ゼンハイザー「HD820」やAKGフラグシップ「N5005」にも注目
2018年のヘッドフォントレンドをCESから探る、完全独立型や音声操作に注目
お待ちかね「あのブランド」も完全ワイヤレスイヤフォンを発表
昨年のCESではブースで完全ワイヤレスイヤフォンを発見すると思わず足を止めて、出展者に詳しい内容を尋ねたものだが、今年はブランド・製品ともに一気に増えた感じがする。意外にもまだ完全ワイヤレスイヤフォンを発売していなかったあのブランドも遂に処女作を発表している。
「SE-C8TW」はパイオニア初の完全ワイヤレスイヤフォン。アメリカでの販売価格は約100ドルなので、ポジション的にはエントリークラスに位置付けられるモデルだろう。コーデックはAACとSBCをサポート。ドライバーは6mm口径のダイナミック型。本体色はブラックだ。コンパクトなイヤフォン本体に対してケースはやや大きめだ。
JVCも初めての完全ワイヤレスイヤフォン「HA-ET90BT」をCESで発表している。IPX5相当の防滴仕様としたスポーツモデルだ。イヤーピースの先端が柔軟に曲がって耳穴にフィットする「ピボット・モーション・フィット」機能を採用。ハウジングも耳穴にフィットして外れにくいよう長方形のデザインとしている。カラバリは全4色。イコライザー機能に万が一イヤフォンが見当たらない時にアラーム音とLEDの点滅を頼りに探せる「Find」機能、バッテリーの残量表示が確認できる「JVC Headphones Manager」アプリも用意する。アメリカでは149.95ドル(1万6600円)で3月に発売される。
モンスターは女性の音楽ファンを意識したアクセサリー感覚で身につけられるキラキラ系デザインの「ELEMENTS」と、スポーツシーン向けの「iSport」の両シリーズに完全ワイヤレスイヤフォンを追加する。アメリカの発売時期は3~4月頃。価格はELEMENTSが249ドル(約2万7600円)、iSportが199ドル(約2万2000円)になる。
B&O PLAYは昨年末に発売された人気の完全ワイヤレスイヤフォン「Beoplay E8」に新色の「オールブラック」と「オールホワイト」を発売する。時期や価格は未定だが、アパレル系やデザイン文具などのコンセプトショップに販路を絞り、数量も限って販売するモデルになるようだ。
日本でも発売されるが、売り切れ必至なので気になる方は予約をお早めに。
韓国のNAVERはLINEのAIアシスタント「Clova」に対応する完全ワイヤレスイヤフォン「MARS」を準備中だ。イヤフォンとして音楽が聴けるだけでなく、Clovaによるリアルタイム翻訳機能が使えるようになる予定。単語だけでなくある程度長いセンテンスの文章にも対応するそうで、日本語から他の言語へのリアルタイム翻訳も視野に開発が進められている。商品としての発売時期は秋頃がターゲットとしていた。
このほかにもオーディオテクニカがアメリカで発売するモデルとして、フルデジタル伝送のワイヤレスイヤフォン「ATH-DSR5BT」を発表した。価格は399ドル(約4万4300円)。aptX HD対応、アルミニウムのハウジングに2つのダイナミック型ドライバーを配置したプッシュプル駆動方式による解像感が高く切れ味鋭いサウンドが特徴だ。
「今年のCESはとにかくAIアシスタントやロボットの話題で持ちきりだったが、ポータブルオーディオの盛り上がりもなかなかのものだった。特にワイヤレスオーディオは海外のメーカーの開発意欲にすっかり火が付いたようで、これからはギアをトップに入れてくるだろう。豊作の1年になりそうだ。
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