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ゼンハイザー「HD820」やAKGフラグシップ「N5005」にも注目

2018年のヘッドフォントレンドをCESから探る、完全独立型や音声操作に注目

2018年01月14日 12時00分更新

ベイヤー、AKG、シュアなども新製品を投入

 ベイヤーダイナミック(beyer dynamic)からは参考出展のモデルとして、テスラドライバーを搭載するワイヤレスヘッドフォン「AMIRON Wireless」が展示されていた。発売時期や価格は未定とされていたが、商品版に近い完成度に仕上がっていて、音を聴くこともできた。

ベイヤーダイナミックの「AMIRON Wireless」

 本機はテスラドライバーを搭載する「AMIRON HOME」のワイヤレス版。音声コーデックはaptX HD/aptX LL/AAC/SBCをサポートして、ソース機のパフォーマンスを最大限に引き出す。有線接続時にはハイレゾヘッドフォンとして楽しむことも可能。ワイヤレス再生時は右側のイヤーカップに内蔵されているタッチセンサーリモコンが真価を発揮する。

 サウンドは中高域の透明感と力強さを特徴としている。スマホアプリ「MIY」を使い、ユーザーの聴覚に合わせた補正値を診断プログラムから作り、ヘッドフォンに保存すれば、いっそう鮮やかなワイヤレスサウンドが楽しめる。

AKGのフラグシップイヤフォン「N5005」

 AKGからは最新世代のフラグシップイヤフォン「N5005」が登場する。米国価格は999.95ドルだが、日本では10万円前後の販売価格になりそうだ。そして3月ごろには日本で発売されることになるかもしれない。

 ブラックのクローム仕上げのハウジングに4基のバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーと1基の直径9.2mmダイナミック型ドライバーを搭載する4ウェイ・5ドライバー構成のハイブリッド・イヤフォンだ。きめ細かく艶やかな中高域は「N40」の雰囲気に近く、中域から低域にかけて厚みがあってヌケ感も良いサウンドはこれまでのNシリーズのどのモデルにもない本機の魅力。音場の立体的な表現力にも優れている。

 着脱交換が可能なケーブルはリモコンの有無、2.5mmバランス駆動用ケーブル、Bluetoothイヤフォンにするためのドングルを同梱。ノズルの先端に取り付けて音の変化が楽しめる4種類のアコースティックフィルターも付属する。現行フラグシップの「K3003」も併売することになるが、こちらとは全くキャラクターや使い勝手の異なった魅力的なイヤフォンが老舗AKGから登場する。これは期待感が止まらない。

シュアがデジタルイヤフォンケーブルにUSB type-Cのモデルを追加した

奥が「RMCE-USB」

 シュア(Shre)は昨年のCES開催のタイミングで、iOSデバイス用のマイク搭載リモコンを付けた、Lightningデジタルケーブル「RMCE-LTG」を発表している。

 あれから約1年、今度はUSB Type-C端子のデジタルケーブルを今春ラインアップに追加する。米シュアのマット・エングストロム氏は以下のように語ってくれた。

シュアの新製品を紹介してくれたマット・エングストロム氏(左)とシーン・サリバン氏(右)。「4月にはあと驚く新製品を発表します。ヘッドフォン祭りをお楽しみに!」とのこと。一体どんな製品が飛び出すのか期待が増すばかりだ

 「サムスンのGalaxyシリーズ、ソニーのXperiaシリーズなど最近プレミアムクラスのハイレゾ対応スマホに増えてきたUSB Type-Cのコネクターにつないで、デジタル接続による鮮明なポータブルリスニングを味わって欲しいですね。MacBook Proなど、USB Type-C端子を搭載するPCにつなげば、内蔵する96kHz/24bit対応の(ケーブル内蔵)DACによるハイレゾ再生を最も軽快に楽しめるイヤフォンになります」

 ちなみに4月には大型新製品の発表もあるらしい。「ヘッドフォン祭りに持っていく予定です」と同社のシーン・サリバン氏が予告している。

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