Photoshop、Lightroomでのクリエイティブワークの効率がアップ
「ProLite XB2779QQS」を使い始めてまず驚いたのは、やはりその解像度の高さだ。4K解像度の画像や動画を等倍表示しても、その周囲に大きな空きスペースができてしまうくらい広大。4Kコンテンツの制作には、この画面の広さが大きなメリットになる。
たとえばPhotoshopなどのクリエイティブ系ソフトでは、ツールパネルやレイヤーパネルなどを表示させた状態でも4K画像全体を等倍でプレビューできる。筆者の場合、Photoshopでレタッチを行う際は、全体表示と等倍表示を切り替えながら作業することが多いが、「ProLite XB2779QQS」なら等倍表示でも画像の隅から隅まで見渡せるため、わざわざ全体表示に切り替える必要がない。そのため作業効率がぐっとアップする。
同様のことはPhotoshop LightroomでRAW画像を現像する際にも当てはまり、1200万画素くらいまでの画像なら、等倍でもほぼ全体を見渡しながら露光量や色味、シャープネスなどを調整することが可能。2000万画素くらいになるとさすがにスクロールさせないと隅の方は確認できないが、それでも被写体の大部分はプレビュー画面内におさまるため、一般的なフルHD解像度のディスプレーに比べると格段に作業がはかどる。
画素密度が高く、サムネイルでも目的の画像を探しやすい
大量の画像を扱う際も、「ProLite XB2779QQS」の5120×2880ドットという高い解像度は有利。画素密度が高いためサムネイルの状態でもディテールを確認でき、目的の画像を見つけやすいからだ。そのため、何枚も撮影した中からベストの写真をチョイスするような場合も当たりをつけやすい。ピントを大きく外した写真や構図がイマイチな写真などは、サムネイルの状態である程度篩にかけられるので、写真選別の作業効率が大きく向上する。
加えて「ProLite XB2779QQS」は一般的なディスプレーに比べて色域が広めで、色再現性も高いという特徴も備える。AdobeRGBカバー率などの具体的な数値は公表されていないが、sRGB100%のディスプレーと比較したところ、彩度の高い赤や青、緑などが、より本来の色に近い色味で再現されていた。5K解像度に対応していることを抜きにしても高品位な液晶ディスプレーのようで、クリエイティブ系の作業には強い味方になってくれそうだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう