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ブラウザーが箱で売ってたって知ってた?

これもオヤジホイホイ!! ドスパラ中古PC担当者と語る、懐かしのインターネット時代

2018年04月08日 17時00分更新

夜型人間を育成した「テレホーダイ」

クマさん 「なんだ……。今日は切々と『ishファイル』とか『W-Term』について語るのかと思ってたよ」

まっちゃん 「……なにそれ?」

クマさん 「巡回ソフト」

── パソコン通信は文字のやり取りが中心だったけど、つないだまま見てると時間がかかるんで、最初に掲示板の情報を一気にダウンロードして、あとからオフラインでゆっくり読むんですよ。それを自動化してくれるのが巡回ソフトです。

フジヤン 「今みたいに、常につなぎっぱなしの状態で見るなんて贅沢なことできないから、スグつないで即切るみたいなのを徹底してたわけ」

── それがテレホーダイで変わったのかな。

まっちゃん 「きた、テレホーダイ」

クマさん 「そう。僕はそれをきっかけにサーバー立てたんだよ。深夜になったら勝手につないで、朝までに切る。余ったパソコンをルーターにしてた」

ちなみにテレホーダイはまだ現役のサービスだ。

まっちゃん 「へぇ~、パソコンでルーター作れるんだ」

すーさん 「というか、その時代にパソコンが余ってるという状況のほうが不思議」

一同 (爆笑)

クマさん 「自作してアップグレードしていくと余ったパーツでもう1台ぐらいできちゃうんですよ」

まっちゃん 「それはすごいね」

ブラウザーは昔、パソコンショップで箱に入って売っていた

── 巡回ソフトや圧縮解凍ソフトなど、パソコン通信があったから流行ったソフトもありましたね。LHAなど、今でも使われているものもありますが……。そうこうありつつ、インターネット時代が到来。WWWとMosaicが出た1993年ですね。翌年の1994年に「Netscape Navigator 1.0」も登場。当時はブラウザーも有料でパッケージ版が販売されていた。

フジヤン 「それも5000円とか6000円とかしたんじゃないかな……」

まっちゃん 「高けぇ!!」

フジヤン 「ゲームをやるためにソフトを買うのと一緒だよ」

このあたりからインターネットを始めた人が多いのでは? 写真は「Netscape 4」

── まあダウンロードでも手に入りましたけど、お金と時間がかかりますから割に合わない面も。

クマさん 「僕は最初ダイヤルQ2でつないでいたな。(interQなど)プロバイダーでそういうのがあった。料金は1分何十円の従量制なんだけど、通信速度が遅くてソフト1本落とすのに1時間とか2時間と普通にかかかるわけ。秒単位で課金されてやきもきするよりは『買った方が早いよね』って気分になる」

まっちゃん 「失敗して高額請求になっちゃった人とかいないの?」

クマさん 「俺はそうならないようにすぐにテレホに入ってサーバー立てたの。失敗してネットに一定期間現れなくなる人もいたけど、そういう状態を「みかか死」っていうの。かな入力でNTTと打つと「み・か・か」となるでしょ? 用例は『あいつ最近見ないね。みかか死したみたいよ』って感じ」

まっちゃん 「いまのパケ死と同じか」

クマさん 「今月はつなぎすぎて、みかかが怖いみたいな会話をよく聞いた」

── いまも昔も通信の世界で使われる用語は独特ですね。ブラウザーでインターネットを見られるようになったのが1993~4年ぐらい。テレホーダイは1995年ぐらいからかな。

すーさん 「覚えている、23:00~8:00までね」

まっちゃん 「夜型人間を育成したサービスだな」

クマさん 「ただ23:00に電話するのでは、みんなが一気に掛けるかけるから、ずっと話中になっちゃうの」

すーさん 「そのためのリダイヤルアプリもあった。23:00になったら電話をかけ始め、自動的につながるまで何度もトライしてくれる」

クマさん 「先につないどくっていう手もあるけどね。多少請求額が増えるけど、僕はそうしてた」

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