1月25日から29日まで、台湾で開催された『台北ゲームショウ』。台湾企業・HTCのお膝元とあって、場内にはもちろん展示ブースが出展されていた。VR機器の体験コーナーで盛況だったブース内をレポートしていこう。
新型ヘッドマウントディスプレー「VIVE PRO」を体験できた!
ブースの目玉と言えるのが、1月初旬のCESで初お披露目されたヘッドマウントディスプレー『VIVE PRO』の展示。なんと実機による体験プレイが可能となっており、最新型をいち早く使ってみたい来場者が長い行列を作っていた。
筆者もさっそくVIVE PROを体験してみたが、装着してみた第一印象は「軽っ!」。実際の重量は従来型のVIVEとそれほど変わってはいないのだが、頭に装着したときの“なんかあるぞ感”があきらかに薄いのだ。理由としては、後頭部まですっぽりと包み込むヘッドバンド部分に改良が加えられており、クリックのあるダイヤルで締め付けを調整できるようになったことが挙げられるかもしれない。
装着方法がより洗練され、だいぶ手軽に扱えるようになっているのも良かった。装着後に3D音響対応のハイレゾヘッドホンをパタリと倒すと、心なしか大勢の来場者で賑わう周囲の雑音が減ったような気が。詳しい検証をする余裕はなかったが、ノイズキャンセリング機能の効果なのかもしれない。
有機ELを使用した新型のディスプレー部分はというと、やっぱりキレイ! 従来型では、静止状態だと文字がぼやけたりメッシュが見えたりすることもあったが、VIVE PROでは解像度が78%向上(2880×1600ドット×2)したことで、明らかに従来型を上回るクリアな映像が楽しめた。
ちなみに、ゴーグル前面にある2個のフロントカメラを利用したデモ類などはまだナシ。どのような使われ方をするのかはまだわからないが、今後の展開に期待したい。
また、VIVE PROと同時に発表となったワイヤレスアダプターも実機デモコーナーが。こちらも体験してみたが、遅延などを感じることはなかった。現実に引き戻される要因となる煩わしいケーブルから解放されるのは、ありがたい限りだ。
ゲームショウということで、大量に出展されていた対応タイトルを写真とともにザザッと紹介していく。個人的には、ゲームばかりではなく、科学実験や人体構造ビューワーといった教育系のデモもしっかり用意されていた点が印象的だった。エンタメ以外の分野もまた、VRが見せる未来への可能性と言えるだろう。
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