みなさんこんにちは。Steamをはじめ、洋ゲーやeスポーツタイトルのゲームが好きな新米ライターの筆者が、最近ハマったゲーム「Fortnite(フォートナイト)」の魅力を伝えていこうと思います。
PUBGにうんざりしていたら、このゲームがあった
Fortniteはいま流行の「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(以下、PUBG)」や「荒野行動-スマホ版バトロワ」などのバトルロイヤルゲームに、クラフト要素を融合させたようなゲーム。
筆者は週10時間ほどPUBGをプレイしていたのだが、長い時間をかけてアイテムを収集したにもかかわらず、使う機会もなく突然死んだり、敵の位置もわからないうちに遠くからの狙撃で死んだりと、相手と真っ向から戦わずに死ぬことの多さにうんざりしていた。さらに、(これはPUBGだけの問題ではないけれど)時々チーターに出くわすこともあり、そのたびにテンションが下がっていた。「筆者のPUBGがあまりにも下手すぎる」ことはさておき、このゲームから遠ざかるにはそれなりに理由があったのだ。
そこで友人に勧められ始めたのがFortniteだ。ほどよい試合時間や他プレイヤーとの遭遇率の高さなど、ゲームシステムが筆者の好みに合っており、気づけば休日2日間をゲームに費やし、記事を書きたいとまで思うようになった。
何故そんなにハマったかというと、まずなんといっても無料でプレイできるのが大きい。気軽に始めやすく、チームを組んでプレイする時にも友人を誘いやすい。ハードはPCやPlayStation 4(以下、PS4)、Xbox Oneで、PCでプレイする場合でも要求スペックもそれほど高くない。公式に推奨スペックを謳ってはいないが、公式WikiによるとCPUはCore i5(2.8Ghz)、メモリー8GB、ビデオカードがNVIDIAのGeForce GT 660、AMDのRadeon HD 7870以上が推奨と言われている。
また、クロスプレイにも対応しているため、PCとPS4、PCとXbox Oneといった、ハードを超えた協力プレイができる。販売している課金アイテムもキャラクターのスキンやアクション(エモート)などで、試合を優位に進めるようなアイテムはなく、狙いの正確さや立ち回りなど自分のプレイヤースキルが試されるゲームだ。
また調査会社のSuperDataの発表によれば、2018年2月の総売上がPUBGの売り上げを超えたとのことで、人気の上昇ぶりがうかがえる。さらに、同時に掲載されたグラフによれば、ゲーム専用ライブ配信サイト「Twich」でのゲーム配信視聴者数もPUBGを超えたと発表している。
無料で、いま流行のバトルロイヤルゲームができるのも話題になった理由の一つだが、もちろんゲームとしての面白さもなかなかだ。
自分以外は敵!最後まで生き残る緊張感がたまらない
その前にフォートナイトを例としてバトルロイヤルゲームがどういうものか説明しよう。ルールは約100人ほどのプレイヤーが広大なフィールドで争い、じょじょに狭まっていくプレイエリアで最後の1人(1チーム)になることを目指すというもの。武器や回復アイテムなどは現地で回収する必要がある。
定石としては、試合終盤まで戦闘を避け最後まで体力を残す戦い方もあれば、あえて敵をおそれず、大量のアイテムを狙いにいくやり方もある。そのほか、遠くの敵を狙い撃つ技術や、敵の存在を把握しつつ優位な位置取りをすることが求められる。
クラフトを制するものはフォートナイトを制す
Fortniteは先述したバトルロイヤルの内容に壁や階段、トラップなどを作り出すクラフト要素を織り交ぜたところが新しい。クラフトの操作も簡単で、素材があれば建築ボタンを押すだけで魔法のように自動で組みあがる。
このゲーム内で物理法則がどのようになっているかはわからないが、たとえば坂を作る場合、クラフトしたものが地面と繋がってさえいれば、かなりの高さまで伸ばせる。しかし、空中には浮かせられないようで、地面と接地している部分のパーツが壊れると、クラフトしたものはくずれてしまう。
建材は木材やレンガ、鉄の3種類があり、最初から持っているツルハシで建物などのオブジェクトを壊すと、壊したものの材料と同じ素材が手に入る。木材は速く組み上がるが防御力が低く、鉄は防御力が高いかわりに組み上がりが遅いなどといった特徴があるので、状況に応じて使い分けていく必要がある。
そのうえ、クラフトした壁には、外の状況の確認や狙撃などに使うための穴も開けられる。これは一度壁を作ったあとに、「編集」ボタンをクリックすればよい。
クラフトは敵から狙撃されたときにササッと壁を作り防御したり、やぐらを作って高い場所から狙撃したりと、使い方は様々。プレイエリアがとても狭くなる終盤では、できるだけ高いやぐらを作り、その上から敵を狙撃する流れが主流。近距離においても敵の上をとると敵の銃弾が当たりにくくなるようで、銃撃戦の前にクラフトをする人が多く見受けられた。
また、設計図が手に入れられればトラップも作成できる。敵が踏むと針で串刺しになるトラップや、徐々に体力を回復してくれるキャンプファイヤーがあり、設計図は後述の宝箱などから入手しやすい。
すばやく狙いを定めて敵を倒す一般的なシューティングゲームとは違い、銃撃戦が苦手でもクラフトの使い方次第で優勝を狙えてしまうのが、このゲームの魅力の一つといえるだろう。
試合を有利にすすめるためには
宝箱探しが肝心
フィールドの各地に散らばっている武器には5段階のレアリティが設定されており、同じ種類の武器でもレア度によってダメージや連射速度などの性能が変わる。レア度が高い武器はかなり性能がよいため、試合を優位に進められるだろう。
レア度の高い武器やアイテムは、家屋やビルなどの建造物に隠されている、宝箱から入手できる。比較的見つけづらい所に配置されているが、近くに行くと宝箱から鳴っている効果音が聞こえるので、それを頼りに探そう。また、ゲーム開始から一定時間たつと救援物資が投下され、宝箱よりも性能が高いアイテムが入っている可能性が高くなっている。しかし救援物資は、かなり目立つものなので、他のプレイヤーに注意しながら取りに行く必要がある。
宝箱から入手できる重要な武器としては、たとえば「ロケットランチャー」がある。建造物を破壊しやすいので、終盤に敵が作ったやぐらを破壊するのに役立つだろう。そのほか、ミニガンやグレネードランチャー、最近のアップデートで追加された誘導ミサイルは、手に入りづらい分かなり強いので積極的に探したい。
クラフト要素と戦闘の多さが特徴
PUBGよりサクッと遊べる!
フィールドの広さはPUBGほど広くないようで、他プレイヤーとの遭遇率が高いのも特徴。評価がわかれるポイントかもしれないが、筆者のようにアイテム集めよりも戦闘を楽しみたいプレイヤーには、ここは大きなメリット。ひらけたエリアが少ないため、狙撃できる場所もそれほど多くなく、敵の位置もわからないまま死ぬということが少ないように感じた。
その分試合展開も若干速めで、一試合ほぼ最後まで生き残った場合、PUBGは約30分、フォートナイトは約20分といったところだろうか。筆者はバンバン撃ち合って、試合をサクッと終わらせたいタイプなので、ここも評価したい。
最後にPUBGと比べて何がよかったかをまとめよう。まず、クラフトという要素が新鮮で、これまでのバトルロイヤルゲームに飽きている人にも十分勧められること。また、フィールドが小さめなので人と遭遇しやすく戦闘の機会が多いので、一試合をサクッと終わらせられること。個人的にはPUBGよりも数十倍おもしろかったのでぜひ遊んでもらいたい。さらに無料なので試しに遊んでみるにはもってこいで、友人も誘いやすいだろう。
フォートナイトはバトルロイヤルとは別にNPCと戦うゲームモードも用意している。こちらは迫り来る大量の敵に対し、トラップを設置したり、回収した武器やアイテムで防衛する、タワーディフェンスのようなゲーム。39.99ドルから購入できるスタンダードエディションを買うことでプレイできるようになるが、年内にはこちらも無料でプレイが可能になるそうなのでそれまで待つのもよいだろう。
3月12日からはiOS版での配信を開始している。もちろんこちらも無料でプレイでき、クロスプレイにも対応しているという。プレイにはEpic Gamesから招待メールを受け取る必要があるので、プレイしたい人は公式サイトから登録しよう。ちなみにAndroid版の配信は数ヵ月先だという。
「無料バトロワゲーFortniteをPUBGよりも勧める理由」と題し、筆者の個人的な好みを書き連ねたが、PUBGの方が面白いという人ももちろんいるだろう。ただ、PUBGに限らず今までのゲームに「飽き」を感じてきたなら、一度このゲームで遊んでみてほしい。
……もちろん友人に誘われたらPUBGもやるんだけどね。
©2018, Epic Games, Inc.
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