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これが世界4位の実力! OPPOのフラグシップ「R11s」レビュー

2018年01月31日 13時30分更新

 「OPPO R11s」(以下R11s)は、サムスン電子、アップル、ファーウェイに続く世界シェア4位に位置する中国メーカー・OPPOの日本参入第一段となるスマートフォンで、同社の看板モデル。といっても、CPUはSnapdragon 660を採用しており、コストパフォーマンスを重視したモデルともいえる。価格は税抜5万7980円。早くも2月9日に発売される。

18:9の縦長有機ELパネルを搭載した「OPPO R11s」

 OPPO自身が「カメラフォンブランド」を掲げており、R11sの特徴はもちろんカメラ機能。R11sでは大きく2つのポイントが写真の高品質化に寄与している。そのひとつがデュアルカメラだ。

背面のカメラはデュアルレンズ仕様

 最近ではミドルレンジモデルでもデュアルカメラが一般的になっているが、iPhone Xも含めてその多くは、標準+望遠や標準+広角といった倍率の違うレンズを搭載して、被写体の距離に合わせて切り替えるのが一般的。しかし、R11sのデュアルカメラはそれらとは違い、1600万画素と2000万画素という画素数の違うセンサーの組み合わせとなっている。

 1600万画素のほうは通常撮影用で、日中の屋外やしっかりとした照明のある明るい室内などで使用。2000万画素のほうは、受光面積を4倍に拡大して使用するため1600万画素のセンサーよりもより光を取り込め、夜景や暗い室内で威力を発揮する。

 この2つのカメラは明るさなどを検知して自動で切り替えられるので、撮影時にどちらのセンサーを使うか気にする必要はなし。環境に合わせてベストな撮影が自動で行なえる。ちなみにカメラレンズはどちらもF値1.7と明るいレンズを採用している。もちろん2つのカメラを使って被写体深度を正確に検知できるため、ボケ効果なども自然にだせるのもポイントだ

タッチしたポイントにピントを合わせて、ほかをボケさせる効果

ポートレートモードがちゃんと使える位置をアラートで教えてくれる

ポートレートモードでボケ効果を使って撮影

 もうひとつの機能がAIビューティー技術。OPPOは以前のモデルからビューティーモードに力を入れており、膨大な量のセルフィーデータベースを持っている。これを活用してR11sでは、被写体の特徴を分析し顔の形から性別までを考慮した200万通りのビューティー効果から最適な処理が施される。たとえば男性なら、肌は滑らかにしつつもヒゲをあえて活かして処理がほどこされるといった具合だ。

ビューティー機能の効き具合はリアルタイムでわかる

 AIビューティー技術はフロントカメラでも使用可能。フロントカメラも2000万画素(F値2.0)と一般的スマートフォンなメインカメラなみのスペック。フロントカメラのセルフィーでも十分きれいな撮影が期待できる。

フロントカメラも2000万画素と高解像度

 基本スペックはCPUにSnapdragon 660を採用。メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBとなっている。スペック的にはいわゆるミドルレンジに近く、AnTuTu Benchmarkのスコアは「111351」。Geekbenchのマルチコアスコアは「5876」となっており、Snapdragon 835をはじめとするハイエンドCPUを搭載したモデルにはかなわないものの、ミドルレンジとしてはまずまずのスコア。ゲーム用のハイパフォーマンスモードも用意されており、対応するゲームアプリを起動するとCPUをハイパフォーマンスモードで使用。3Dゲームなども含めて十分楽しめるスペックになっている。

AnTuTu Benchmarkでは「111351」をマーク

Geekbenchでは「5876」と1年半前のハイエンドよりも高いスコア

 ディスプレーは有機ELパネルで、6.01型。アスペクト比は18:9(1080×2160ドット)と最近ではトレンドとなっている長辺の長いタイプなので、6型クラスといっても横幅は75.5mmなので片手でしっかりとホールドできる。映画などの動画配信サービスもこの比率が増えてきており、カメラなどの切り欠きもないため、画面をフルに使って楽しめるのはポイント。

左右のベゼルが狭額縁仕様なので、スッキリとした印象

 画面を広く使う機能として、ホームボタンなどのナビゲーションキーを非表示にしてジェスチャー操作で対応する「ナビゲーションジェスチャー」も搭載。画面下部の中央から上にスワイプするとホーム画面切り替わるほか、中央から上にスワイプしつつタッチしたままで利用アプリの一覧を表示。

 画面下部左側を上にスワイプするとコントロールセンターの呼び出しが、画面下部右側を上にスワイプすると「戻る」が割り当てられている。特にコントロールセンターは画面が縦に長いため、画面上部からスワイプで表示させるよりも、画面下部から呼び出した方が簡単だ。

ナビゲーションキーではなくジェスチャーで操作可能


ホームボタンやコントロールセンターが画面下部からのスワイプで呼び出せる。

 ちなみに本体の上下側面は凹んだ溝状になっており、充電やイヤホンのケーブルを溝にはめて手で押さえることで動かなくなる。動画の視聴中やゲームプレイ中はケーブルが動いてじゃまということがよくあるが、こういった細かい加工で対応しているスマートフォンは珍しい。さらに「お休みモード」にセットすると、電話の着信やカレンダー通知などをバナー表示だけするので、映画やゲームに集中したいときにうれしい。

本体上部と下部が三日月型に凹んでいるので、この部分にケーブルを当てて固定できる

 生体認証は本体背面に指紋認証センサーを搭載しているほか、顔認証によるロック解除機能も搭載。いったん登録しておけば、わずか0.08秒でロック解除可能。実際に試してみたが、画面をこちらに向けるだけでロック解除できるほど。ただし、iPhone Xのような高度な認証ではないので、セキュリティー面ではやや劣る。ほかに指紋認証センサーもあるので、マスクで顔が隠れているときは指紋で解除と使い分けて使用したい。

顔認証は登録も顔を向けるだけと簡単

本体背面員指紋認証センサーを搭載

 SIMスロットはトレー式で、デュアルSIMデュアルスタンバイ仕様。ただし片方はmicroSDカードとの共用となっている。

nanoSIM×2だが、片方はmicroSDと共用

 充電などに使用するUSB端子は、最近ではType-Cで高速充電に対応しているモデルが多い中、R11sはあえてmicroUSBを採用。といっても独自の高速充電機能「VOOC」に対応しており、付属の充電機なら2時間の通話ができるぶんが約5分で充電可能。

microUSB端子だが、独自の高速充電機能に対応している

付属の充電機を使うことで5V/4Aでの高速充電が利用できる

 最近のハイエンドモデルに搭載されているトレンドはキッチリと抑えており、さらにコストパフォーマンスも良好。カメラ性能重視でスマートフォンを選ぶなら候補にいれたい仕上がりとなっている。

「OPPO R11s」の主なスペック
メーカー OPPO
ディスプレー 約6.01型有機EL
画面解像度 1080×2160ドット
サイズ 約75.5×155.1×7.1mm
重量 約153g
CPU Snapdragon 660
2.2+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大256GB)
OS Android 7.1
カメラ画素数 アウト:1600万画素+2000万画素
/イン:2000万画素
対応バンド LTE:1/2/3/4/5/7/8/18/19
/20/26/28/38/39/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
DSDS
バッテリー容量 3205mAh
生体認証 指紋、顔認証
USB端子 microUSB
SIM形状 nanoSIM×2
カラバリ シャンパーニュ、ブラック、レッド

販売価格について、発表会で公表された正式な内容に変更しています。(1/31 15:10)


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