週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

VIVE PROやワイヤレスアダプターも! 台北ゲームショウ・HTCブースをレポート

2018年01月30日 14時30分更新

 1月25日から29日まで、台湾で開催された『台北ゲームショウ』。台湾企業・HTCのお膝元とあって、場内にはもちろん展示ブースが出展されていた。VR機器の体験コーナーで盛況だったブース内をレポートしていこう。

新型ヘッドマウントディスプレー「VIVE PRO」を体験できた!

ブースの目玉はなんといっても「VIVE PRO」。PC向けヘッドマウントディスプレー「VIVE」の新モデルだ

 ブースの目玉と言えるのが、1月初旬のCESで初お披露目されたヘッドマウントディスプレー『VIVE PRO』の展示。なんと実機による体験プレイが可能となっており、最新型をいち早く使ってみたい来場者が長い行列を作っていた。

 筆者もさっそくVIVE PROを体験してみたが、装着してみた第一印象は「軽っ!」。実際の重量は従来型のVIVEとそれほど変わってはいないのだが、頭に装着したときの“なんかあるぞ感”があきらかに薄いのだ。理由としては、後頭部まですっぽりと包み込むヘッドバンド部分に改良が加えられており、クリックのあるダイヤルで締め付けを調整できるようになったことが挙げられるかもしれない。

装着時の異物感はだいぶ低減されている印象

 装着方法がより洗練され、だいぶ手軽に扱えるようになっているのも良かった。装着後に3D音響対応のハイレゾヘッドホンをパタリと倒すと、心なしか大勢の来場者で賑わう周囲の雑音が減ったような気が。詳しい検証をする余裕はなかったが、ノイズキャンセリング機能の効果なのかもしれない。

 有機ELを使用した新型のディスプレー部分はというと、やっぱりキレイ! 従来型では、静止状態だと文字がぼやけたりメッシュが見えたりすることもあったが、VIVE PROでは解像度が78%向上(2880×1600ドット×2)したことで、明らかに従来型を上回るクリアな映像が楽しめた。

新モデルで追加されたフロントカメラ。まだデモや体験はできなかったが、夢が広がる

 ちなみに、ゴーグル前面にある2個のフロントカメラを利用したデモ類などはまだナシ。どのような使われ方をするのかはまだわからないが、今後の展開に期待したい。

後頭部にかぶさっているのがワイヤレスアダプター。これを使えばケーブルに引っ張られたりしなくてすむ

 また、VIVE PROと同時に発表となったワイヤレスアダプターも実機デモコーナーが。こちらも体験してみたが、遅延などを感じることはなかった。現実に引き戻される要因となる煩わしいケーブルから解放されるのは、ありがたい限りだ。

 ゲームショウということで、大量に出展されていた対応タイトルを写真とともにザザッと紹介していく。個人的には、ゲームばかりではなく、科学実験や人体構造ビューワーといった教育系のデモもしっかり用意されていた点が印象的だった。エンタメ以外の分野もまた、VRが見せる未来への可能性と言えるだろう。

『Fallout 4 VR』。核戦争で世界が滅んだ後の世界を描く人気RPGのVR版。荒廃した世界をさまよいながら、ミュータントたちと戦っていく。特徴的な戦闘システムは健在。腕コン・ピップボーイも操作できる。

『Veyond』。「炭素棒を液体につけると化学反応が起きて電気が生まれる」というような科学実験を、手を動かしながら安全に(ここ大事)体験できる。反応次第では有毒ガスや可燃性のガスが生まれて、爆発することも!

『Sailent』は、日本の近未来SFのような世界観で展開するアクションシューター。フィールド内をピョンピョン跳ね回りながら、刀と銃を切り替えてサイボーグ忍者を倒していく。

『Super Puzzle Galaxy』。Viveスタジオが開発する箱庭型のパズルゲーム。地形を操作して、ボールをゴールへと導くのが目的。自分で作成した問題はユーザー間で共有できる。

『Virtual Sports』。卓球とテニスをバーチャル空間で楽しめるスポーツゲーム。会場では2人で卓球を楽しむ様子が来場者の注目を集めていた。

2月から台北市内にオープンするVR体験施設“VIVE LAND”のアピールも。試遊ができた『Horde Z Arcade』は、銃型のデバイスを持ち、夜の街で銃撃戦を繰り広げるタイトル。敵の中にキョンシーがいるのが中華圏ぽい?

ほかにも、リリース済みから開発中のものまで、多数のタイトルのデモが実施されていた

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう