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消費電力が抑えられ公称8時間駆動とバッテリーもやや長持ち

「Swift 5」は1キロ切りと14インチ最軽量クラスで16万円台とリーズナブル!

2018年03月08日 11時30分更新

 それでは、Swift 5の内部スペックについても見ていこう。まず、CPUには第8世代Coreプロセッサとなる「Core i5-8250U」を採用。従来、Core i5シリーズはHyper-Threadingテクノロジには対応していないのだが、第8世代のi5-8250Uでは同テクノロジを実装し、4コア8スレッド動作を実現している。

 また、i5-8250Uの定格クロックは1.6GHzと比較的抑えめながらも、自動オーバークロック機能であるTurbo Boostテクノロジにより、負荷時は3.4GHzまで上昇し、高いパフォーマンスが期待できる。また、Swift 5ではシステムメモリとしてLPDDR3を8GB搭載し、オフィス用途では十分なサイズが用意されている。

 さらに、ストレージにはM.2接続のSSDを512GB搭載。SSDはデータアクセスがHDDに比べて高速という特徴があるが、Swift 5でもその特徴は活かされ、OSやアプリケーションの起動が高速で、使いたいときにストレスなくすぐ使うことが可能だ。

また、SSDの容量も512GBと多く、すぐに容量が足りなくなることはまずないだろう。そのほか、無線LANコントローラにはIntelの「Dual Band Wireless-AC 7265」を採用。このコントローラは、2.4GHz帯と5.2GHz帯の両方に対応したデュアルバンド仕様で、室内や屋外といったさまざまな場面で周波数帯を気にすることなく、シームレスにWiFiを利用できる。  では、実際にSwift 5がどの程度のパフォーマンスを持っているのか、システムの総合性能を知ることができるベンチマークツール「PCMark10」で確認してみよう。

PCMark10(Version 1.0.1457)の実行結果

 上記はその結果だが、Swift 5の総合スコアは3564とまずまずといったところ。しかし、ここで注目したいのは「Essentials」と「Productivity」のスコアの高さだ。Essentialsは基本性能を図るテストで、アプリケーションの起動やWebブラウジング、それにビデオ会議でのパフォーマンスが計測される。

 それに対してProductivityでは、文字のライティングやスプレッドシートを用いた表計算、いわゆるオフィスアプリケーションのテストが実行される。つまり、これらの項目で高いスコアを発揮したSwift 5は、基本性能が高く、とくにオフィスアプリケーションで高いポテンシャルが得られるということになる。

 さらに、ワットチェッカーである「Watts up? PRO」を用いて、PCMark10実行時と起動後30分間放置したアイドル時のそれぞれにおけるSwift 5の消費電力も測定してみた。

Swift 5の消費電力

 すると、Swift 5の消費電力は、PCMark10実行時でも最大で54Wと非常に低く、アイドル時にいたってはわずか8Wしかないのは驚きだ。高性能ながらも消費電力を抑えている点は評価すべきポイントだ。Swift 5のバッテリー持続時間は公称で8時間とされているが、この消費電力の実測値を見ると、持続時間の長さも納得がいく。

付属する定格出力45WのACアダプタ。非常に軽量でコンパクトなため、ACアダプタも合わせて持ち運んでもまったく苦にならない

リーズナブルな価格は魅力的
外出先で使用したい人にとっては最適な1台

 機能性とパフォーマンスともに高いポテンシャルを発揮したSwift 5だが、その価格は16万円ほどとリーズナブル。可搬性に優れていることに加えて、使いやすさやパフォーマンスの高さを考慮すると、このSwift 5のお買い得感はかなり高い。

 また、このSwift 5の魅力は、やはりなんといっても可搬性の高さと、外出時においても高い操作性を有している点にある。そのため、ビジネス用途で移動中やカフェなどにおいてノートPCで作業をしたいという人には、まさに打ってつけの製品であると言える。

 そのほかにも、自宅であってもノートPCにスペースをあまり割きたくないといった人や、セカンドPCとして持ち運びに優れる製品が欲しいと考える人にとって、このSwfit 5は魅力的なノートPCであることは間違いない。

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