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昨年は戦場だった:

AIが選んだ今年の1枚「難民乗せた船が転覆」

2017年12月25日 18時00分更新

 ゲッティイメージズ ジャパンが21日、2017年に撮影された報道写真から決定的瞬間をとらえた写真集「Year in Focus 2017」を発表。「AIが選ぶ今年の1枚」として「MOASの捜索と救助がピーク時期を迎える」を選出した。

 今年5月にイタリア沖で500人以上の難民を乗せた船が転覆し、漂着難民救護所MOASの船に向けて人々が泳いでいる様子を撮影した1枚。

 選出にあたっては、ゲッティイメージズ ジャパンが提供したデータをもとに、NTTデータ開発のニューロ(脳科学)AIを使用した。人が写真を見た際の脳活動をMRIで計測し、脳活動パターンから知覚内容を解読したものという。

 一方、同社代表取締役の島本久美子氏は、女性歌手がライブ会場で歌っている写真「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル2017」を「今年の1枚」に選出。写真について「人間とAIが選出した違いは、人類が伝えたいという意志が入っているかの違いだと感じる」とコメントした。

 なお同社では昨年も「AIが選ぶ今年の1枚」を発表しており、昨年は戦場写真だった。(記事:「なぜ人工知能は『今年の1枚』に戦場の写真を選んだのか 」)


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