち運びには気をつかう

 実際に届いた製品をざっと見たところ、ガタツキや大きなすき間はなく、鍋とフタはぴったりくっついている。一枚の鋼材からスピン加工で仕上げた見た目はとても美しく、火で調理すると色が変わるであろうことを考えるともったいない気持ちがわく。

使用前、ステンレスの質感がとてもいい。底網は付属する

数回使うと焼き跡が。使い込むと汚れが目立ちそうで、少し残念な気持ちに

フタと鍋はぴったり。ガタツキも感じられない

 熱いフタを持ち上げるためのリッドリフターが引っかかりやすい持ち手になっていたり、トライポッドで吊るす際にかぎがハマりやすいくぼみがあったりと、アウトドア使いもしっかり考慮されている。

写真は火ばさみだが、リッドリフターをここに引っかければフタを持ち上げやすい

持ち手の真ん中にくぼみ

 持ってみると重量感はしっかりあって、フタが外れることも考えると片手で持つのは危険。鍋の両側についている取っ手をしっかり持って運ぶようにしている。運ぶといっても家の中でなら苦労しないが、これを持って出かけるのはまず考えられない。外に持ち出すなら車、車からキャンプ場もキャリーカートに入れて移動した方がよさそう。

 調理用に厚手のグローブもあった方がいいだろう。炭を鍋底の下に置いたり、フタの上に置いたりとあらゆる角度から加熱することを想定しているので、熱している最中に素手で触れる部分がない。表面も結構な温度まで上がり、100均の乾いた雑巾程度だと熱さを感じる。貧弱な装備で不安定な持ち方をして、足にフタを落とそうものなら想像するだけで悶絶してしまう。最低限軍手、できればアウトドア向けのグローブはほしい。

 次回は実際に調理してみた結果をお知らせしてみたい。合わせて水蒸気が漏れるのか、使用後のお手入れもお伝えしよう。

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