前回(関連記事)もお伝えしたとおり、今年もスペインのバルセロナで開催されたモバイル通信の展示会、MWC(Mobile World Congress)へ取材に行きました。現在使用している「Xperia XZ Premium(SO-04J)」はSIMロックを解除してあるので、現地にいる間は日本の通信キャリアの国際ローミングではなく、スペインの通信キャリア「Vodafone」のSIMに挿し変えて使用していました。
ただしSIMを購入したのは現地ではなく、「SimCardSpain」(http://www.simcardspain.es/en/)という通信販売です。4年前から毎年利用しており、現地で買うよりは若干割高ですが、日本を出発する前に届くようにオーダーしておけば、現地についてすぐ通信できるので便利です。
SIMの価格は3.5GBのパケットパック「Megayuser」を申し込むと、送料も込みでトータル29.95ユーロ(約3940円)。申し込んでから1週間くらいで自宅へと配送されました。あとはスペインに着いてからSIMをセットすればいいのですが、ちょっとしたコツも必要です。
まずポイントとなるのが、SIMを挿し変える前にモバイルネットワークの「モバイルデータ通信」をオフにしておくこと。というのも到着したSIMは3.5GBのパケットパック「Megayuser」が適用されていない状態のため。モバイルデータ通信をオンのまま挿して、うっかりAPNを設定してしまうと、パケットパックが適用されていない状態で通信をしてしまうので、チャージされている料金を無駄に消費してしまいます。
次にSIMを挿し変えたら、「Megayuser」の申込み。申込み方法は通話アプリから「*523*53#」と入力して通話ボタンを押します。しばらくするとSMSで「Megayuser」の申込み完了通知が届くので、この通知がきてからモバイルデータ通信をオンに戻しましょう。
あとはAPNの設定です。APNは「ac.vodafone.es」でユーザー名やパスワードは空欄にしておきます。これでAPNを有効にすれば、現地でのモバイル通信が可能となります。ちなみに通信速度を計測したところ、アパートの5階で下り49.55Mbpsという結果でした。
これで現地では問題なく使用できますが、もうひとつ設定しておいたほうが便利なポイントがあります。それはSIMカードのセキュリティー。海外のプリペイドSIMには良くあるのですが、SIMカード自体に4桁のPINコードでセキュリティーが設定されており、端末の起動時に入力する必要があります。
このSIMカードのセキュリティー、起動時だけなのであまり入力する機会はないものの、正しいPINコードはSIMカードを切り取った台紙に記載されているので、台紙がない状態でうっかり再起動させてしまうと、PINコードが確認できなくてスマホ自体が使用できないケースもあります。さらにPINを3回連続で間違えるとロックがかかってしまい、そうなるとキャリアショップで解除してもらわないといけません。
というわけで筆者の場合、SIMカードにPINコードのセキュリティーが設定されている場合は、それを無効にして使っています。設定方法は「設定」→「ロック画面とセキュリティー」→「SIMカードロック設定」をタップします。
あとは「SIMカードをロック」をオフにすればOKです。設定変更のためPINコードの入力があり、正しいPINコードを入力すればSIMカードのロックがオフにできます。ちなみに「SIM PINの変更」から、別のPINにも設定できます。セキュリティー的に無効にするのが不安な場合は、こちらで自分の覚えやすいPINに変更しましょう。
快適に使用できるようになるまで若干の手順はありますが、一度設定が完了すれば、あとは特に問題なく現地で通信も通話も可能です。現地のショップで購入する手間も省けるので、スペイン旅行を計画している人にはオススメですよ!
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