Moffは3月13日、三菱総合研究所との提携で、IoT身体機能計測サービス「モフ測」を開発したと発表。ウェアラブル端末を使ったモーションキャプチャー技術を応用している。販売開始は3月13日から。
病院、診療所、老人保健施設など福祉・医療施設でリハビリをする人々の身体機能を、手軽に計測・見える化するサービス。ウェアラブルセンサー「Moff Band」とタブレットで、歩行やバランス、腕の動作、関節可動域をリアルタイムで画面表示する。歩きながら、腕を動かしながら、その場で確認可能。
装着したMoff Bandからタブレットに映し出される画像を見て訓練でき、自分の運動への気づきを与え、正しい動作を身につけることを支援する。身体機能を定量的に把握可能で、本人へのフィードバックや病院内のコミュニケーションだけでなく、医療と介護間の情報共有やデータ連携の活用も期待しているという。
モフ測は歩行時間、体幹のふらつき、腿や膝の角度変化を計測・比較、10m歩行やTUGの記録するなどの歩行動作や、静止時の体幹のふらつきを計測・比較、片脚立位の記録するなどの静止バランスに対応。そのほか、腕の動きをリアルタイムの3Dモデルで表現・比較するなどの全方位ミラー、関節可動域を手軽にセルフチェック、時系列表示するなどのROMチャレンジにも対応する。歩行動作はデータのcsv出力が可能。
MoffとMRIはリハビリにおける3Dモーションキャプチャデバイスの応用について、昨年から奈良県立医科大学リハビリテーション科、三仁会あさひ病院と共同研究を実施してきた。モフ測は昨年11月から複数の医療機関で、機能検証・活用に関する実証実験を実行している。現在も継続中。
今後は、3月13日から「モフ測」の販売を開始し、実証実験に参加の医療機関などより順次導入を進めるという。また、5月の第91回日本整形外科学会学術総会、6月の日本リハビリテーション医学会第55回学術集会など、各種展示会などへも出展を予定しているとのこと。先行して販売中の高齢者自立支援サービス「モフトレ」とともに、医療・介護分野でのIoTサービスとデータプラットフォームの事業を拡大、自立支援、健康寿命延伸などの社会課題解決に貢献していくという。
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