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設置や設定、運用まで管理者をサポートする機能が満載

「ルーターで働き方改革」は本当か?管理者想いのヤマハルーター

2018年03月28日 07時00分更新

2017年のキーワードにもなった「働き方改革」。最近はアスキーのタイアップ案件に関しても「なんとか『働き方改革』にからめて……」というリクエストがクライアントから持ち込まれる。さすがにルーターで働き方改革はないだろうと思ったら、意外と現実的かもというのが、今回の記事内容だ。

設置から障害対応まで情シスの苦労を君は知っているか?

 筆者もネットワークの月刊誌に長年携わっていた関係で、ネットワーク機器を設置したり、管理する苦労は人並み以上に理解している。国内に点在する営業所や支店をVPNでつなぐような場合、各拠点のルーターにネットワークやVPNの設定を施し、オンサイトで結線や疎通確認を行なう必要がある。専任の管理者を置けない中小企業の場合、コストをかけた人海戦術での構築は無理があるため、管理者がこうした作業を行なうのだが、その手間は想像を絶するものがある。サーバーやストレージ、セキュリティなどさまざまなIT機器が次々とクラウド化されている昨今だが、それを利用するためのネットワーク機器の設置は今も簡単ではない。

 設置してからの障害対応も大変だ。インターネットやWANの障害、ルーターの障害、人為的なミスでのネットワークが利用できなくなると、リテラシの高くない現場での対応は難しい。電話やメールではらちがあかず、結局現地に足を運んだという管理者は多いのではないだろうか? 実際、以前取材した外食チェーンの事例では、支店のルーターがつながらなくなったということで、半日かけて現地に行ってみたら、誤って電源ケーブルが抜けていただけだったというトホホな話を聞いた。

 もちろん、こうした課題は以前から存在しており、ネットワーク管理ツールや遠隔監視ツール、リモートでの運用・保守サービスなど対策がないわけではない。しかし、専用の機器やサービスと組み合わせる必要があったり、コスト面で中小企業で導入しづらかったのは事実だ。

 最近はインターネットやWANの可用性、ネットワーク機器の品質が向上しているため、障害に対して保険的なコストをかけることはかえって難しくなっている。しかし、いったんVPNが使えなくなれば、業務は止まり、損害も大きい。中小企業の「事実上情シス」となっている担当は、数多くの拠点の設置プロジェクトに頭を抱え、いつ起こるかもしれない障害通知におびえ、コストがかけられないジレンマに悩んでいる。情シスにとって働き方改革なんて、夢のまた夢なのだ。

クラウドを使ってネットワーク機器を管理できる「YNO」

 結論から言えば、こうした情シスの働き方改革に寄与する(かもしれない)のが、ヤマハのルーターである。最新のヤマハルーターとネットワーク管理サービス「YNO」を組み合わせることで、情シスの業務は大きく改善できるはずだ。

 YNO(Yamaha Network Organizer)はクラウド上でヤマハのネットワーク機器を統合管理できるサービス。ヤマハの対応ネットワーク機器に搭載された「YNOエージェント」と、クラウド上で稼働する「YNOマネージャー」が連携することで、ヤマハのネットワーク機器の統合管理を実現する。ネットワーク機器情報の収集、WAN回線やトンネルなど異常の一元管理、複数機器の設定の自動化、ルーターの配下にあるLAN環境の構築などの機能を利用可能だ。

ルーターの一元管理を実現するYNOのGUI

 まずは機器の管理。YNOのライセンスを購入すると発行される「オペレーターID」と管理対象のYNOエージェントを関連づけることで、機器の説明やラベルの付与、表示のフィルタリング、詳細情報のチェックなどが可能になる。また、CONFIGの確認や編集、比較、バックアップ、ファームウェアの更新などもOKだ。さらに、リブートやCPU・メモリの利用率の上昇、ループ、回線やトンネルのダウン、フィルターやNATに過度なセッション数がかかってきたなどの条件で、アラームを受け取ることも可能だ。

 従来、こうしたネットワーク機器の管理は、SNMP対応のインテリジェントスイッチやルーター、専用のエージェントやネットワーク管理ソフト、サーバー機などが必要だった。障害をいち早く検知できたり、きめ細かな資産管理ができたり、メリットは大きいが、中小企業のネットワーク規模を考えれば、コストも手間もかかるため、なかなか導入するのは難しかったのも事実だ。しかし、ヤマハルーターのユーザーであれば、ライセンスを購入すればすぐに使える。サーバーを立てたり、ソフトをインストールする必要もない。

進化するYNOで設定や管理はますます簡単に

 ヤマハルーターとYNOの連携は今後もより強化され、進化していく。まず「ゼロタッチコンフィギュレーション」は設置する端末の情報をあらかじめYNO上に保持しておく機能だ。これにより、接続拠点のルーターの設置作業はインターネットの接続設定と拠点ごとの「プレースID」を入力するだけでよい。接続設定の入ったUSBメモリで起動すれば、YNOに保持された設定情報を自動的に取得し、機器に反映させることができる。

ゼロタッチコンフィギュレーションの実現

 また、設定や運用に関しては、YNOの画面上ですべてのネットワーク機器のGUI操作を可能にする「GUI Forwarder」が用意される。各拠点の端末にログインすることなく、ネットワーク機器の最新の通信状態を一元的に確認できる。使い慣れたGUIをそのまま利用できるので、迷うこともないだろう。

YNOの画面で各機器のGUIを集約する「GUI Forwarder」

 さらにRTX830ではアプリケーション単位での通信制御を実現するDPI(Deep Packet Inspection)機能の実装を進めており、このDPIの設定もYNOで一元的に配布・管理できるようになる。不正なアプリケーションの利用を禁止したり、音声通信にQoSをかけたり、VPNを経由しないで拠点側から直接インターネットに接続する「インターネットブレイクアウト」など、各拠点の利用状況に合わせた細かい制御が実現する。導入時期は現状未定とのことだが、現場にとっても期待の大きい機能追加だ。

ヤマハルーターとYNOは忙しい情シスを救う

 現地に行かずとも、設定や運用ができる。システム管理者にとってみれば、これがもっとも大きな価値だ。ゼロタッチコンフィギュレーションを使えば、YNOと事前のキッティングや現場での設定・確認が不要になるため、休日ごとに現地に赴き、何ヶ月もかかっていた拠点展開がスピーディになる。

 ネットワークの設置や変更に際しても、SSHやTELNETでRTX830に個別でログインする必要がなくなり、Webブラウザ越しですべてのネットワークを一元管理できる。設定情報をクラウド側で保持しているので、管理者が持ち歩く必要もないため、セキュリティ面でも安全だ。

 ここまで読んでもらった方であれば、「『ルーターで働き方改革』は本当か?」という記事タイトルがあながち嘘ではないことがわかるだろう。そして、現在ヤマハでは3ヶ月間3台を無償で利用できる「試用ライセンス」の提供を行なっている。実際の使用感を体験してみれば、ルーターによる働き方改革に納得するはずだ。ヤマハルーターとYNOの組み合わせで実現する「管理者想いの機能」をぜひ体験してもらいたい。

(提供:ヤマハ)

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