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FREETELから出る? uCloudlink、ソフトウェアSIM搭載スマホを日本発売予定

2018年03月03日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集● ASCII編集部

vSIMを搭載したuCloudlinkのスマートフォン「S1」

 vSIMを内蔵し世界中で使えるWi-Fiルーターを開発・販売しているuCloudlinkは、MWC 2018でvSIM内蔵のスマートフォンを参考出展しました。SIMカード不要で世界中で低料金でデータ通信が利用可能、テザリングにも対応しWi-Fiルーターとしても使えます。

uCloudlinkブース

 uCloudlinkはvSIM内蔵のWi-Fiルーターを「GlocalMe」の名前で日本でも販売しています。MWC 2018ではその機能を内蔵したスマートフォン「S1」と、フィーチャーフォン「P1」が展示されていました。なおブースには同社の日本法人担当者も説明を行なっており、この2機種も日本向けに販売する予定とのことです。

uCloudlink Japanの執行役員のYang Jianlun氏(左)とCEOのLin Lin氏(右)

 S1は5.5型のシャープ製ディスプレーを搭載するスマートフォン。詳細スペックはまだ未定とのことで、SoCはクアルコム製を採用するとのこと。SIMスロットはひとつあり、SIMカードを入れて使うこともできます。また、SIMカードがなくても「Connect」アプリを起動すると自動的にデータ容量の購入画面が開き、滞在先の国でその場で購入することができます。vSIMが現地のネットワークにつながっている時は、通知領域に雲のアイコンが表示されます。

vSIM内蔵のS1

詳細なスペックはまだ未定。技適を通し日本でも発売予定

 Connectアプリではデータ利用量が大きく表示され、Wi-Fiルーター機能として使うことを第一に考えた設計になっています。価格は250ドル前後くらいになるだろうとのこと。2018年春に発売予定です。

Connectアプリから滞在先のデータ容量を購入可能

データ利用料はわかりやすく表示。SIMスロットを抜いてSIMカードがなくても接続している

 「P1」はフィーチャーフォンの外観をしていますが、中身はAndroidで動作しています。こちらも詳細スペックは未定。本体のデザインも参考で、製品化の際は変更される予定とのこと。2.4型ディスプレーはタッチ操作には対応せず、十字方向キーで操作を行ないます。本体には3枚のSIMスロットを備えており、ふだん自分が使うSIMカードを入れておくことも可能。なお、いちどに使えるのは1枚のSIMカードのみです。

フィーチャーフォンデザインの「P1」

SIMカードは3枚入れておくことが可能

 vSIMを使ってWi-Fiルーターにする場合は、側面のスイッチをスライドさせるだけと簡単です。本体単体でもブラウジングなどができますが、実際の使い方としてはWi-Fiルーターとして利用するのがベターでしょう。3枚のSIMスロットはふだん使っているSIMやよく行く国のSIMを入れておき、それ以外の国ではvSIMを使う、といった使い分けもできます。こちらの発売予定は2018年秋ごろ。価格は100ドル程度のことです。

側面のスイッチでWi-Fiルーター機能をワンタッチでオンにできる

フィーチャーフォンの外観ながら、Android OSで動作

 日本では同社のWi-FiルーターをMAYA SYSTEMが取り扱っています。MAYA SYSTEMはeSIM内蔵のスマートフォンの開発をアナウンスしていることから、S1あるいはP1をベースにした製品が登場する可能性が高そうです。


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