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ARならDJIドローンを室内で飛ばせる!? MOVERIO用操作練習アプリが登場!

2018年03月30日 11時00分更新

ARを使ってDJIドローンを練習できる!! エプソンの「Epson AR Flight Simulator」アプリとは?

 エプソンが3月末に公開を予定しているMOVERIO用アプリが、「Epson AR Flight Simulator」だ。このアプリは、3D CGで描画されたドローンを操作できるというARアプリで、屋内外を問わずドローン操作を練習できるということで注目されている。

       
エプソンが新たに公開を予定しているMOVERIO用ARアプリ「Epson AR Flight Simulator」のイメージ動画。屋内外を問わずドローン操作を練習できるということで注目されている

「Epson AR Flight Simulator」を試してみた!

 「Epson AR Flight Simulator」アプリは、実際にはどのようなものなのか? ということで、エプソンにベータ版をお借りして、編集部で試してみた。掲載画面はすべてベータ版のもので、完成版では画面内容などが変更される可能性もあるので、その点に留意してほしい。

 アプリの利用手順は通常のドローンを飛ばす場合と同様だ。まずドローン用コントローラーと「MOVERIO BT-300」をUSBケーブルでつなぎ、ドローン本体の電源、コントローラーの電源を入れてから、「MOVERIO BT-300」上の「Epson AR Flight Simulator」アプリを起動するという流れだ。すると、DJIのドローン用アプリをインストール済みの環境では、画面写真のように起動したいアプリを選択するようメッセージが表示される。今回は、「Epson Flight Simulator」を選択した。

アプリの利用手順は通常のドローンを飛ばす場合と同様。まずドローン用コントローラーと「MOVERIO BT-300」をUSBケーブルでつなぐ

ドローンのプロペラは外した状態で電源を入れる

起動したいアプリを選択するようメッセージが表示されたら、「Epson Flight Simulator」を選択

ドローン本体にプロペラを装着しないといった利用時の注意点などが表示される。念のため、利用時には内容をよく確認することをオススメする

「Epson AR Flight Simulator」アプリのメインメニュー画面。「FLY ZONE」「FLIGHT OF THE RINGS」「CANDY CATCH」「SETTING」を選択できる

「FLY ZONE」は、ARドローンを自由に飛行させるという内容

「FLIGHT OF THE RINGS」は、ドローンを操縦し空中に浮かぶリングをくぐらせていくミニゲーム

「CANDY CATCH」は、空中に浮かぶキャンディにドローンをぶつけていくというミニゲーム

「SETTING」では、メートル法(「m/s」または「km/h」)と帝国単位(imperial)を切り替えられる

ドローン用コントローラーの左下側(C1)のボタンで上昇し、右下側(C2)で着地状態となる

「Epson AR Flight Simulator」アプリでARドローンを操縦中の様子。当然ながら、周囲の人にはARドローンは見えておらず、「MOVERIO BT-300」を装着して何かコントロールしている程度のことしか分からない

「MOVERIO BT-300」を装着している者には、「Epson AR Flight Simulator」アプリによってこのような画面が見えている(掲載画面は、編集部で作成したイメージ)。

実はヒジョーに実用的! 「Epson AR Flight Simulator」を試してみるべし

 実際に「Epson AR Flight Simulator」アプリでARのドローンを操作してみた印象は、予想以上に実用的なアプリというものだ。ドローンをあまり飛ばした経験がない初心者なら、まずは「FLY ZONE」をオススメしたい。この「FLY ZONE」では、前進後進、上昇下降をはじめ、左右への水平移動、左右へのカーブなど基本的な操作を自在に試すことができる。もし視界からドローンを見失った場合は、画面内の矢印の方向に頭を向けると、見つけることが可能だ。「FLY ZONE」なら室内外を問わずでいつでもどこでも試せる上、操作に失敗してもドローンや周囲の物が壊れたりというトラブルが発生することもない。初心者でも安心して練習できるだろう。

 ドローンをある程度操縦した経験のある方の場合は、「FLIGHT OF THE RINGS」「CANDY CATCH」が役立つはずだ。50m先、100m先など離れた場所までドローンを飛ばした場合、ドローンと対象物の距離感の把握が難しくなり、細かな操作が必要になりやすいため、普段からそういった感覚を忘れないようにしたいなら、打って付けだ。特に「CANDY CATCH」は、遠距離にある小さく表示された“キャンディ”にドローンをぶつけるという操作が意外と難易度が高く、ゲーム感覚で楽しめる。

 「Epson AR Flight Simulator」アプリとともに、「Drone Prix AR」(英語版のみ)という上級者向けアプリも「Moverio Apps Market」で3月末公開予定となっている。「Drone Prix AR」では、ARで表示されたコースで実際にドローンを飛ばし、障害物を避けながらコインを集め、そのタイムを競うという内容となっており、さらに着実な操縦が求められる印象を受ける。「Epson AR Flight Simulator」「Drone Prix AR」とも、ぜひその公開を楽しみに待っていてほしいのだ。

「Drone Prix AR」は3月末公開予定。ARで表示されたコースで実際にドローンを飛ばし、障害物を避けながらコインを集め、そのタイムを競う

ゲームのような画面構成なので、初心者も腕試しをしやすいだろう

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