Gmailをメインの登録先や連絡手段として使っているユーザーは多いかと思いますが、ちょっと設定を加えるだけでさらに便利になります。ライターの島徹さんが日常生活でも役立つGmailのTipsをご紹介。
Gmailと自動化サービスを組み合わせると
ウェブサービスやIoT機器との連携が可能に
Gmailは非常に便利なサービスですが、基本的には利用者がアプリでメールを送受信することに特化しています。たとえば、重要なメールを自動的に他社のメッセージツールへ投稿したり、特定の条件でメールを自動送信するといった機能はありません。
ですが、「IFTTT(イフト)」などに代表される自動化サービスを利用すると、他社のウェブサービスやスマホの機能と連携した自動処理を利用できます。この連載でも以前、Flowを使った添付ファイルの自動保存方法を紹介しました。今回は、これらGmailを活用できる自動化サービス入門として、3社のサービスをご紹介します。
初心者に最適! 日本発で使いやすい
■「myThings」
「myThings」は、Yahoo Japanが提供する個人利用では無料の自動化サービスです。日本語対応で、iOS/Androidアプリから利用できます。「○○したら○○する」という形式のテンプレートを使うか、○○に入るサービスを設定するだけなので、初心者でもすぐに使いこなせます。
特徴は、Yahoo!の天気や防災速報、ヤフオク!などのサービスと連携できる点。特に、雨の予報や警報時にGmailなどで自動通知したいといった際に便利です。また、IoT機器や日本発のウェブサービスとの連携も豊富。細かい処理に対応していないといった弱点もありますが、シンプルな通知などはいちばんカンタンに作れます。
マイクロソフトの機能や細かい設定に強い
■「Microsoft Flow」
Microsoft Flow(以下Flow)は、マイクロソフトが提供するビジネス向けの自動化サービスです。PC版ブラウザーまたはiOS/Android/Windows 10 Mobileアプリで利用できます。基本無料で月に750回ぶんの処理(チェックは15分ごと)を利用できるほか、日本語対応なので個人でも気軽に利用しやすいです。
以前にご紹介したGmailの添付ファイルをストレージに自動保存する設定のほか、Gmail文面をExcelやGoogleスプレッドシートに記録するなど、業務向けのテンプレートも用意されています。また、自動化処理のフロー内容の編集はやや複雑ですが、そのぶんかなり細かく設定できます。連携サービスはマイクロソフトのOfficeやAzure関連のほか、Slackなどビジネスツールの対応が豊富です。
代表的な自動化ツール、連携サービスが多い
■「IFTTT」
IFTTT(イフト)は自動化ツールとして特によく知られたサービスで、世界中のさまざまなウェブサービスやIoT機器が対応している無料のサービスです。ただし、基本的に英語のサービスなのでやや取っつきづらさはあります。利用はPC版ブラウザーまたはiOS/Androidアプリに対応しています。
利用はSerchからGmailを検索して使いたいテンプレート(Applets)を探して設定するか、またはテンプレートを新規作成できます。新規作成の場合は、「if this then that」のthisとthatに当てはめる形で、○○のアクションをしたら○○のトリガーを実行する、という形で設定します。
自動化サービスにはこのほかにも「Zapier」などがありますが、今回は日本語対応のサービスと、ノウハウの多いIFTTTを紹介しました。Gmailに限らず、スマホの通知機能やTwitter、LINEなどのサービスとも連携でき、使い方は無限大です。新年を機に、自動化サービスを試してみてはいかがでしょうか。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります