ドン勝のために……
ゲーミングノートPCという選択肢
PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)が絶好調だ。孤島に降り立った100人が、戦略、エイム技術、そして運を駆使してバトルロワイヤルを繰り広げ、最後の1人を目指す緊張感のある内容がユーザーを魅了し、世界中で大ヒット。日本においても「ドン勝」というパワーワードを生み出した。
長い間オープンβの状態が続いていたが、2017年12月に製品版となり、ますますパワーアップ。グラフィックスやサウンドの品質向上、アイテムの追加やマップ拡張も行なわれ、ゲームとしての完成度が増しており、勢いはいまだ健在だ。「ドン勝」を求め、日々ゲーマーが戦いを繰り広げている。
このPUBG、シンプルなゲームなのだが、かなりグラフィックスの負荷が高い。PUBGのためにPCを用意するならできるだけ高性能なPCがお勧めだが、大型のデスクトップPCは抵抗があるという方は、近年性能向上がめざましいゲーミングノートはどうだろうか。
NVIDIAのPascal世代のノートPC向けGPUはデスクトップ向けGPUと変わらない性能を持っており、ここ1年~1年半ほどでゲーミングノートの性能は飛躍的に向上している。
MSIのGP62MVR 7RFX Leopard Proもその1つ。NVIDIAのGeForce GTX1060を搭載し、Core i7-7700HQ、16GBメモリーなど、ゲーミングPCとして申し分ないスペックを備えつつ、20万円を切る価格で販売されている高コスパゲーミングノートだ。PUBGでどのくらい使えるのか、性能や使い勝手をチェックしよう。
デスクトップPCにはない可搬性
ボディーのサイズは、383×260×22~29mm。すっきりとしたシャープなフォルムで、重量も約2.2kgと重すぎることなく、室内の移動であれば苦にならない。高価な製品の中にはこれよりも薄くて軽い高性能ゲーミングノートPCもあるが、数年前の感覚からいえば驚きといってもいい扱いやすさがある。
本体がスリムでも剛性に不安があったり、ACアダプターが巨大だと持ち運ぶことはできないが、ボディは金属製でカッチリした剛性感があるし、ACアダプターも実測で75×153×32mmと、それほど大きくない。いざという時には持ち運びもできるだろう。
GeForce GTX1060搭載で
ほとんどのゲームが快適にプレイできる
スペックを見よう。ゲーミングノートPC、それもPUBGをプレイするという目的であれば、もっとも重要なのは、GPUだ。これはNVIDIAのGeForce GTX1060(3GB)を搭載する。
「ノートPCでこのスペックは足りないんじゃないか?」と思った方は、おそらく数年前のゲーミングノートPCのイメージを持っている方だろう。数年前のGPUの場合、たとえば、デスクトップ向けのGeForce GTX970とノートPC向けのGeForce GTX970Mは、同じような名前にもかかわらず、スペックも実際の性能も段違いだった。
しかし、Pascal世代で大幅な電力効率の改善に成功したことから、NVIDIAはノートPC向けでもデスクトップPC向けとノートPCのスペックに差を付けるのをやめ、末尾に「M」を付けるのもやめている。
デスクトップPC向けのGeForce GTX1060同様、フルHD解像度であれば、ほとんどのゲームを十分な画質で快適にプレイすることができる。実際にどのくらいの性能なのかは後ほどベンチマークテストで確認する。
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