3層でチーズケーキ+アイスを実現
今回はグリコ「デリチェ<苺チーズケーキ>」を食べます。価格は194円でした。
3層構造のいちごチーズケーキアイスです。大粒でごろごろとしたクッキーをトッピングした層、なめらかな食感といちごの甘ずっぱさがあるといういちごチーズケーキアイスの層、2種のチーズ(クリームチーズ&マスカルポーネチーズ)を使ったチーズアイスの層に分かれています。
すこしややこしいのですが、上からクッキー→チーズケーキアイス→チーズアイスの順です。チーズケーキアイスとチーズアイスで、違う趣があるようです。
ペリペリッと開封してみると、いちごクッキーの層が気になりました。ぎっちりと敷きつめられているわけではなく、やや隙間がある。「ちょっと少ないんじゃないですか」と思いましたが、ここにグリコの計算がありました。この点に関しては後述します。
さっそく食べてみましょう。せっかくの3層アイスなのですから、深くまで一気にスプーンを突き立てて、3つの層がすべて口に入るようにしたいものです。
チーズのコクが活きているのがよい
食べてみると、ははー、と感心してしまいました。チーズケーキっぽいです。
「そのまんますぎるのではないか?」と眉をひそめる人もいるかもしれません。しかし、根本的にはアイスなわけで、チーズケーキそのものではない。でも、チーズケーキを食べているような雰囲気があるし、アイスとしても成立している。
その理由を考えてみると、チーズケーキアイス部分とチーズアイス部分の味がしっかりしているからだろう、という結論にたどりつきます。
チーズケーキアイスは、ちょっと(物理的に)薄いのですが、いちごの風味がしっかり残っており、品のよい甘ずっぱさがあります。単体で出しても、なかなかいけるのではないかなと思います。そしてチーズアイスにはきちんとコクがあり、チーズの味と香りが広がって、満足感をもたらしてくれる。この2層の味が濃厚なのがポイントでしょう。
それでは、いちごクッキーの部分は? ネトっとする食感で、ややクセがあるというか、主張が強い。ここで、ぎっしり大量に敷きつめなかった理由が見えてきます。チーズケーキのテイストの中に、アクセントとしてクッキーの歯ごたえを入れる目論見なのでしょう。もう少し軽い食感でもよかったかもしれませんが、そこは好き好きでしょうか。
今回はグルメ担当・ナベコさんに食べてもらいました。
ナベコさん「上にのったクッキーの酸味ある風味は、私が好きなポッキーいちご味のコーティングなどに近くてうれしくなります。ゴロゴロした食感も申し分ないです。チーズケーキは思ったよりまろやか。全体としては、最初にいちご風味であっさり入り、クリーミーな後味で終わる
「私としては余韻がもう少し残るように、もう少しチーズケーキをさわやかにしてほしかったけど、冬のアイスは濃厚さがほしいですもんね。暖かい部屋でまったりしながら食べるのがオススメです」
多層構造のアイスは、アイス自体の味わいもさることながら、違う味のアイスやクッキーなどを入れることで、より奥深いアイスにできるのが魅力といえます。デリチェ<苺チーズケーキ>はうまく活かしています。チーズケーキの味を下の2層で活かしつつ、上のクッキー層でよりはなやかなニュアンスをつけている。
とりわけ、チーズケーキアイス層とチーズアイス層のコクは、特筆すべきものがあると思います。200円前後の「ちょっとお高め」価格帯アイスの中でも、チーズケーキ(およびチーズ味)が好きな人には強くオススメしたいですね。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。ショートコラム「MCコジマのカルチャー編集後記」ASCII倶楽部で好評連載中!
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